茨城での住宅購入と住宅ローン選びのポイント

茨城県で家を購入し、住宅ローンを組む場合、借入額や月々の支払いはどれほどの金額が一般的なのでしょうか。また、住宅ローン商品はどのような選択肢があるのでしょうか。

この記事では茨城県の魅力や特徴とともに、住宅金融支援機構の集計調査をもとにした住宅ローンの傾向を解説します。どのような住宅ローン商品があるのかもあわせて紹介するので、茨城県で住宅購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

茨城県で住宅を購入する魅力

茨城県で住宅を購入して生活すると、どのような魅力やメリットがあるのでしょうか。立地や価格の点から解説します。

31年ぶりに地価上昇
茨城県の地価(全用途)は1993年から下落していましたが、「令和5年地価公示」の発表では31年ぶりの上昇が報告されています。さらに、「令和5年地価調査」(7月1日が基準日)では全用途で2年連続の上昇、住宅地は32年ぶりの上昇が見られました。

つくばエクスプレス沿線の交通機関が利用しやすいエリアや、住環境が整備されたエリアを中心に、茨城県の人気が高まりつつあるといえるでしょう。

出典:令和5年地価公示結果

出典:令和5年地価調査結果

都心へのアクセスが良い

つくばエクスプレスの開通で都心へのアクセスが格段に良くなった

茨城県の魅力としてまず挙げられるのは、都心へのアクセスが良い点です。2005年に開業したつくばエクスプレスを利用すると、秋葉原駅からつくば駅まで最速45分で移動でき、都心へのアクセスが格段に良くなりました。

また、2017年には圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の茨城県内区間全線が開通し、車による関東各県へのアクセスも向上しています。

首都圏の主要な住宅地とさほど変わらない時間で都心まで移動できるので、通勤・通学で都心部に通う人も茨城県に住みやすくなりました。

関東では比較的住宅が安い
茨城県は、関東のなかでも比較的住宅の価格が安い傾向にあります。特に南関東各県と比較すると地価が安く、低価格で家を購入できます。

先ほど紹介した「令和5年地価公示」によると、千葉県の住宅地は1平方メートルあたり10万8,100円なのに対し、茨城県は3万2,200円と、約1/3の金額です。

出典:茨城県 令和5年地価公示結果

出典:千葉県 令和5年地価公示について(報道発表)

さらに、茨城県は平地面積が大きく、広い家を建てやすいのも特徴です。

上記の点をふまえると、同じ資金で、より広々とした住空間が手に入りやすいのも茨城県の魅力だといえるでしょう。

茨城県における住宅ローンの特徴

茨城県における住宅ローンの特徴を、【フラット35】利用者を対象とした2022年度調査結果から見てみましょう。

茨城県の借入額・返済額
住宅ローンに関連する茨城県の平均的な借入額・返済額は以下の通りです。世帯年収や住宅面積、所要資金額などの平均値とあわせて見てみましょう。

出典:2022年度集計表|フラット35利用者調査|住宅金融支援機構

なお、茨城県における住宅ローン利用者の平均年齢は42.2歳、家族数の平均は3.2人です。

全国平均との比較

借入額、月の返済額、総返済負担率ともに全国平均より抑えられている

次に、前項で紹介した茨城県の数値を全国平均と比較してみましょう。

出典:2022年度集計表|フラット35利用者調査|住宅金融支援機構

茨城県は全国平均と比較すると、住宅の所要資金額が大幅に低いことがわかります。そのため、頭金が少ないにもかかわらず、月々の返済額や返済負担率(返済比率)も低めです。

一方で住宅面積は広いため、費用を抑えつつ広い住居が手に入る傾向があるといえるでしょう。

出典:住宅金融支援機構 2022年度集計表

茨城県で住宅ローンを選ぶ際のポイント

茨城県で住宅ローンを組む場合、どのような点をチェックするべきなのでしょうか。ここからは、茨城県で住宅ローンを選ぶ際のポイントを解説します。

金利タイプを選択する
まずおさえておきたいのは、金利のタイプです。住宅ローンを大きく分けると、変動金利と固定金利の二つのタイプがあります。

変動金利タイプの住宅ローンは、市場金利(短期プライムレート)に応じて金利が変動します。市場金利が低下すると借入金利も低下するため、金利動向によっては住宅ローン返済額が減ることが最大のメリットです。

2024年3月現在は主要住宅ローン商品の変動金利は1%以下なので、変動金利を選ぶメリットは大きいといえるでしょう。ただし、市場金利が上昇すると借入金利も上昇するため、返済額が増えることには注意が必要です。

固定金利タイプは、契約時に一定期間もしくは全期間の金利を固定するため、その間は金利が変わりません。金融市場に左右されず、返済計画が立てやすい点が特徴です。現在は変動金利の金利がかなり低い状態なので、相対的に固定金利が高くなっています。

地元金融機関、メガバンク、ネット銀行、モーゲージバンクの商品を比較する
地元金融機関、メガバンク、ネット銀行、モーゲージバンクなど、さまざまな金融機関が住宅ローン商品を用意しています。

モーゲージバンクとは住宅ローンを専門に取り扱う金融機関で、住宅ローン債権を証券化することで原資を調達します。従来とは異なる仕組みの、新しいタイプの金融機関です。

金融機関によって住宅ローンの特徴が異なるので、選ぶ際には各タイプの特徴をふまえて、自分に合う住宅ローンを選択しましょう。

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まとめ

首都圏へのアクセスが良好ながら、比較的低価格で住宅を購入できるのが茨城県の魅力です。また、茨城県では地方銀行やメガバンク、ネット銀行、モーゲージバンクなど幅広い金融機関も利用できます。

住宅購入は多くの人にとって、人生で一、二を争う大きな買い物です。無理のない返済計画を立て、病気やケガで返済が難しくなったときに保障をしっかりと受けられるようにするためには、金融機関への相談が欠かせません。

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