名前・性別 | Yさん 女性 |
---|---|
年代(購入時) | 50代前半 |
職業・業種 | 会社経営・不動産賃貸業 |
雇用形態・年収 | 経営者・360万円 |
家族構成 | 本人+子ども1人 |
勤務地・通勤時間 | 東京都品川区(現在は北海道札幌市)・なし |
社会人歴・転職回数 | 25年・3回 |
勤務先の社歴(ローン実行時) | 3年 |
物件所在地 | 北海道札幌市中央区 |
---|---|
アクセス | 札幌市南北線/幌平橋駅 1分 |
物件種別・間取り | 中古マンション・3LDK |
購入価格 頭金 |
2,500万円 250万円 |
住宅ローン | 全期間固定金利型(【フラット35】S)9割+変動金利(半年型)1割 |
住宅ローン 返済額 返済期間 |
月8万円弱(ボーナス払いなし) 28年 |
引越し前の所在地 | 東京都品川区 |
購入前の家賃・間取り | なし 3LDK |
品川区内に自宅兼オフィスを構え、大家業を営んでいたYさん。娘さんの大学進学を機に、札幌市への移住を決意されました。都内で購入物件の候補を絞り、札幌で仮住まいをしながら意中の物件を手に入れたYさんに、お話を伺いました。
お子様の進学を機に、東京から札幌へ移住
元々、京急線「青物横丁」駅から徒歩3分のマンションで暮らしていました。経営する会社名義でマンションを一棟所有しており、一部を貸し出しながら自宅兼オフィスとして利用していました。
3年ほど暮らしていましたが、北海道の介護施設に入居している親のことが気になっていたこと、娘が北海道の大学へ進学が決まったことから移住を検討。医学部のため、10年間は暮らすことになりますので、その期間の家賃を考えれば購入したほうが得だと感じました。また、私は大家業を営んでいますので、インターネットさえあればどこでも管理ができます。この機会に引っ越すことを決意しました。
降雪や災害時に出入りがしやすい環境を求めて
新居は、インターネットのポータルサイトをチェックして探しました。北海道は雪道が険しく、東京で住み慣れた私たち親子にとって、長距離移動は大変です。「最寄り駅から徒歩5分以内」であることは必須条件でした。加えて、娘の大学がある「南北線沿線」、犬を飼っているので「公園が近くにある」、そして「5階以下」も条件としました。階数の指定は、以前賃貸マンションの高層階で暮らしていた経験から。足の悪い愛犬を連れて病院へ行く際、震災時にエレベーターが止まって大変だったんです。階段で昇降するのが苦ではない低層階が希望でした。
購入価格は、手元に現金を残せる程度に抑えたかったので、年収の6倍以内としました。また、治安の良さや坂の有無などを考慮してエリアを絞ると、「中島公園」~「幌平橋」駅間が現実的な選択肢だと思いました。両駅の間には、豊平川という幅の広い河川があり、一帯は都心の利便性と緑豊かな住環境を兼ね備えています。前述のように購入条件が多かったので、あまり選択肢はありませんでしたね。
駅近のデザイナーズマンションを購入
札幌駅近くの物件も含め、10軒くらいピックアップ。札幌市の外れで仮住まいをしつつ、都内で候補に挙げた物件を見学しました。そうこうしている間に売れてしまった物件もあり、実際に見学をしたのは6軒ほど。札幌駅近くの物件は資産価値の高さを考えると魅力的でしたが、やや高額でしたし、道路が石畳のため、足の悪い愛犬には歩きづらそうで却下しました。
最終的には、幌平橋の物件2軒で迷いました。価格は同じくらいでしたが、片や一般的なファミリータイプのマンションで、もう1軒は南北線「幌平橋」駅からすぐの場所に建つデザイナーズマンション。おしゃれなエントランスや総鏡張りの壁、イタリア製の特注建具などが素敵でしたし、三方角部屋で広いバルコニーに面し、眺望も風通しも抜群。3階で当初の条件に合致しますし、私も娘も一目で気に入り、後者の購入を決めました。
親身に対応してくれる営業担当者との出会い
購入を決めたマンションは元々買い手が付いていたのですが、住宅ローン審査が通らなかったことで私たちにチャンスが回ってきました。
始めは、販売する不動産会社が提携している地元の銀行に足を運んだのですが、年収の低さから門前払いという結果に。不動産会社の方も、年収を告げた途端に態度が一変し、「買えるわけがない」と言われてしまいました。経費や所得控除による節税対策をした結果、表面上の年収が低くなってしまった結果なのですが、一時は購入の取りやめを考えるほど、あからさまな態度にカチンときてしまいました。
しかし、インターネットで情報収集をしたところ、アルヒ株式会社やネットバンクなら借り入れができそうだと分かりました。中でもアルヒさんの営業担当者がびっくりするほど親切で事情を察して下さったんです。私が物件を所有しており、将来的には売却して現金を用意する資金力があること、経営的にも支払い能力があることを申し送り事項として細かく書き添えて下さったり、札幌で働いていることを明確にするため、仮住まい先に表札を出したり、請求書の見本を提出したりすべきとアドバイスを下さったり、とても助けられました。
その後、品川の所有物件を無事に売却。その資金の一部で、既に住宅ローンは完済しています。
夏は涼しく冬は温かい、快適な新居
新居は娘の通う大学まで15分の便利な立地。同級生はもっと近くに住んでいるようで、娘は「遠い」と駄々をこねていますが……。本当は、一人暮らしがしたいだけかもしれませんね(笑)。広いバルコニーに囲まれた住戸なので、真夏でも涼しいところが最高です。中島公園が目の前で小鳥のさえずりもよく聞こえてきます。まるで高原にいるような気持になりますよ。
北海道の物件は寒さ対策が万全で、二重窓・二重サッシが当たり前。マンションに灯油が備蓄してあり、配管で各住戸に行き渡っているので冬も快適です。前面道路はロートヒーティングで雪が溶けるので外も歩きやすいですね。
札幌の中心部とは言え、品川区で暮らしてきた感覚からすればとてものどか。快適に暮らしています。