2016年4月の首都圏・関西圏・中京圏・福岡県版 賃貸住宅市場レポートを発表

不動産評価Webサイト「TAS-MAP」を運営するタスは、「賃貸住宅市場レポート 首都圏・関西圏・中京圏・福岡県版 2016年4月」を発表した。この調査は、アットホームから提供された情報をもとにタスが分析を行ったもの。アットホーム全国不動産情報ネットワークに公開された情報や成約状況を用いて行われている。

不動産売買市場では、首都圏のみのD.I.(※)が50を超えており、市場の好調さを示している。しかし、将来の不動産売買市況の見通しのD.I.は、全ての地域で50を大きく下回っており、多くのユーザーが将来の市場を悲観的に見ていることがわかった。特に首都圏の落ち込みが大きく、「市況のピークが近いのではないか」という不安が市場に広がりつつある。賃貸市場についても、全ての地域で将来の市況について悲観的な見方が大勢を占めている。
※D.I.とは、Diffusion Indexの略で、現況や先行きの見通しなどにおいて、定性的な判断を指標として集約加工した指数

首都圏のアパート系空室率TVIについては、埼玉県は横ばいで推移しているが、その他の地域では悪化が続いている。新築の供給量が増加したことが空室率TVIを引き上げている。また、マンション系空室率TVIは千葉県で悪化傾向。その他の地域では改善傾向にあるが、勢いは弱まってきている。

関西圏・中京圏・福岡県のアパート系空室率TVIは、大阪府、京都府で悪化傾向、静岡県で横ばい傾向、その他の地域では改善傾向で推移している。マンション系空室率TVIは、福岡県で改善傾向、その他の地域は横ばい傾向で推移している。また、愛知県は空室率TVIが底を打った可能性がある。

詳しい調査結果はこちらへ
http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol76_Vol48residential20160428.html

■レポート概要
□将来の不動産市況見通しは悲観的~TAS-MAPユーザーアンケート2016年2月結果より~
□2016年2月期 1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)
□2016年2月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)

(最終更新日:2019.10.05)