「万一に備えて」という表現は、保険商品を紹介するキャッチコピーとしても有名ですよね。生命保険は代表的存在ですが、今は入院や通院を対象に手厚くカバーするタイプもあり、大変身近な存在ではないでしょうか。
生命保険には加入年齢によって保険料が異なるものもあり、若いほど有利になるとも言われています。ただし、生命保険に加入するタイミングもあるため、積極的に加入を考えていない人もいるかもしれませんね。そこで、生命保険に加入した年齢は何歳ごろだったかについて、男女100人を対象にアンケート調査を実施しました。
【生命保険に加入した際の年齢について教えてください】
【回答数】
22歳以下:30人
22歳以上27歳未満:27人
27歳以上32歳未満:28人
32歳以上37歳未満:9人
37歳以上42歳未満:4人
42歳以上:2人
22歳以下での加入が最も多い! 親が加入したケースも
アンケートの結果、「22歳以下」と答えた人が最も多いことがわかりました。
【22歳以下】
・母の知人の勧めもあって、20歳ぐらいの時に生命保険に加入しました。その後は、条件を変えながら、ずっと加入しています。(40代/男性/会社役員)
・私自身は両親が生命保険に加入させてくれました。いつ何が起こるかわからないですし、自分や、家族のための将来のためだと思います。(20代/女性/パートアルバイト)
・年齢が若いうちに加入することで、金額の面で大きく差が出てきます。20歳を超えてから加入することで、払う金額が多いようでしたので、若いうちに加入しました。(20代/女性/契約派遣社員)
・近所に生保レディーが住んでいたので、母が親しいことから小学生の時には加入していました。(30代/女性/専業主婦)
・正社員として社会人になったのが20歳からなのでそれを機に加入した。(20代/男性/会社員)
・以前から親が生命保険をかけていたので、そのまま引き続き加入しています。(40代/女性/自由業・フリーランス)
・当時の勤務先が生命保険(生命共済)を取り扱っていたため。30年満期だったが満期を迎えるまでにお金が要ることができて解約した。(50代/女性/自由業・フリーランス)
「22歳以下」で加入した人には、自主的に加入した人や親が加入していた人、親が加入して現在は自分で保険料を払って人もいるようですね。内容を見直すことで保障を充実させているとの意見も寄せられました。今後の保険料を考えると若いほうが有利との回答にも納得できます。
加入の動機は、保険会社勤務の人と親が知り合いのケースが多いこともわかりました。そのため、かなり小さいうちから加入する場合もあり、保険商品の内容を把握できない人もいるかもしれませんね。
加入年齢によっては生活環境や身体的な事情なども変化!
アンケートの結果、「27歳以上32歳未満」に次いで「22歳以上27歳未満」「32歳以上37歳未満」「37歳以上42歳未満」「42歳以上」の順となりました。
【27歳以上32歳未満】
・結婚して子どもが生まれて、万一の場合にも子どもの教育などに困らないようにするため。(30代/女性/パート・アルバイト)
・独身の時は加入していなかったんですが結婚をしてやっぱり先の事を考えると加入した方がいいかなと思ったからです。(40代/女性/無職)
・自分がいなくなったときに、妻や子どもに何か残したいと考え、はじめて加入した(30代/男性/会社員)
・結婚した時に、主人が加入していた生命保険に入りました。加入の際、保険のおばさんに「主婦に何かあった時の方がホームヘルパーさんに頼んだり、外食が続いたり色々大変よ」と説明されました。(40代/女性/専業主婦)
・周りの人でも持病を持っている人がちらほら出てきた時期でしたので良いタイミングかと思いました。(30代/男性/パートアルバイト)
【22歳以上27歳未満】
・就職したときに勧誘の人が来たので、その時に加入したと思います。(30代/女性/無職)
・転職した時に、その会社に来ていた生命保険の方が、わかりやすく説明してくださって、入る事にしました。(50代/女性/会社員)
・突然の事故で足を怪我した際に、自分自身にいつ何が起こるか分からないと感じたから。(20代/男性/会社員)
・職場の先輩が一回り上の人が多く、入っていた方が良いと、聞いたから。(30代/女性/契約派遣社員)
・大学を卒業して、就職したことをきっかけに母親の勧めで加入しました。(30代/男性/会社員)
【32歳以上37歳未満】
・たまたま会社に営業に来ていた人がいたので加入しました。持病がありますが入れますかと聞いたら、審査次第かなと言われて申し込みだけはしました。その後無事契約完了でき、無理だと思っていたから余計に嬉しかったです。(30代/男性/契約派遣社員)
・20代前半で結婚した時には、パートナーが「一家の大黒柱が入るもの」と言って加入をしなかったが、離婚した35歳のときに加入しました。(40代/女性/会社員)
・結婚した34歳の時に、これから先の健康面と家庭を持ったことによる責任を考え、家計の負担にならない範囲での掛け金で加入した。(40代/女性/パートアルバイト)
【37歳以上42歳未満】
・40歳で加入しましたが、理由は周りに40代で亡くなる人が多かった事と、40歳を過ぎたら一気に体力が落ち、体がいう事をきかなくなってきたから。妻からお願いされた事も理由の一つです。(40代/男性/自営業(個人事業主))
・40代が近づいてきたので、そろそろ本気で加入を検討しなければいけないと思いました。(40代/女性/自由業・フリーランス)
【42歳以上】
・孫など、新しく増える家族のことを考えて加入した。(50代/男性/会社員)
・退職後の自分や家族のことを考えて、生命保険に加入しました(40代/男性/会社員)
結婚や子どもの誕生を機に加入する人も少なくありませんが、主婦の保障を充実させる意義を感じた人(27歳以上32歳未満)がいることも分かりました。また、四年制大学などを卒業して就職したタイミング(22歳以上27歳未満)も多いようです。保険に入るときは既往症などの告知義務がありますが、契約成立を喜んだ体験談(32歳以上37歳未満)もありました。このように、加入する年齢によって生活環境や身体的な事情なども変わってきますが、いずれも保険の必要性を感じて加入したという共通点がうかがえますね。
住宅ローンを組むときは生命保険の保障内容見直しを!
アンケートの結果、生命保険への加入は「22歳以下」の人が最も多く、「27歳以上32歳未満」「22歳以上27歳未満」の人を含めると、100人中85人が32歳未満に加入したことがわかりました。また、年齢が高じるにつれて保険の必要性を実感する傾向もあるようです。保険には終身保険もありますが、保険料も含めた再検討も必要ではないでしょうか。住宅購入時にローンを組むとき、団体信用生命保険(団信)への加入が条件になる場合がほとんどですが、そのときは保障全般をチェックできる機会になるかもしれませんね。みなさんが住宅ローンを利用するときは加入している保険について見直してはいかがでしょうか。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年12月12日~26日
■有効回答数:100サンプル
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