購入申し込みから融資が承認されるまでの流れは?
購入する物件が決まったら、購入申し込みをします。通常は、このタイミングで住宅ローンの「事前審査」を受けることになります。「事前審査」は、おおむね3日~1週間くらいで結果が出ることが多いです。
住宅ローンの事前審査を通過したら不動産の売買契約を結び、手付金を支払って残金決済(住宅の購入価格から手付金を差し引いた残りの金額を支払うこと)の日程を決めなければなりません。決済予定日が決まったら、融資実行と住宅の引き渡しに向けて手続きを進めていきます。
具体的には、住宅ローンの本申し込みをして本審査を受けることになりますが、この本審査を通過し、融資の承認を得て初めて融資の実行が確定するのです。
ちなみに、本審査を受けて融資が承認されるまでの期間は、金融機関によっても違いますし、審査申込者の職業などによっても違いがありますが、おおむね2~3週間程度が目安になります(もちろん早まる場合も、逆にもっと時間がかかる場合もあります)。
(関連記事:住宅ローンの「事前審査」と「本審査」の違いは?)
融資の実行と引き渡しのタイミングは?
融資の承認が得られたからといって安心してはいけません。まだ、大切な手続きが残っています。一つは金銭消費貸借契約の締結で、そしてもう一つが融資の実行(残金決済)です。
まず、金銭消費貸借契約は、融資の承認を具体的な契約書として取り交わす手続きで、これをもって正式に融資の手続きが完了となります。
金銭消費貸借契約書には、借入金額や返済期間、金利など、返済にあたっての条件などがすべて記載されることになるので、締結する前に契約内容をしっかり確認しておきましょう。
金銭消費貸借契約を取り交わす際には、金融機関の営業時間内に窓口へ行くことになるケースが多いので、有給休暇を取得するなどして、窓口へ足を運ぶ時間を確保しなければなりません。中には、平日の営業時間外や土日に対応してくれる金融機関もあるので、あらかじめ融資を受ける金融機関に確認しておくことをおすすめします。
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こうして金銭消費貸借契約を結んだ後は、融資の実行(残金決済)を待つのみです。金銭消費貸借契約を結んでから、融資実行日までには、金融機関によって違いはありますが、3日~1週間くらいを見ておけばいいでしょう。
つまり、売買契約を結んでから住宅ローンの融資が実行されるまでは、おおよそ1ヶ月~1ヶ月半程度はかかると考えておくとよいと思います。
融資実行日の当日は、不動産会社の担当者や司法書士、売り主、買い主が立ち会って、最後のお金のやりとりをします。同時に、鍵の引き渡しを行って取り引きは完了です。鍵の引き渡しがあった時点から、マイホームとして、いつでも入居することができます。
なお、残金決済と鍵の引き渡しは金融機関の窓口が空いている時間帯に行われるので、くれぐれもスケジュールを確保しておくことを忘れないようにしてください。
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住宅ローンの契約手続きには不慣れな点が多く、戸惑うことも多いかと思いますが、希望するマイホームを手に入れるための最後の山を登っているのだと前向きにとらえていただいて、わからないことは不動産会社や金融機関に確認しながら、必要書類の準備など漏れのないように進めていきましょう。
(最終更新日:2022.05.24)