【赤羽】心温まる乳幼児一時預かり・交流サロン「ララちゃんのおうち」

こんにちは、ARUHIマガジン地域レポーターのひさこです。

赤羽のLaLaガーデン(赤羽スズラン通り商店街振興組合)は、商店街活性化を目指し「オアシスアート・ララ・ガーデン整備事業(2011年7月~2016年3月)」を実施し、新たな商店街として生まれ変わり、2013年には「第9回東京商店街グランプリ」で準優勝に輝きました。今回はこの事業の一環によって誕生した施設、乳幼児一時預かり・交流サロン「ララちゃんのおうち」を紹介します。

託児所? 交流サロン? 一風変わった集いの場所

生活や子育てに役立つ情報も満載! 気兼ねなく扉を開けてくださいね

乳幼児一時預かり・交流サロン「ララちゃんのおうち」は、簡単に託児所とは名乗りません。なぜならそこは「子どもたちを地域みんなで育てよう」という思いに端を発し、ホッとできる場所でもあるよう設立された場所だからです。
託児の対象年齢であれば、事前の面談・託児利用の理由などを問われることもなく保育を受け入れ、託児利用以外にも、例えばお買い物中に子ども連れで困った際にはフラっと立ち寄ることも可能です。「急遽、おむつ交換が必要になっちゃった!」「買い物が長引いて、ママもキッズも少し休憩したい」などの際にも、「じいじ」の愛称で子どもたちからも保護者からも親しまれる、施設長・富田さんが温かく迎え入れてくれます。
「ララちゃんのおうち」は、どのような託児利用がなされているのでしょうか?
お話を聞いてみたところ、
・引っ越しを行う一週間、日中子供を預け、安心集中して引越し作業が行えた
・病気や怪我で通院が必要となった際、通院の間の保育をお願いしている
・毎月1回、ヘアサロンへ行く2,3時間の保育をお願いしている
など、その用途は多種多様のようです。

そして「ララちゃんのおうち」を利用するほとんどの人が「子どもを預けようとしたとき、預ける理由を問われないのがとてもうれしかった」と話しているのが印象的でした。

左:施設長の富田さん。「じいじ」の愛称で赤ちゃんから保護者たちまで信頼を得ています/右上・右下:託児ルームでの様子。遊具や玩具で遊べるほか、おやつタイムもあります

ある日には、託児利用ではなく、子どもの習い事のあと「ララちゃんのおうち」に立ち寄っていた人がいました 。お話を聞いたところ、休日に集中して家事をこなした後、「ララちゃんのおうち」を利用することが多いそうです。その理由は、家事をしながら子どもたちを見守るのはとても気を使い効率も上がらない、ママ自身も苛立ってしまったりすることも…。しかし、家事を効率よく終えた後、この託児所を訪れれば、子どもたちに危険な物もなく必要な物も揃っており、しかも見守る目も増えるので、気兼ねなく子どもたちを遊ばせ、ストレスなく触れ合いの時間を作れるのだそうです。

気づかれにくい身近な悩みに寄り添う

働くママ・専業主婦のママ・シングルマザー、パパの育児参加…。現代、家族の形はさまざまで、その在り方は自由で尊重されてよいものであるのに、皆さんそれぞれに悩みを抱えている様子。
「ララちゃんのおうち」では、そんな悩みを抱える子育て世代向けに、子育てのことはもちろん、そのほかにも興味深い講座やワークショップを託児付きで行っています。
施設長・富田さんが、「ララちゃんのおうち」の運営を通した経験の中で気付いたことに基づいたことや育児論などを学んだ上で行われる「ベビちゃんとの接し方」講座「生後9か月までにしておきたい事」(これはかなりおすすめです)をはじめ、商店街の人が講師となる「商店街のプロに教わる・シリーズ」など、そのテーマは多彩。講座に参加する人たちも、夫婦で、パパ1人で、祖父母で、などさまざまです。
託児利用がなくとも、まずはこのような講座やワークショップに参加してもよいですね。先輩ママ・パパに過去の経験を聞くことも可能ですので、悩み解決のきっかけが見つかるかもしれませんね。

地域で託児利用料の一部をサポートする取り組みも

最後に紹介したいのが「ララちゃん基金」です。これは「ララちゃんのおうち」でシニア向けに開催される多世代交流の「さろん」”ララ・ら・かふぇ”などを利用している人たちから「地域の子育て世代に何かしてあげたい」という声が上がり、「ララちゃんのおうち」に寄付をしてもらったことから始まりました。この「ララちゃん基金」は、「ばぁばとじぃじのBG’sポケットクーポン」として託児利用料の一部として利用されています。
直接的に寄付金を支払うことではなく、託児利用のクーポンを購入し、託児利用される人のためにそのクーポンを残し、託児利用の際そのクーポンを利用した人がクーポン購入の人たちへ向けてメッセージを送るシステムです。

壁一面に張り出されている「ポケットクーポン」へのお礼メッセージ。ばあば・じいじ、だけでなくどんな人でも支援可能です

目的に合わせた柔軟な利用ができ、子育て世代に限らず幅広い活用ができる「ララちゃんのおうち」は、生活に新たな彩りをもたらしてくれる、そんな集いの場所です。

乳幼児一時預かり・交流サロン「ララちゃんのおうち」
住所:東京都北区赤羽2-7-2
電話 : 070-6553-3961
営業時間 : 10:00~20:00(17:00〜20:00は事前予約のみ)
定休日:毎週火曜、年末年始定休 ※臨時休業日、保育業務のない「開放日」もあるので確認を
公式HP http://kitacoco.info/lalachan/

※記事に掲載した内容は取材日時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際はホームページなどで最新情報の確認をお願いします

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