【千葉県船橋市・注文住宅】こだわったのは断熱と広いリビング。最高の住まいを手にいれたMさん

■プロフィール
名前・性別 Mさん 男性
年代(購入時) 30代前半
職業・業種 サービス業・システムエンジニア
雇用形態・年収 正社員・400~500万円
家族構成 夫婦のみ
勤務地・通勤時間 東京都江東区・60分
社会人歴・転職回数 8年・0回
勤務先の社歴(ローン実行時) 7年
■購入物件情報
物件所在地 千葉県船橋市
アクセス JR総武本線/津田沼駅・新京成線/薬円台駅 津田沼駅徒歩30分、薬円台駅徒歩15分
物件種別・間取り 新築戸建て(注文住宅)・3LDK
購入価格
頭金
3,000万円
0万円
住宅ローン 全期間固定金利型(【フラット35】S)
住宅ローン 返済額
返済期間
月8万2,000円(ボーナス払いなし
35年
引越し前の所在地 千葉県市川市
購入前の家賃・間取り 7万円 2DK

結婚前に夫婦で暮らしていた賃貸アパートは狭く、冬の寒さは耐えられなかったというMさん。結婚を機に念願の一戸建てを建てました。こだわったのはやはり断熱。いかにして、理想の住まいを手に入れたかを伺いました。

賃貸での不満から住まいへの希望が具体的に

結婚前に妻と同棲していたのは、築15年ほどの賃貸アパートでした。部屋が狭い上に、建物自体の気密性が低いので気温の差が激しく、冬は石油ストーブや電気毛布が手放せないほど寒かったのをよく覚えています。そうした賃貸住宅への不満もあり、徐々にマイホーム購入への熱意が高まっていきました。

30年間、35年間という住宅ローンの返済期間を考えたら、年齢的には30代前半の今決めるしかないと考え、購入を決意しました。

妻も私も、実家が一軒家だったので、最初から一戸建ての購入を希望していました。賃貸アパートで懲りたので、断熱性や気密性にこだわって、冬の寒さ、夏の暑さをやわらげてくれるような家に住みたい、それから家族でのんびりくつろげる広いリビングがある家がいいと考えました。

正方形の限られた敷地を最大限に生かした外観。間取りや仕様など、Mさんが細部までこだわった念願の注文住宅が完成した。
正方形の限られた敷地を最大限に生かした外観。間取りや仕様など、Mさんが細部までこだわった念願の注文住宅が完成した。

多少駅から離れても、注文住宅にこだわりたい

最初は建売住宅を見て回りました。20〜30軒は見たでしょうか。不動産会社に勧められ、インターネットで検索して、資料請求しては内覧に行くパターンです。もちろん、注文住宅も検討していたので、どれくらいの費用がかかるのか住宅メーカーや工務店に話を聞きに行くこともしましたが、まったく苦にはなりませんでした。

そうしていろいろと調べた結果、新築一戸建て、それも注文住宅を建てることにしました。
中古住宅では、リフォームや建て替えが必要になります。また新築でも、建売住宅は3階建てが多かったので、自分が住むとしたら、上下の移動が負担になり、暮らしにくそうだと思いました。また、建売の場合、間取りや仕様など、すでに決められていて、こだわることができないのがネックでした。

一方、注文住宅は自分たちで最初から何でも決められるのが魅力的です。ただし、土地の購入費用を考えると、希望していた津田沼駅周辺ではそこそこの値段がします。予算的には2,000万~2,000万円中盤と考えていましたので、駅から自転車で15分程度までは許容することに決めました。多少立地が悪くても、勤務先までドアトゥドアで1時間ほどの通勤時間であればよしとしたのです。

玄関の内側には趣味のものを置くこともできる十分なスペースを確保している。玄関ドアからは明るい光が差し込み、天井高いっぱいの大容量のシューズクローゼットを完備。家族が増えても十分対応できる。
玄関の内側には趣味のものを置くこともできる十分なスペースを確保している。玄関ドアからは明るい光が差し込み、天井高いっぱいの大容量のシューズクローゼットを完備。家族が増えても十分対応できる。

店舗でローンの相談ができたのも安心材料に

土地と家は別々に購入しています。土地に550万円、建物に2,200万円、外構に150万円ぐらいかかりました。住宅ローンはインターネットで検索して、アルヒ株式会社を訪ねました。家の最寄りの船橋駅近くにアルヒさんの店舗があったからです。店舗ではローンの詳細な説明を聞くことができましたし、とても対応がよかったのが印象的です。
最近ではネットだけで住宅ローンを組むことができるところもありますが、やはりそれでは不安なように思います。アルヒさんでは、実際に対面で顔を合わせて、不安なところを丁寧に説明してもらいながらローンの詳細を決めることができたので満足しています。

団体信用生命保険を付けたのも、【フラット35】にした理由の1つです。ガンの特約もあるため、病気やケガで働けなくなったとしても、「収入保険」のようなメリットがあると感じました。
資金面では、両親からの援助も受けています。援助してもらった資金は、4台のエアコンや取り付け費、新しい家具の購入に使いました。

まだ子どもがいないので、家計的には多少の余裕がありますが、今のところ繰り上げ返済をすることは考えていません。今の住宅ローンは、学資ローンを借りるよりも低い金利なので、将来、子どもができて成長したときに必要になる教育費などに資金を回せるようにしたいからです。

もちろん、子どもが成長して先々の目処がたってきたら、できるだけ、早く住宅ローンを返していきたいと思っていますが、今は焦らず、毎日の暮らしをこの住まいで楽しんでいきたいですね。

2階へ続く階段。L字型で省スペースにおさめている。限られた敷地でどこに階段を設置するのがいいのか熟考したと言う。
2階へ続く階段。L字型で省スペースにおさめている。限られた敷地でどこに階段を設置するのがいいのか熟考したと言う。

限られた土地でどう間取りを作るかが難しい

注文住宅を建てる中で、最も大変だったのは間取りの問題です。決めることが多く、正解が1つではないため、試行錯誤しながら決めていきました。土地は、ほぼ正方形で、変形地というわけではないものの、限られた土地の中で、キッチンやリビングをどう配置するといいのか頭を抱えました。

「リビングを南向きに置きたいよね」「LDKにして広さは20畳ほしい。キッチンを狭くして光が2方向から入るように」など希望する条件を考えていくと、すべてを満たすことはできず、これだという間取りがなかなか決めきれませんでした。空間を最大限に使おうとすると、階段が設置できなくなるなど、壁にぶち当たることも多くありました。
ほかにもクロスひとつをとっても、色や柄が多く、どれを選べばいいのかなど、悩みは尽きませんでした。

広さにこだわったリビング。二方向から光が降りそそぎ、採光性にも優れている。「快適に過ごせることから家族で過ごす時間が増えた」とMさん。
広さにこだわったリビング。二方向から光が降りそそぎ、採光性にも優れている。「快適に過ごせることから家族で過ごす時間が増えた」とMさん。

一見不要なものも、あらかじめ設置しておくと便利

家が完成し、暮らしていく中で感じた問題点は、キッチンで作業をすると熱がこもる点です。特に夏場は、システムキッチンがエアコンの冷気を遮って、暑くなるので、汗ばむこともあります。キッチンの作業スペースに風が届くように壁面に扇風機をつければよかったと後悔したのですが、設計の段階ではそこまで思いつきませんでした。

このように今思うと、一見不要と思えるものをいくつかつけておけばよかったと思うことがあります。たとえば、ピクチャーレールがそうです。1階には設置したのですが、2階にはつけませんでした。ですが、ピクチャーレールがあると、カレンダーをかけたり、時計や鏡をつるしたりと、意外に便利なことに気がつきました。

対面キッチンからはリビングが見渡せる。実際に暮らしてみると、夏場は調理をしていると熱がこもることも。窓の上に扇風機を設置しておけばよかったとMさんは振り返る。
対面キッチンからはリビングが見渡せる。実際に暮らしてみると、夏場は調理をしていると熱がこもることも。窓の上に扇風機を設置しておけばよかったとMさんは振り返る。
1階に設置したピクチャーレールには絵画を飾るなど有効に活用している。思いのほか使い勝手がいいため、「2階にも取り付ければよかった」とMさん。
1階に設置したピクチャーレールには絵画を飾るなど有効に活用している。思いのほか使い勝手がいいため、「2階にも取り付ければよかった」とMさん。

断熱性を最重視! 最新の性能を採用

仕様や設備でこだわったのは、やはり断熱です。以前住んでいた賃貸アパートではイヤというほど寒さを体験したので、あらかじめ断熱対策をしておくことで、夏場や冬場の電気代の節約になると考えました。具体的には「外断熱と内断熱の『2重断熱』+基礎断熱+屋根断熱」を採り入れています。

ちなみに、断熱だけで200万円の予算を追加しています。最近では一般的に第3種換気を使うと思うのですが、「24時間第1種換気システム」を採用しています。

また最近、地震が頻発していることから、地震への備えとして耐震性能も重視しました。
実際に暮らしてみて、予想以上に気に入ったのが1.5坪のゆったりとくつろぐことができるお風呂です。とても快適なので、お風呂でのんびりする時間が長くなりました。他には収納豊富なウォークインクローゼットも気に入っています。

住み心地がいいので、休日は家から出ない日が増えました。こだわって手に入れた家ですから、どこかに出かけなくても、家にいるだけでうれしいです。夫婦2人、日当たりのいいリビングでまったりした時間を過ごすのが気に入っています。

2階の洋室に設置したウォークインクローゼット。ポールに服をかけたり、上にモノを置いたりと使い勝手のよさを実感していると言う。
2階の洋室に設置したウォークインクローゼット。ポールに服をかけたり、上にモノを置いたりと使い勝手のよさを実感していると言う。
1階の洗面脱衣所。1.5畳の広さを確保している。引き出しがたくさんある洗面台は、家族が増えたことも想定。家族のモノが増えても対応できそうだ。
1階の洗面脱衣所。1.5畳の広さを確保している。引き出しがたくさんある洗面台は、家族が増えたことも想定。家族のモノが増えても対応できそうだ。
(最終更新日:2019.10.05)
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