モデルハウス・モデルルーム見学。各部屋や部位でチェックするべきポイントは?

モデルハウスやモデルルームに見学に行っても、「具体的にどこを見れば良いのか分からない……」という人も多いのではないでしょうか。各部屋や部位でチェックしておくべきポイントをARUHIマガジン編集部が調べてみました。

各エリアのチェックポイント

玄関/外回り

玄関や外回りは、住まいの“顔”となる場所。家族はもちろん、家を訪れたお客様も目にするポイントなので、デザインにもこだわりたいところです。ここでは明るさや広さ、使われている素材などを確認しましょう。

機能面では、家族全員の靴や傘などを十分に収納するにはどれほどのスペース必要かも重要です。

さらに防犯対策として鍵のタイプも要チェック。ベビーカーを使う方や年配の方は、玄関アプローチの段差も確認しておきましょう。

リビング/ダイニング

※リビングダイニングイメージ 参考:間取りにも家具選びにもこだわった注文住宅を建てたNさんの住宅購入体験談はこちら

家の中心となるリビング・ダイニングは、家族がくつろげるスペースであることが重要です。家族全員が集まった時に余裕のある広さかどうかを確認しましょう。

実際にソファに座り、明るさや広さ、天井の高さなど、部屋全体の雰囲気を確認すると暮らし方がイメージしやすくなります。

また、ダイニングについては、料理をスムーズに運べるかどうか、キッチンからの動線を確認しておくと良いでしょう。

キッチン

※キッチンイメージ 参考:都心でも狭さを感じない家づくりをしたKさんの住宅購入体験談はこちら

キッチンには「独立型」や「オープン型」、「対面型」など様々なタイプがあり、自分たちのライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。キッチンに立って使い勝手を確認してみましょう。

最も重要なチェックポイントは“動線”です。実際に使う時の動きをイメージしながら、シンクや冷蔵庫、レンジ、収納棚などの位置をチェックするほか、ダイニングに料理を運ぶルートも確認しましょう。

その他、レンジやシンクの高さやサイズ、機能、収納設備、換気設備、設置が可能な冷蔵庫のサイズなども確認しておきたいポイントです。

サニタリー(浴室、トイレ、洗面室)

風呂やトイレ、洗面室などの水回りは使用頻度が高いため、念入りに確認しておきたいエリアです。

浴室では、床材や天井の素材はもちろん、浴槽の広さや深さなども実際に座って確認してみると良いでしょう。

洗面室は、広さと合わせて十分な収納設備があるかどうかもポイントになります。トイレは限られた空間につくられることが多いため、スペースを有効に活用したいところです。

ドアの開閉の向きや、便器のサイズ、便器タンクの有無などによって使い勝手が変わってくるので注意しましょう。

さらに、水回りは湿気や臭気がこもりやすいため、換気設備を確認しておくことも大切です。

また、キッチンと洗面室、浴室への動線は「家事動線」と呼ばれ、家事をスムーズに行うために重要なポイントとなるので、必ずチェックしておきましょう。

寝室

寝室で特に重要なチェックポイントは、プライバシーが確保できるかどうかです。まずは遮音効果を確認しましょう。さらに十分な収納スペースがあるかどうかも重要なポイントです。

また、湿気や臭気がこもっていては快適な睡眠がとれないため、通風や採光性能や、湿気対策についても確認しておいた方が良いでしょう。

間接照明を取り入れたい場合は、設計段階で希望を伝えなくてはならないため、モデルハウスでしっかりと確認しましょう。

子ども部屋

※子ども部屋イメージ 参考:大津市で注文住宅を建てたNさんの住宅購入体験談はこちら

子どもの年齢によって、必要なポイントは変わってきます。子どもが小さな時には、気兼ねなく遊べるように防音性能の検討が必要です。

二段ベッドを置きたい場合は、天井の高さも確認しましょう。成長するにつれて持ち物が増えいくため、将来を見越して収納スペースも確保しなければなりません。

また、子どもが独立した後、部屋の用途を変えるためのリノベーションが可能かどうかも考えておくと良いでしょう。

環境性能

これからの住宅は、環境に優しい住まいであることが求められています。省エネな住宅にするためには、様々な方法があります。

例えば、断熱性能の高いサッシやガラスを使用し、外気の影響を抑えて快適な室内温度を保てば、冷暖房の使用を抑えることができます。

また、太陽光発電やマイホーム発電、エコキュート、オール電化など、様々な設備を取り入れることでエネルギーの効率化を図ることができます。

初期費用はかかりますが、長期的に見ればコストを回収することもできるでしょう。自分たちの予算やライフスタイルに合う設備を選択することがポイントです。

オプションに注意しよう

モデルハウスやモデルルームは、住宅メーカーが自社の商品をお客様にアピールするための展示用住宅です。

自社の最新設備や力を入れているポイントを訴求するため、グレードの高いオプション仕様になっている可能性があります。

どこまでが標準の仕様で、そこがオプション仕様なのか、どのくらいの費用がかかるのかを確認することが大切です。

(※写真はイメージです)

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(最終更新日:2019.10.05)

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