住宅購入の際に「始発駅」は意識しているのか? 都心へ通勤者100人にアンケート調査

住宅を購入するときには、間取りや設備をはじめ、普段の買い物や交通の利便性など、さまざまな観点から検討が必要になります。なかでも、交通の便は日常生活に大きな影響を及ぼします。駅までの距離や通勤・通学の乗換回数や乗車時間、電車で座って過ごせるかどうかなどが気になる人も多いことでしょう。

そこで今回のアンケートでは、「住宅を購入するときに始発駅を意識したかどうか」について質問しました。

【質問】
都心へ通勤している方に聞く。住宅購入の際、始発駅を意識しましたか?

【回答数】
はい:46
いいえ:54

電車で座るハードルが高い…割り切りや他の工夫も

アンケートの結果、「いいえ」が多い結果となりました。

・電車1本で通えるところに購入したので、始発駅を意識したことはありません。混んでいて座れなくても問題ないので。(30代/男性/正社員)

・始発駅のことは気にしたことがない。会社から近い駅なので気にしない。(20代/女性/パート・アルバイト)

・都心に行くのに朝の通勤時に満員電車に乗ることはほぼ必須だから。(30代/女性/公務員)

・始発駅近くの住宅を購入しても、始発で座るためには、20分以上前から並ばないと座れないため。結局家を出て、ホームで立って待つ時間を考えると、始発駅のメリットを感じないから。(40代/女性/派遣社員)

・交通の便が良いことは意識しましたが、始発駅に関してはあまり考えなかった。(50代/女性/専業主婦)

・勤務地の駅が購入した住居から見て、下り線の駅であり、朝座って通勤できる環境だったため、意識しなかった。(40代/男性/正社員)

みんなが一斉に都心に向かって通勤・通学するので、電車で座れるとは考えていない心理がうかがえます。朝の電車が満員なのは、仕方がないことと割り切っているようです。始発駅で座ろうとすると、ホームで長い時間並ばなければならず、時間がもったいないという事情もあるようです。ただし、混雑するからと諦めて、全く対策をしていないわけではありません。会社から近い駅を選んだり、乗換回数の少ない駅を選んだりと、それぞれの事情に合った工夫をすることで、移動時間の質を高めようとしています。

やっぱり座れるとラク…余分に時間がかかってもメリット大!

「いいえ」の回答数よりわずかに下回りましたが、約4割強の方は「はい」と回答しました。

・始発駅であれば、通勤や子どもの通学時に座ることができて楽だから。(40代/女性/専業主婦)

・通勤時に睡眠をとりたいため、始発の電車に座って乗り、下車駅まで睡眠をとる。(40代/男性/正社員)

・通勤時間は始発駅の次の駅でもすでに席が埋まっていて座れないことが多いので、必ず座れる始発駅は得だと思う。(20代/女性/専業主婦)

・通勤電車に乗る時間がおよそ60分あったので始発駅からだと一本待てば座れるので折り返すにしても始発駅に近いところは魅力。(40代/女性/パート・アルバイト)

・通勤にかかる時間と、通勤中の過ごしやすさを考え、なるべく始発駅に住みたいと考えた。(20代/女性/正社員)

・始発駅であれば、電車を何本か待てば確実に座ることができ、読書をしたり、眠ったりすることもできるので、時間の有効活用の観点から重視しました。(40代/男性/正社員)

始発駅が最寄りの住宅を選べば、自分だけでなく子どもたちも座って通学できるので、メリットが大きいと考えているようです。都心部で電車に乗る場合、始発駅の次の駅から乗車しても座ることができないため、始発駅に狙いを定める必要があるようです。始発駅であっても座るために並ばなくてはならないこともあります。しかし、満員の電車内で消耗しながら過ごすことと比べれば、並んででも座る価値のほうが高いと判断しているのでしょう。通勤・通学時間を睡眠にあてたい人にとっては、「始発駅」は欠かせない条件といえそうです。

快適に移動したい思いは共通…優先順位によって分かれる選択

始発駅を意識していない人が意識している人をわずかに上回る結果となりました。都心部での通勤・通学では利用者が集中するため、座るためのハードルが高くなりがちなことが影響しています。始発駅から数駅離れるだけで満員になることや、始発駅であってもホームでしばらく並ぶ必要があることなどから、座ることを最初から諦めている人が多いようです。始発駅を選ばなくても、通勤をできるだけ短く快適にしたいという思いは共通で、可能な範囲でそれぞれが工夫をしています。電車で過ごす時間が長い人や電車内で有意義に過ごしたいと考えている人にとっては、座れることの価値が高いので、始発駅を重視する傾向があるといえるでしょう。

■調査地域:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年5月11日~25日
■有効回答数:100サンプル

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(最終更新日:2019.10.05)
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