日銀が、7月31日の金融政策決定会合で、従来の金融緩和政策に対する新たな方針を発表。【フラット35】の金利の直結する長期金利の変動幅を広げることを決めました。2016年9月の「量的・質的金融緩和」導入以来、約1年10ヶ月ぶりの政策修正となり、注目が集まっています。 これにより、9月の住宅ローン金利はどのように推移したのでしょうか。【フラット35】の金利動向を見ていきましょう。
長期金利の急上昇にともない、住宅ローン金利も引き上げに
政策決定会合で日銀は、長期金利を0%程度に誘導する方針は維持するとしながらも、許容する変動幅を従来の0.1%から0.2%まで金利上昇を容認する考えを示しました。
この影響により、長期金利の指標となる「国債金利(新発10年国債利回り)」は一時急上昇。【フラット35】の金利に直結する住宅金融支援機構債の表面利率も連動し、先月から0.05%引き上げの0.44%となりました。
2018年9月の【フラット35】は概ね、0.05%の引き上げ
今月の、全期間固定金利型住宅ローン【フラット35】の融資率9割以下、返済期間21~35年の金利は先月から0.05%引き上げとなり、機構団信を含めて1.39%に。
融資比率9割以下・返済期間15~20年の金利は0.02%引き上げの1.31%と、いずれも金利は上昇しました。
<2018年9月実行金利【フラット35】>
商品名 |
借入期間 |
実行金利(機構団信加入) |
前月(2018年8月)比較 |
【フラット35】(全期間固定)融資比率9割以下 |
15年~20年 |
1.31% |
0.02%引き上げ |
21年~35年 |
1.39% |
0.05%引き上げ |
また、物件価額の2割以上の頭金があれば、従来の【フラット35】よりも低い金利が適用される「ARUHIスーパーフラット8(従来のARUHIスーパーフラット)」は1.29%。
物件価格の1割以上の頭金があり、年収に対する年間返済額「返済負担率」が20%以内であれば利用できる「ARUHIスーパーフラット9」は1.34%と、こちらも先月の金利からそれぞれ0.05%の引き上げとなりました。
<2018年9月実行金利 ARUHIスーパーフラット8・9>
商品名 |
借入期間 |
実行金利(団信加入) |
前月(2018年8月)比較 |
スーパーフラット8 |
15年~35年 |
1.29% |
0.05%引き上げ |
スーパーフラット9 |
15年~35年 |
1.34% |
0.05%引き上げ |
長期金利の上昇にともない、今月の【フラット35】の金利は、全タイプとも引き上げとなりました。金利が上がった印象を受けますが、今年2月と同水準で、2016年から続く低水準の金利をまだ維持していると言えるでしょう。
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(最終更新日:2019.10.05)