住宅ローンに特化し、フィンテックを活用したサービスを提供するMFSは、同社が運営する住宅ローン借り換えアプリ「モゲチェック」の12,307名のユーザーデータを用いて、借り換えメリットの分析を行った。調査実施時期は2016年7月21日。
マイナス金利導入前と直後で比べると金利は大きく低下しており、Brexitの影響もあって現在も低水準が続いている。マイナス金利導入前に金利1.5%・残債2,000万円・残債30年の人は、導入直後の借り換えメリットが200万円程度だったのが、現在では30万円も増え230万円に。モゲチェックユーザー全体では、借り換えメリット100万円以上あるユーザーが全体の60%を占めるまでになっており、今は借り換えのチャンスと言える。
また、モゲチェックユーザーを分析した結果、2000年から2010年の間に借り入れたユーザーは特に借り換えメリットが出やすいこともわかった。借り換えメリット額は金利と残債を掛け合わせたものにおおよそ比例する。そのため、2000年から2010年に借り入れたユーザーは金利が高く、残債も残っているため、借り換えメリットが出やすい状況になっている。
さらに、直近の住宅ローン金利は0.5%を切る商品もあるため、借入金利が1%を超えると100万円以上のメリットが出やすい状況にある。また、2%以上となると9割近くに借り換えメリットが存在する結果となった。
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