住宅ローン返済中の約6割が「負担を感じていない」と回答！　その理由は？

住宅購入検討者であれば、ほとんどの方が検討することになる住宅ローン。多くの方は20年30年と、長い間支払いが続くかと思いますが、月々の返済額は無理のない範囲で支払える金額にしたいですよね。住宅を購入したことのある方たちは、月々のローンの返済額について、どのように感じているのでしょうか？　今回は、そんな住宅ローンを現在支払っている方たち100人に、「月々、どれくらい負担に感じているか？」についてアンケートを実施しました。

【質問】

住宅ローンの月々の返済額はいくらですか？

【回答数】

5万円未満：28％
7万円～8万円未満：16％
5万円～6万円未満：15％
6万円～7万円未満：13％
9万円～10万円未満：11％
10万円～11万円未満：11％
8万円～9万円未満：6％

アンケートの結果、5万円未満が最も多い結果となりました。

【質問】

ローンの月々の負担感は？

【回答数】

多少贅沢は我慢するが、あまり負担には感じていない：43％
家計を切り詰めて生活しており、やや負担に感じる：26％
まったく負担に感じていない：16％
家計の見直しが必要で、かなり負担を感じている：8％
その他：7％

「負担を感じるほどのローンは組まない」が賢い選択

アンケートの結果、「多少贅沢は我慢するが、あまり負担には感じていない」が一番多い結果となりました。

・ローンは長年続くので、贅沢はできなくても普段の生活の負担にならない程度にしたかった。（30代／男性／会社員）
・生活を圧迫してまで家を買う価値があるのか疑問に思ったので、無理がない範囲にしてもらいました。賃貸よりはずっと安い金額です。（40代／女性／専業主婦）
・賃貸を借りても、持ち家のローンでも金額的には変わりありません。（40代／男性／会社員）
・共働きで子どももいないし、世帯収入からの支払いになるからあまり負担は感じていません。（30代／男性／会社員）
・【フラット３５】で住宅ローンを組んだこともあり、金利が固定され返済額が変わることがないので、計画的に返済できており、そこまで多大な負担は感じてはいないです。（20代／男性／パートアルバイト）

「無理のない範囲での返済をしている」という回答が最も多い結果となりました。多少の贅沢は我慢しても、マイホームという“自分の物である”という意識から、返済も負担に感じることは少ないようです。また、賃貸の家賃を払うことを考えたら、住宅ローンとさほど変わらない、という意見も多く見られました。長く支払いが続く住宅ローンに関しては、無理のない範囲で返済できることを第一に考えている人が多いことが伺えます。

家族の成長とともに、負担を感じる家庭も増えていく

アンケートの結果、「家計を切り詰めて生活しており、やや負担に感じる」に次いで、「まったく負担に感じていない」「家計の見直しが必要で、かなり負担を感じている」「その他」の順となりました。

・ローンを組んだ当初に比べると、収入が減ってしまったので負担になっている。（30代／女性／会社員）
・毎月返済できるぎりぎりラインで組んでいるのでなるべく節約して暮らしています。（20代／女性／専業主婦）
・他に車のローンや子どもの私立幼稚園の費用なども重なってしまったためやや負担に感じています。（30代／女性／会社員）
・月々の返済を多くすると日々の生活が苦しくなりますので、余裕を持たせつつまとまったお金ができたら一括返済するようにしています。（40代／女性／会社員）
・住宅ローンを使わずに現金一括支払いで新築一戸建てを建てたので、月々の負担はないです。（20代／女性／公務員）

家族が増え、子どもの成長とともにライフスタイルが変化していく中で、当初より負担を感じるようになってきた、という意見が次いで多く見られました。中には、住宅ローンを組まずに家を購入したという意見もあり、住宅ローンの返済とは無縁の方もいて、返済を負担に感じている方には、夢のような話ですね！

長期間の返済が続く住宅ローンは長期的な目で見て考えよう

アンケートの結果から、住宅ローンの返済に関しては、無理のない範囲での返済を考えること、また、返済途中で起こる収入の変化や家族構成の変化、教育費の負担増などにも対応できるような考えを頭に入れてローンの計画を立てることが必要だということがわかりました。
購入当初は負担に感じなくても、長い年数支払いが続く住宅ローンには、返済途中での資金計画も頭に入れておくことが大切になってくる、というのが、現在返済途中の方たちの意見の大半のようです。
くつろぐための家を買ったのにくつろげないような資金計画は考え直した方が賢い選択のようです。