一年間にたまった住まいの汚れを落とすため、「大掃除は年末にするもの」と昔から言われていますが、冬の寒い時期に水を使ったり、換気のために窓を開け放つのは大変です。実は、秋に掃除をした方がメリットが多いことを知っていますか? その理由をARUHIマガジン編集部が調べてみました。
夏についた汚れは早めに落とすのが◎
気温・湿度が高い梅雨時期から夏にかけては、カビやダニが繁殖しやすく、人間の汗や皮脂による汚れも増えます。特に、夏にフル稼働したエアコンの内部には結露で発生したカビが蓄積しています。これを放置したまま冬になって暖房をつけると、カビの胞子が部屋中に飛び散ります。久しぶりに動かしたエアコンから臭いがするのは、このカビが原因です。エアコンのカビ掃除は秋のうちに行いましょう。また、換気扇やキッチンの油汚れは、夏の暑さでゆるんで落としやすくなっています。冬の寒さで固まってしまう前に、掃除するのが効果的です。
冬に備えたアレルゲン対策
夏に増殖したダニの死骸が溜まるため、秋はアレルギーの原因であるハウスダストが増える時期です。また、夏に増えたカビは新たなダニの栄養源になってしまうため、冬に暖房で温かくなった室内でダニが繁殖する基にもなります。このようなアレルゲンの増加を防ぐためには、原因となる汚れを落としておくことが大切です。エアコンはもちろん、窓や浴室のカビ掃除、フローリングや寝具などの皮脂や油の付きやすい部分の掃除はしっかりと行いましょう。
乾燥した秋の気候は掃除に最適
秋は乾燥しており天気が良い日が多いので、カーテンやラグなどの洗濯に向いています。冬よりも洗濯物が早く乾き、冷たい水で辛い思いをすることもありません。また、「虫干し」にも最適な季節です。「虫干し」とは、衣類などを日光と風にあてて湿気を除くことで、カビや虫の発生を防ぐ方法です。家中のドアや窓を開け放し、クローゼットや押し入れ、靴箱、食器棚、タンスの扉を開けて外の空気を通すだけで効果があります。晴天が続き、乾燥した日の昼間に行うのがおすすめです。
秋に大掃除をしておけば、何かと忙しい年の瀬にバタバタすることもなくなります。メリットの多い「秋の大掃除」を今年の秋からぜひ実行してみてください。
(※写真はイメージです)
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