Q.自分の総資産額ってどのくらいあるのか計算して欲しい。また計算方法を教えて欲しいです。(Aさん/40代/男性)
個人用貸借対照表(バランスシート)とは
まずは、自分の資産がいくらあるのか、出ていくお金がいくらあるのか知る必要があります。知る方法として企業が資産内容を計算する時に作成する「貸借対照表(バランスシート)」を、個人用にアレンジして作成することで、資産の構成と資産の総額、また問題があるかチェックをすることができます。
下の表は、Aさんの個人用の貸借対照表(バランスシート)です。
資産 | 負債 | ||
普通預金 | 80 | 住宅ローン | 3,100 |
定期預金 | 150 | 自動車ローン | 50 |
社内預金 | 100 | 教育ローン | 0 |
株式投資 | 50 | クレジットカード未払い | 0 |
終身保険 | 180 | 負債合計(B) | 3,150 |
自宅(土地+家屋) | 2,800 | 純資産 | |
自動車 | 110 | (A)-(B) | 320 |
資産合計(A) | 3,470 | 負債・純資産合計 | 3,470 |
この表を作成する前に、Aさんに資産状況について、「普通預金は80万円、定期預金は150万円、社内預金が100万円で合計330万円。ほかに株式を持っています。ただ、住宅ローンを返済しているので、実際の資産はよくわからない」といった回答から、表を作成しています。
そこで、そんなAさんの資産が、現在いくらなのかを知るために作成する表が、この個人用の資産貸借対照表(バランスシート)です。
この表の左側「資産」とは、Aさんのお金で評価できる持ち物です。また、表の右側「負債」は返さなくてはならないもの、つまり借金です。そして、「資産」から「負債」を引いた額が、表の右下「純資産」となります。
「純資産」は、資産で負債をすべて返した時に残るお金であり、家計にどのくらいどの程度余裕があるかの指標とも言えます。純資産がマイナスだと債務超過の状態です。
また、表の左側は現在持っている資産で、右側はその資産を得るためのお金の出所ということもでき、「資産」=「負債」+「純資産」で保有財産のバランスを保っています。