大阪府における住宅ローンの特徴は? 借入額や毎月返済額はいくらくらい?

大阪府は近畿地方の中央部に位置し、府庁所在地の大阪市は日本三大都市の1つです。交通の利便性がよく、通勤や通学に便利なエリアも多いため、大阪府内での住宅購入を検討している方も多いでしょう。大阪府で住宅を購入する際には、住宅ローンの平均借入額や毎月の返済額が気になるのではないでしょうか。

今回は、大阪府における住宅ローンの特徴や、住宅ローンを選ぶ際のポイントなどを解説します。大阪府で住宅購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

大阪府の住宅地としての特徴は?

まずは大阪府の特徴について紹介します。また、人気エリアと2022年度の住宅面積・購入価格についても解説します。

大阪府の特徴
大阪府は大阪市を中心として古くから商都として栄え、都心部には高層ビルが並んでいます。阪神工業地帯を中心とする工業や近郊農業も盛んです。また、寺社仏閣や古墳などの史跡が数多く残る歴史的な地域でもあり、豊かな自然に恵まれています。大阪はかつて「天下の台所」とも呼ばれ、食文化が発達したエリアとしても人気です。たこ焼きやお好み焼きなどの大阪グルメが楽しめるでしょう。

ただし、エリアによって街の特徴や住みやすさは異なります。商業施設が密集する繁華街もあれば、オフィスビルが立ち並ぶビジネス街、古い街並みが広がるエリアなど、街によって特徴はさまざまです。

大阪府で人気のエリア
大阪府で人気のエリアは大阪市内とその周辺です。具体的には、大阪市の天王寺区、中央区、北区のほか、箕面市や吹田市、高槻市なども住みやすい街として注目を集めています。

また、箕面市や吹田市、高槻市はベッドタウンとして発展しています。大型商業施設や商店街もあるため、生活しやすいのではないでしょうか。

2022年度の住宅面積・購入価格
住宅金融支援機構の調査によると、2022年度に大阪府で購入された住宅の面積は平均96.9平方メートルです。近畿圏のなかでは最も狭い結果となっています。

一方で、大阪府の住宅購入における所要資金額は平均4,139万8,000円です。近畿圏の平均よりは高いものの、東京都や神奈川県よりも低い結果となっています。

各エリアの住宅面積と購入価格の平均は次のとおりです。

出典:2022年度集計表:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

大阪府における住宅ローンの特徴

大阪府における住宅ローンの特徴として、平均借入額と毎月の返済額を紹介します。

2022年度の住宅ローン平均借入額
住宅金融支援機構の調査によると、大阪府における2022年度【フラット35】の住宅ローン平均借入額は3,427万4,000円でした。全国平均よりは多いものの、三大都市圏では平均的な金額となっています。

また、頭金の平均は528万4,000円です。公的機関や民間金融機関、勤務先、親・親戚・知人からの借り入れ(その他借入金)は平均184万円という結果でした。

各エリアの平均借入額、頭金、その他借入金の平均は次のとおりです。

出典:2022年度集計表:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

2022年度における住宅ローンの毎月返済額
2022年度の大阪府における【フラット35】利用者の住宅ローンの毎月返済額は11万6,400円、総返済負担率は23.3%という結果でした。毎月返済額は全国平均よりもやや高く、総返済負担率は全国平均並みです。

各エリアの毎月返済額と総返済負担率は次のとおりです。

※各利用者の総返済負担率(1か月当たり予定返済額を世帯の月収で除した数値)の総和をサンプル数で除したもの 出典:2022年度集計表:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

住宅ローンを選ぶ際のポイント

住宅ローンを選ぶ際は、住宅ローンの種類や金融機関の特徴を理解しておくことが大切です。ここでは、大阪府で住宅ローンを選ぶ際のポイントを解説するので参考にしてください。

固定金利か変動金利か決める
住宅ローンを組む際は、まず固定金利か変動金利かを選ぶ必要があります。固定金利は全期間、または一定期間、金利が固定されるタイプです。金利上昇のリスクは避けられますが、借入時の金利が変動金利よりも高い傾向があります。

一方、変動金利は返済期間中に金利が見直されるタイプです。金利が上昇した場合、総返済額が多くなるリスクがあります。金利の動きは完全には予測できないため、上昇リスクに備える必要があるでしょう。

なお、住宅金融支援機構が公表している住宅ローン利用者の実態調査によると、2023年10月調査では74.5%の人が変動金利を選択しています。

出典:住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2023年10月調査)】|住宅金融支援機構

地元の金融機関に相談する
大阪府に本店のある主な金融機関は二つです。ほかにも、地方銀行の支店や信用金庫、信用組合などが住宅ローンを扱っています。近くに金融機関の店舗があれば、気軽に窓口で相談しやすいでしょう。土日に相談できる銀行もあるので、各金融機関の公式サイトを調べてみてください。

同じ金利タイプ(固定金利や変動金利)でも、金融機関によって金利の水準は異なります。特典や保証内容も違うため、しっかり比較してから選ぶことをおすすめします。

メガバンクで相談する
大阪市内にはメガバンクが多くの支店を構えているほか、吹田市や豊中市、東大阪市にも一定の店舗数があります。自宅近くに店舗がない場合も、メガバンクの多くはインターネットで事前審査や手続きを行っているため、各公式サイトから申し込みやすい状況といえます。

そのほか、ネット銀行でも住宅ローンを提供しています。ネット銀行は全国どこからでも利用可能なので、ネット銀行の住宅ローンも検討してみるとよいでしょう。

モーゲージバンクを利用する
モーゲージバンクは、不動産の抵当権を担保に貸し付けを行う住宅ローン専門の金融機関です。住宅金融支援機構が住宅ローン債権を買い取り、証券化することで資金を調達する仕組みが築かれています(買い取り型のほかに保証型もあります)。

融資資金調達の際に政府系金融機関の住宅金融支援機構が間に入ることにより、貸し倒れのリスクが低いという強みがあるため、審査が比較的緩やかなのも大きな特徴です。

なお、住宅ローン専門金融機関として国内最大手のARUHIには、大阪府内に8つの店舗があります。

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まとめ

大阪府の住宅ローン借入金額は平均で約3,427万円、毎月の返済額は11万6,400円です。総返済負担率は23.3%となっています。大阪府内には地方銀行の本支店のほか、メガバンクの支店なども多いため、窓口での相談がしやすいでしょう。

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