マイホームを購入・新築するにあたって、はじめに「どこのエリアで暮らすか」を検討する方が多いのではないでしょうか。住み慣れた街で引き続き暮らすのか、利便性が高い都心を選ぶのか、緑豊かな環境を優先するのか……。様々な条件が挙がる中で、「活気のある街で暮らしたい」という声が少なくありません。
年中イベントが行われている街、神楽坂
今回ご紹介する「神楽坂」は、地域で行われるイベントの数が多いことで知られています。主なところでは、芸者衆が総出で出演する「神楽坂をどり」、5月と10月に行われる名物イベント「青空フェスタ」、「神楽坂まつり」として行われる、阿波踊りとほうずき市、10月~11月に掛けて神楽坂エリア一帯で開催される「神楽坂まち飛びフェスタ」、様々な伝統芸能を発信する「神楽坂まち舞台大江戸めぐり」など、枚挙に暇がありません。
猫の街にふさわしいお祭りを
神楽坂は「吾輩は猫である」の作者、夏目漱石ゆかりの地。その縁から“猫の街”とも呼ばれており、「神楽坂まち飛びフェスタ」の期間中には「化け猫フェスティバル」を開催。大勢の人たち……いや“猫たち”が集まります。
パレードに参加したい人は、当日エントリー会場に足を運び、参加費と引き換えに鈴をもらえばOK。鈴を身に着けていると、神楽坂に点在する加盟店で「りんりんサービス」を受けることができます。家から仮装をして行かなくても、プロによる「猫メイク」や着物のレンタルを行っている他、猫耳やしっぽなどの仮装グッズや手作りの猫グッズ、ねこをイメージしたパンやお菓子も並ぶ「化け猫やみ市」で仮装道具を揃えることができます(人気商品はすぐに売り切れてしまうのでご注意を!)。
パレードに参加しなくても、街を行き交う人々の仮装を見て、体験しながら、街歩きを楽しめることもイベントの醍醐味。当日限定オープンの「化け猫カフェ」で一休みしたり、素敵な仮装の“化け猫”に声を掛けて写真撮影をさせてもらったり、猫の街を満喫できます。中には、この日のために3ヶ月掛けて衣装を製作したという参加者も。クオリティの高い化け猫にはやはり注目が集まります。「化け猫パレード」に参列しなくても、そぞろ歩くだけで楽しめます。
また、今年からは「化け猫パレード」終了後、ダンスカンパニー「コンドルズ」のメンバーでCAT-A-TAC主宰、“超猫派ダンサー”藤田義宏氏とだむだん連がタッグを組み、阿波踊りならぬ「あにゃ踊り」を披露。参加者もその場で振付を覚え、一緒に踊って楽しみました。
翌週には、神楽坂ギャルソンレースを開催!
さて、化け猫フェスティバルから一週間が経ち、神楽坂6丁目商店街は“猫の街”から“ギャラルソンの街”へと早変わり。トレイに載せたグラスの水をこぼさず、誰が一番早く運べるかを競う「神楽坂ギャルソンレース」が行われました。こちらは、パリや近郊のカフェで働くギャルソンたちが参加する名物レースを、神楽坂に持ち込んだもの。本場パリでは約8キロの道のりを走るそうですが、神楽坂では100メートルの坂を駆け上がります。
早く走れば水がこぼれやすくなるため、兼ね合いが難しいポイント。一位に入線したものの、水を規定量以上こぼしてしまい失格になってしまう参加者も少なくありません。
事前に申し込みをすれば誰でも参加できるこのレース。小さな子どもや一般人の参加もありましたが、中心は近隣の飲食店で働く方々。上位に食い込むほど、店の宣伝になるという仕組みです。観客も、決勝戦で誰が優勝するかを予想。当たった人の中から抽選でワインが当たるため真剣です。
このようなイベントが年中行われている神楽坂は、近隣の学校やオフィスが休みの日曜・祝日も常に賑わいを見せています。昨年の「東京商店街グランプリ」では、神楽坂まつりがグランプリを受賞するなど、その取り組みは内外共に認められているところ。イベントが街に活気を生む一因となっていることは間違いないでしょう。
皆さんも、イベントへの参加を通じて街の魅力を感じてみませんか?
(最終更新日:2019.10.05)