「お金を貯めたい」と思っている人は多いと思いますが、その目的は個々の事情によりさまざまです。そして、実際には貯蓄がなかなか増えない、気づいたら使ってしまっているという人も多いのではないでしょうか。
Z世代の貯蓄理由は「夢や目標の実現」と「老後の備え」
株式会社エイチームライフデザインが、15~26歳のZ世代と43歳~58歳のX世代を対象として「貯蓄に関する意識調査」を実施。現在貯蓄をしているZ世代の人にその目的を問うと、30.8%の人が「自身の夢や目標の実現のため」と回答。次いで僅差で「自身の老後に備えるため」が30.4%、「特に目的はないが漠然とした不安があるため」が19.0%と続く結果でした。
一方、X世代の人に貯蓄の目的をたずねたところ、68.1%の人が「自身の老後に備えるため」と回答。次いで回答が多かった「緊急時に備えるため」の9.0%に大差を付ける結果となりました。X世代の多くが老後の備えを見据えて貯蓄しているのに対し、Z世代は老後の備えの他に夢や目標の実現に向けた貯蓄を重視しているとともに、将来に対して漠然とした不安を感じている人も多いようです。
現在貯蓄をしているZ世代の人に、貯めた貯蓄を実際には何に一番使っているか聞いたところ「生活費」が最多で26.2%、次いで「娯楽費」が24.7%でした。夢や目標実現のため、老後のための貯蓄も、実際には日々の生活で使ってしまう人が多いようです。
Z世代の人に現在の貯蓄状況に対する満足度を問うと、70.0%の人が「満足していない」と回答しています。このことからも分かる通り、目的をもって貯蓄をしていても、実際には満足する金額を貯めることができずにいるZ世代が多いようです。
公認会計士の千日太郎氏は、満足できる貯蓄額を達成するために「10年以内に額面年収と同額の貯金を貯める」ことと「1日でも早く貯蓄を始めること」を勧めています。思うようにお金が貯まらないと感じている人は、アドバイスをもとに貯蓄を始めてみてはいかがでしょうか。