株式会社マクロミルは、9月1日の「防災の日」を前に、生活者の防災に関する意識と備えの実態を探るべく、『第2回防災意識と備えの実態調査』を実施。東日本大震災から6年に合わせて2017年2月に行った調査との比較を交えながら結果を紹介している。
「防災を意識している」58%、本年2月実施の調査に比べ11ポイント低下
まず、社会生活や生命に大きな被害をもたらす規模の大災害に対して、日頃からどの程度「防災」を意識しているかを聞いたところ、「とても(やや)意識している」は58%で、今年2月の同調査(69%)よりも11ポイント低下している。
大災害に対する“備えの強化”は減少傾向、「“強化”はしていない」が53%で15ポイント上昇
また、この1年で大災害への備えの強化を「していない」という人は53%で、前回の調査(38%)よりも15ポイント上昇した。備えを「強化した」という人の回答を見ても、「日用品・水・食料などの備蓄」や「ハザードマップの確認」をはじめ、すべての項目で前回の調査よりも減少。さらに実際の備えの状況は「備えをしている」が8割で、2月の同調査の結果から大きな変化は見られなかった。
年間を通じると、「3.11」前の時期に備える人が多い傾向?
年間を通じて、大災害に対する備えは、9月1日『防災の日』の前よりも、3月11日『6年前に発生した東日本大震災』の前の時期にするという人が多いことが調査結果から推測される。
恐れている災害、1位は「地震」91%で断トツ。2位「豪雨・洪水」54%、3位「暴風・竜巻」44%
特に恐れている災害について、上位5つまで選択してもらい、その合計スコアが高い順に並べたところ、最も高かったのは「地震」91%、次いで「豪雨・洪水」54%と、近年日本国内で大きな被害をもたらした災害が続いている。
そして、全国を5つに区分したエリア別に回答結果を確認し、地域別の「災害への恐れ」の状況を確認したところ、今年7月の豪雨被害による影響からか、「豪雨・洪水」は北海道・東北地方と中国・四国・九州地方が、「土砂災害」は中国・四国・九州地方が、他エリアよりも高い結果となった。「地震」はどのエリアでも高くなっていた。
■調査概要
調査期間:2017年7月24日~25日
調査対象:マクロミルモニター会員(全国の20~69歳の男女)
調査方法:インターネットリサーチ
割付方法:平成27年国勢調査による性別×年代の人口動態割付/合計1,000人サンプル
ニュース参照元:PRTIMES
ニュース情報元:「HoNote」サイト