6割以上の住宅購入者が迷わず決断! 住宅購入のタイミングはいつ? |ARUHI『住宅購入者調査』

「マイホームを購入したい」と考えたとき、「いつ買うのか」がひとつの問題になります。自分たちにとってベストな買い時はいつなのか、家庭内の事情はもちろん、住宅価格や住宅ローン金利の動向などの情報も照らし合わせると「どのタイミングで買えばいいのか分からない」と悩んでしまう人も多いでしょう。
実際に住宅を購入した人は、どのようなタイミングで住宅購入に踏み切ったのでしょうか。ARUHIマガジンが実施した『住宅購入者調査』の結果から見ていきましょう。

約3人に1人の住宅購入者が「購入のタイミングに迷いがあった」

住宅購入のタイミングに対する迷い
ARUHI『住宅購入者調査』調査結果より

過去1年以内に住宅を購入した人に、住宅購入のタイミングに迷いがあったか問うと、36.3%の人が「迷いがあった」と回答。「迷いがなかった」人は63.7%で、3人に1人以上が住宅購入のタイミングに対する迷いがあったことが分かりました。

男女別で比較すると、迷いがあった男性が41.9%と4割を超えているのに対し、女性は29.3%と3割を切る結果に。男性のほうが迷いがちな傾向がうかがえます。年代別で比較すると、40代は41.1%の人が「迷いがあった」と回答しており、他の年代はいずれも30%台なのに対し、迷いがあった人が多い結果となりました。また、物件種別で見ると、新築マンションを購入した人は43.7%の人が「迷いがあった」と回答。その他が30%台なのに対し、迷った人が多い様子が見てとれます。

結婚や子どもの成長、仕事環境の変化がきっかけ

住宅購入者は、どのようなタイミングで住宅購入を決断したのでしょうか。そのタイミングで購入した理由について、自由回答の一部を紹介します。

【ライフステージの変化】
・結婚したタイミングだったため(20代/女性/中古マンション)
・配偶者の出産前に転居したかったから(40代/男性/注文住宅)
・子どもが進学して手狭になったので(30代/女性/注文住宅)
・子どもが小学校にあがるタイミングで住宅が欲しかったから(30代/女性/注文住宅)
・仕事での転勤(30代/男性/新築マンション)
・転職したから(50代/男性/新築マンション)
・会社の家賃補助が無くなるタイミングだったので(60代/女性/新築マンション)
・定年退職を迎え、社宅を退去しなければならなかったから(60代/男性/中古マンション)

結婚や出産、子どもの進学、転勤や転職、退職といった、ライフステージの変化にともない住宅購入を決断した人の回答が多数寄せられました。「子どもが小学校に入学する今しかチャンスはないと思った」と迷わず購入を決めた人が多い一方で「息子の幼稚園入園前に転居するか、小学校入学前に転居するかで悩んだ」という声も。学区により子どもの進学先を左右するケースもあり、慎重になる人が多いようです。

住宅購入価格や金利、住宅ローンの返済計画もポイントに

「住宅購入にかかる費用を少しでも抑えたい」「住宅ローンを無理なく返済したい」という思いから、今のタイミングで住宅購入を決めた人も。自由回答の一部を紹介します。

【価格上昇】
・物価上昇があったので早いほうがいいと思った(30代/女性/注文住宅)
・今後材料費高騰で住宅価格が上がるのがわかっていたから(40代/女性/注文住宅)
・マンションが値上がりしているので、できるだけ早く購入したかった(50代/男性/中古マンション)
・金利が上がる。マンション価格の上昇があり急いでいたので迷わなかった(30代/男性/新築マンション)
・物価が上がりそうだから。金利も上がりそうだから(60代/男性/注文住宅)

建築資材価格や人件費の上昇に基づき住宅価格が高騰していること、これまで低金利だった住宅ローンの上昇を予測されることなどを受け「今のうちに住宅を購入しておくべき」と考えた人が多くみられました。住宅ローン減税制度の恩恵を受けられるうちに購入したい という声もあり、少しでも好条件なうちに住宅購入を決断したい心情が見えました。

【住宅ローンの返済を見据えて】
・年齢的にも早く購入した方が無理のないローン返済ができると思ったから(30代/女性/新築マンション)
・車も買ったばかりだったが、ローンを組むには1日でも若い方がいいと思ったので(30代/女性/中古マンション)
・年齢的にローンが組める最後の時期だったから(30代/女性/注文住宅)
・資金の目処がついたタイミングで購入することを決めていたから(30代/男性/新築マンション)
・ある程度の金額を貯めていたため(40代/女性/新築マンション)

若い世代を中心に、住宅ローンの返済を見据えて早めに購入したほうが無理なく返済しやすいのではという意見が相次ぎました。また、一定の住宅購入資金を貯めた後、満を持して購入を決めたという声も。なかには、住宅ローン審査が通りやすいよう、有名企業に転職後に購入したという回答もありました。今後の働き方を含めた将来設計があれば、「このタイミングで購入しても良いのか」迷うことなく決断できそうです。

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「今、家を買いたい」と思ったその訳は?

元々の住まいに不満があり早く転居したかったという人や、「欲しい」と思った直観に従って購入を決めた人も。自由回答の一部を紹介します。

【住んでいた家の環境】
・社宅の契約期間が満了し、家賃が上がるタイミングだったため(30代/女性/中古マンション)
・賃貸の更新のタイミングだったため(30代/女性/中古マンション)
・貸家の建て替えの必要があったので(50代/男性/注文住宅)
・前の家が狭くて限界だった(30代/女性/建売住宅)
・断熱材が入っていなかったので、夏暑く冬寒い家だったし老朽化していた(60代/女性/注文住宅)
・ずっと欲しかったし、以前の住居に不満があったため(40代/女性/新築マンション)
・前住んでいたマンションが老朽化してきていたから(50代/女性/新築マンション)
・住んでいた住宅の耐震性(60代/男性/注文住宅)

住んでいた賃貸住宅の家賃アップや退去の決定がきっかけとなり、住宅購入を決断したという声が多く寄せられました。また、前居に何かしらの不満があり「住環境をより良くしたい」という思いが原動力となり、このタイミングで住宅購入を決めた人も多いようです。

【欲しい時が買い時】
・配偶者がとても欲しがっていたので今だと思った(50代/男性/注文住宅)
・早く家が欲しかったから(30代/女性/新築マンション)
・好みの物件が見つかった(60代/女性/建売住宅)
・実家の近くに新築が建ち、決断(40代/女性/新築マンション)

欲しいと感じたときや、欲しいと思った住宅を見つけたとき、心のままに住宅購入を決断したという意見も。思い立ってすぐに購入を決めた人もいれば、条件に合う物件と出合ったことで決断したという人も数多くみられました 。

まとめ

住宅のような大きな買い物は、できればベストなタイミングで購入したいものです。立地や環境、間取り、設備といった条件が揃った住まいを見つけ、できるだけ安く、低金利の住宅ローンで手に入れたいと考えるのは当然のことでしょう。しかし、完ぺきを求めるあまりいつまでも住宅購入に踏み切れず、新生活をスタートできなくなってしまうのも考えものです。
「欲しい時が買い時」とよく言われますが、大切なのは「欲しい」と思ったとき、無理なく購入できる見通しが立っていることではないでしょうか。暮らしの将来予測をもとに住宅購入時の資金計画をあらかじめ立てておくことで、本当に欲しいと思ったタイミングでスムーズな住宅購入が可能です。まずは、金融機関の相談窓口などお金のプロに相談してみてはいかがでしょうか。

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【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:過去1年以内に住宅ローンを組んで住宅購入をした25~60歳の男女(自身または配偶者が住宅購入をした人。親やその他の親族が購入した人は除く)
調査期間:2023年12月19日~21日
有効回答数:600サンプル
調査手法:クロス・マーケティングモニターへのインターネット定量調査
調査機関:株式会社クロス・マーケティング

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