こんにちは、ARUHIマガジン地域レポーターで北区在住の櫻井朝子です。
生まれも育ちも北区、という夫と一緒に暮らして早1年。まだまだ新参者の私が見つけた、北区王子の街のすてきなスポットを紹介します。今回レポートするのは、JR「王子」駅から徒歩1分のところにある「音無親水公園」です。
駅を出てびっくり。王子の隠れた自然公園
「音無親水公園」に出合ったのは、今から1年ほど前のこと。転入手続きなどの関係で北区役所を訪れる途中でした。
それまではほとんど王子駅に降り立ったことがなかったため、駅からの案内表示板を見ながら北区役所までの道を歩いていたところ、この公園に出合いました。
当時はたしか9月ころ。夏の終わりと秋の始まりのちょうど間のような気候だったと思います。駅を出てすぐに見えた小さな川のせせらぎと、生い茂る緑の木々の様子を見て「王子ってこんなに自然があるんだ」と感動しましたっけ。
区役所のある道とちょうど高低差がある低い位置にあるため、駅前や道路の騒がしさとは一線を画した、静かな雰囲気が残っています。
「日本の都市公園100選」にも選出
ここ、音無親水公園は全国の都市公園の模範として“日本の都市公園100選”にも選ばれています。都内でほかに選出されているのは、国営昭和記念公園、日比谷公園、上野公園、水元公園、代々木公園などのそうそうたる顔ぶれ。
ほかにも、東京の各地域を周遊しながら自然・歴史・文化に触れることができる「武蔵野の路」の中の「石神井川コース」の1スポットでもあります。「武蔵野の路」は東京都を周回できる散策路で、全21コースに分かれています。
石神井川コースは、練馬区内石神井川長光寺橋から荒川の江北橋までの、主に石神井川に沿った約16.7キロメートルのコース。
市街地のなかにある自然を楽しめるもので、周辺には豊島園や東京都立城北中央公園などの大型レクリエーション施設や飛鳥山公園、旧古河庭園といった名所があります。
石神井川は、北区周辺では「音無川」と呼ばれて親しまれ、古くから春の桜・夏の青楓と滝あび・秋の紅葉など四季の行楽の名所、景勝の地でした。けれども、戦後の経済の復興・発展とともに石神井川も生活排水などで汚れた川となり、洪水による被害を防ぐ目的で昭和30年代から始まった改修工事によって、緑の岸辺は厚いコンクリートの下へと消えてしまいました。
そこで残された旧流路に、「かつての渓流を取り戻したい」として音無親水公園ができたそうです。
石神井川はずっと遠い場所にあると思っていましたが、こうして川がつながっているとは、なんとも風流ですね。現在はお年寄りやベビーカーを連れたママさんたちの憩いのスポットにもなっているようです。
北区生まれの夫に聞いたところ、幼いころには校外学習などの授業の一環として、飛鳥山公園と合わせてこの公園にもよく訪れたそう。
駅を出てすぐの、自然を感じられる「音無親水公園」。いつもの帰り道から外れてこの道を通れば、四季折々の季節の移ろいを、きっと感じられるはずです。
音無親水公園
住所:東京都北区王子本町1丁目
TEL:03-3908-9275
アクセス:JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅徒歩1分、都電荒川線「王子駅前」停留場徒歩2分
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