【質問】
住宅ローンを「繰り上げ返済」するときのお金の捻出方法を教えてください。
【回答数】
ボーナス:31
日々の節約で貯めたお金から:19
繰上返済用の貯蓄から:15
妻がパートに出る、旦那の出世など、夫婦としての収入が増えた分から:10
保険など家計を見直して余ったお金から:3
ボーナスは臨時収入と捉えて、繰り上げ返済に使う
一番多かった回答は、ボーナスで31票でした。
・ボーナスは普段使うお金とは別なので、毎年のボーナスの際に全額住宅ローンの返済にあてようと思っている。(20代/女性/会社員)
・ボーナスを使わずに貯めてまとまった金額ができたときに返済する。(20代/男性/会社員)
・繰り上げ返済をすれば、返済金額も少なくなるし、早く借金を減らしたいという思いから。(30代/女性/契約派遣社員)
・ボーナスをたくさんもらえた場合にはチャンスと考えて返済している。(30代/男性/会社員)
・住宅ローンと言っても借金と同じ。返済が遅くなれば、それだけ利子もつくため、早く返せる余裕があるなら、返済にまわす。(40代/男性/会社員)
・自分が定年する時の退職金を住宅ローンに当てたくないので定年までに住宅ローンを終えたいから。(40代/男性/会社員)
ボーナスは毎月の月給とは別の収入と捉えて、繰り上げ返済をする人が多いようです。ボーナスは会社の業績により多く出たり、逆に出ないこともあるので、毎月の返済には利用せずに、あれば儲けものという捉え方をしておけば返済を早められそうです。そうすれば利子も減り、最終的な支払金額を大幅に減らせそうですね。ただ逆に考えるとボーナスを返済に当初から組み込んでいると、ボーナスの金額が減ったときに苦しくなることもあるかもしれません。
住宅ローンのプレッシャーと利子支払いを減らしたいという意欲は強い
2位以降は「節約での貯金」が19票、3位に「繰り上げ返済用の貯蓄」が15票、4位に「親からの援助」が11票、5位が「夫婦の収入増」10票、6位に「資産運用益」が5票、7位は「保険の見直し」が3票でした。
・【日々の節約で貯めたお金から】出来るだけ住宅ローンのあるプレッシャーから解放されたいので、節約してどんどん返済した。(40代/男性/自営業(個人事業主))
・【日々の節約で貯めたお金から】仕事をリタイアしたり、確実な収入を得られなくなった時に備えて、早いうちに負担を減らすため。(40代/女性/会社員)
・【繰り上げ返済用の貯蓄から】貯蓄0になってもいいので、さっさと返済してすっきりしたい。(40代/女性/会社員)
・【繰り上げ返済用の貯蓄から】ローンを組むときに、あまり無理しない程度の返済額にしているので、繰り上げ返済を見越した貯蓄をしている。(40代/男性/会社員)
・【親からの援助】返済額がちょっとでも安くするために親から借りて、借りた分だけ返済するようにしたいから。(40代/男性/会社員)
・【妻がパートに出る、旦那の出世など、夫婦としての収入が増えた分から】やはりダブルインカムでどんどん返したほうが安くなる。(30代/男性/会社員)
・【株など資産運用で儲けたお金から】日々行っている投信の利益をまわすようにしている。月々数万円ほどになる。(30代/女性/会社員)
・【保険など家計を見直して余ったお金から】不必要な出費を減らし、保険などの無駄な契約はしていないかを見直して、余ったお金から捻出している。(30代/男性/会社員)
色々な方法が挙げられましたが、住宅ローンと言っても借金であり、多くの人にとってそのプレッシャーはかなり大きいものと言えそうです。そのプレッシャーから開放されたいという人は多く、そのためならば節約や夫婦共働きといった苦労、また収入を上げるための努力も惜しまないのでしょう。親から無利子で借りて返済するという人もおり、援助が得られる環境ならばそれもローン利子の減少に効果がありそうです。利子を無駄な出費と考える人は非常に多いことが伺えます。
余裕を持った資金計画をして、心理的負担を減らす
アンケートを見ていくと、ボーナスを繰り上げ返済にするにはボーナス払いなしでも返済できるように、計画しておくことが重要だと分かってきました。同時に利子が無駄な出費、ローンは心理的に大きな負担ということも伺え、住宅ローンを返すには余裕のある資金計画が必要と言えそうです。
最初から夫婦共稼ぎでぎりぎり返せるという計画では何か起きれば返済計画が滞り、家を手放すことになるかもしれません。もちろん家を購入したことが励みになって、収入を上げていく人もいますが、すべての人がそう上手くはいかないでしょう。
まずは夫婦片方の収入でも返せる計画を作り、その後不確定要素で繰り上げ返済をすれば、ローンもしっかり完済できそうですね。
アンケート実施概要
■調査地域:全国
■調査対象:【年齢】20歳~49歳の男女(住宅購入経験者)
■調査期間:2016年4月8日~2016年4月22日
■有効回答数:100サンプル