厚生労働省によると、日本の共働き世帯数は1,114万世帯に上り、61.9%を占めている。そのため、家庭内での「仕事」である家事については、いかにして分担するべきかという論争が繰り広げられている。そこで保険ショップ『保険クリニック』では、共働きで家事を分担している男女を対象に、家事の分担方法についてのアンケート調査を実施した。
「現在の家事分担の満足度」についての調査では、「満足している」や「まあ満足している」と答えた人は65.2%(男性64.8%、女性65.4%)で、「少し不満がある」「不満がある」と答えた人は9.8%(男性5.6%、女性14.0%)だった。「家事の分担方法」については、「内容ごとに分担」と答えた人は60.6%、「特に決めていない」と答えた人は29.0%だった。
「どんな家事をどのくらいの割合で分担していますか」という質問には、「ゴミ出し」「お風呂掃除」は半数以上の夫が担当していることが分かった。一方、食事に関しては妻の担当が多いのが現状。全体での分担割合は「夫」が33.4%、「妻」66.6%となった。
「自分と相手の家事を金額にするといくらくらいですか」という質問では、夫は自分の家事には1万円、妻の家事には5万円と回答。妻は自分の家事には10万円、夫の家事には1万円と回答しており、夫が思う妻の家事の金額と、妻が思う自分の家事の金額には倍の開きがあることが分かった。
「円満な家事分担のために心がけていることは何ですか」という質問には、「文句を言わない」「口出ししない」「できる事をできる方がする」「感謝をする」「ありがとうと言う」などの回答があがった。
「家計の分担はどの様にしていますか」という質問では、2人の収入は1つで管理し、そこから生活費・固定費・小遣い・貯蓄などに振り分ける(50.2%)という人が最も多かった。また、片方で生活費をまかない、もう片方は貯蓄に回す世帯も合わせると、収支をまとめて管理している世帯は62.8%になることが分かった。
※保険クリニック調べ
■調査方法
□サンプル数:共働きの男女500人(男性250人、女性250人)
□年齢:20歳~60歳
□調査方法:Webアンケート
□調査期間:2016年7月13日~7月19日
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