株式会社SBI証券は、2017年1月からiDeCo(個人型確定拠出年金)の加入対象者が主婦等にも拡大することを受け、全国の20代から40代の専業主婦各150名、計450名を対象に「老後のお金に関する調査」を実施した。
「あなたは老後のお金について不安を感じますか?」という質問では、「不安を感じる」が54.9%、「やや不安を感じる」が34.2%で、合計89.1%という全体の約9割の人が不安を感じていることが分かった。また、残る1割の主婦の「不安がない」理由についての調査では、「十分な貯蓄があるから」という人は24.5%と少なく、「漠然としていて自分の老後をイメージできない」が42.9%で最多となった。
老後に不安を抱える主婦への「現在、老後のお金の不安に対してどのような準備をしていますか」という質問では、資金の貯蓄をあげた人が52.6%と最も多かった。ただし、ほぼ100%の主婦が金利の低さに不満を抱いていることも分かった。2位は「生活費の節約」、3位は「現在特に準備はしていない」がランクイン。約3.5割の主婦が老後に不安がありながらも対策ができていないことが分かった。1位2位の結果から、準備は家計のやりくりで対策をしている主婦が多く、とりあえず貯蓄や節約をしていることが窺える。また、預金・投資・資産運用をしている人で株式投資や投資信託を利用しているのはそれぞれ1割に満たない結果となった。
「老後の貯蓄はいくらぐらいあると安心だと思いますか」という質問に対して、300~5,000万円以上でいくつかの選択肢を提示したところ、「いくらでも安心できない」が約3割で断トツの1位となった。2位は「5,000万円以上」13.8%だった。
「あなたの老後のための資産運用に関して当てはまるものをお答えください」という質問では、「是非やってみたい」10.7%、「簡単にできるのであればやってみたい」31.1%で、約4割が「やってみたい」と思っていることが分かった。一方で、「年金など老後のお金に関して相談できるところはありますか」という質問で「ない」と答えた人は9割に上り、“さまよえる主婦”が多い結果となった。
最後に2017年1月に主婦にも解禁されるiDeCoについても調査された。「iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用してみたいと思いますか」という質問で、「利用してみたい」と答えた人は2割強にとどまることが分かった。そもそもiDeCoについて知らない主婦は8割を超える結果となっており、認知が進んでいない現状が明らかとなった。
※以上「SBI証券調べ」
■アンケート調査概要
□調査期間:2016年12月6日(火)~2016年12月7日(水)
□調査対象:専業主婦(20代~40代)
□回答者数:450名
□調査方法:インターネットアンケート
□調査地域:全国
ニュース参照元:PR TIMES
(最終更新日:2019.10.05)