長崎市で100年に1度の大規模再開発計画が進行中!? 長崎スタジアムシティをはじめ見どころが満載!

現在、長崎市では100年に1度の大規模再開発計画が進行しています。それは、サッカースタジアムを中心に、これまでなかった新たな魅力を生み出すプロジェクト(長崎スタジアムシティ)です。日常に、もっと楽しさを生み出し、交流人口の増加や雇用も創出することで、長崎市の課題解決にもつながる、そんな長崎一大プロジェクトの今を踏まえつつ、相乗効果が期待できる周辺スポットもリサーチしてみました。

大規模再開発計画の中心施設のひとつ長崎スタジアムシティ

まずは、再開発の中心である長崎スタジアムシティについて見てみましょう。2024年開業予定の同施設は名前にスタジアム(=競技場)とシティ(=都市)がかけ合わせてあるだけあり、スポーツ観戦だけでなく、日常的に立ち寄りたくなる機能も満載です。

全国的に珍しいまちなかにあるスタジアム
何といっても長崎スタジアムシティは、長崎市のまちなかにあるのが特徴です。普段の生活圏のほど近くにあるので、スポーツやイベントを身近に楽しむことができます。それこそ学校や仕事帰りに気軽に立ち寄れて、地元の友人やそのクラブのサポーターたちと一緒に盛り上がれるわけです。

長崎スタジアムシティ建設の様子

JR長崎駅や浦上駅から徒歩約10分という近さ
JR長崎駅や浦上駅から徒歩圏内という抜群のアクセスのよさのため、地元の人だけでなく、遠方からも訪れやすい環境です。スタジアム内はもちろん、駅や周辺にはグルメスポットも多数あるので、試合前後に長崎ならではの美味しいグルメを食べ歩くこといった楽しみもできそうです。

客席とピッチが近くて至近距離で観戦できる
長崎スタジアムシティ内にはV・ファーレン長崎が本拠地とするサッカー専用スタジアムが建設中です。約20,000人収容できるスタジアムは客席とピッチが近いのが特徴で、客席からはV・ファーレン長崎をはじめ、全国から試合に訪れる人気選手らの熱気あふれるプレーを至近距離で観戦できます。

スタジアム(※構想段階のため今後デザイン含め変更の可能性があります。提供:ジャパネットホールディングス)

プロバスケ(Bリーグ)の試合も開催される
長崎スタジアムシティ内には2020年に誕生したばかりのプロバスケットボールクラブ長崎ヴェルカの本拠地となるアリーナも併設予定です。ここでは長崎ヴェルカの選手らが日々練習に汗を流すだけでなく、Bリーグの公式試合も開催されるので、バスケ好きの方にもたまらない施設となることでしょう。

アリーナはバスケットボール以外にも音楽イベントなどでも使用(※構想段階のため今後デザイン含め変更の可能性があります。提供:ジャパネットホールディングス)

日常的に立ち寄りたくなるサービスも満載
さらに、敷地内にはショピングモールも建設中です。モールはサッカーやバスケの試合がオフの日にも営業しています。スタジアムに立ち入ることもできるとのことなので、モールでドリンクやフードを購入して、スタンドで仲間とピクニックしたり、コーヒー片手に読書したりと、思い思いに過ごせるのも長崎スタジアムシティならです。

敷地内にはショッピングモールもできる(※構想段階のため今後デザイン含め変更の可能性があります。提供:ジャパネットホールディングス)

長崎の新たな陸の玄関口となるJR長崎駅新駅舎

続いて、長崎スタジアムシティのほかにも、長崎市ではまちのあちこちで再開発が進められてきました。そのひとつが、2025年に完全リニューアルを迎える予定のJR長崎駅です。では、「長崎の新たな陸の玄関口」の今を見てみましょう。

新幹線開業に合わせて新駅舎はオープン
JR武雄温泉駅と長崎駅間を結ぶ西九州新幹線の開業にあわせて、2022年9月に長崎駅の新駅舎はオープンしました。それと同時に駅前広場が整備され、周辺には商業施設やホテル、オフィスなどが入居する駅ビルも次々に竣工予定で、これまで以上に長崎駅とその周辺は市民や来訪者でにぎわうことでしょう。

世界的にも珍しい海に開かれた駅舎

JR長崎駅の魅力のひとつが、長崎の美しい海の景観をデザインに取り入れた開放的なホームです。ホームの先端からは開港450年の歴史ある長崎湾が広がり、女神大橋も一望できます。ホームに降りたら目の前に海で、潮風の香りを存分に感じられるというのは世界的にも珍しく長崎ならではの環境です。

長崎の陸の玄関口としてにぎわいを見せる長崎駅

まちなかまでのアクセスが複数ある
雨の日でも濡れることがない屋根付きの通路や花や緑が植えられた通路、そして新たに建てられている駅ビル内を通れる通路など、JR長崎駅の駅舎からまちなかにつづく国道までに3つのアクセスが整備されます。その日の状況、気分によってまちに出かけるルートを変えてみるのも楽しそうです。

屋根付きの通路の周囲の広場は整備の真っ只中

駅東広場の使い方は十人十色
2025年の完全リニューアルに合わせて完成する駅東側の広場は、今のかもめ広場の3倍の広さになる予定です。こちらは自然と人が集まるにぎわいの空間を目指したもので、友人との待ち合わせの場所にしたり、広場で開催されるマルシェなどのイベントに参加してみたりといろいろな使い方ができます。

行政手続きにとどまらない機能が満載な長崎市新庁舎

リニューアル済の施設としては長崎市新庁舎があります。以前は桜町にあった庁舎を、2023年1月に魚の町に移転したものです。これに伴い新たな機能がさまざま追加されたとのことなので、どのような空間となっているのか見てみましょう。

市民スペースは夜間や土日も利用可能
前庁舎は築60年が経過し、老朽化が進行していたことからこの度、災害時の防災拠点としての役割を果たせるよう十分な耐震性を備えたつくりにリニューアルされました。また、新庁舎内には市と市民が一緒に活動したり、市民同士が交流したりできるスペースとして会議室が新設され、夜間や土日も利用できます。

庁舎機能をひとつにまとめて便利になった長崎市新庁舎

キッズスペースを中心とした子育てフロア
新庁舎ではこれまで本館と別館に加えて、7か所に分散していた庁舎機能がひとつにまとめられました。また、利用者が多い窓口を低層階に集めたことで、移動などの負担が軽減されたのも特徴です。とくに2階は子育て関係のサービスを集約したフロアで、キッズスペースも完備されていて子ども連れでも利用しやすい環境が整っています。

誰もが快適なユニバーサルデザイン
新庁舎は玄関に音声誘導装置やインターホン、車いすを想定した窓口カウンター、各階には多目的トイレなどハンディキャップをもつ方でも利用しやすいよう設計されています。このように誰もが快適に過ごせるユニバーサルデザインを取り入れた庁舎であれば、市と市民がよりよい関係を築けるような気がします。

長崎新庁舎19階展望フロアから見える長崎市内

庁舎前広場ではさまざまなイベントが開催可能
新庁舎前広場には十分な広さがあり、マルシェやミニコンサート、講演会などさまざまなイベントが開催できる空間となっています。また、隣接する魚の町公園と連携することで、規模の大きなイベントにも対応できるとのことで、庁舎を中心に長崎市に新たなにぎわいが生まれることが期待されています。

日本を代表する新たなMICE拠点出島メッセ長崎

長崎市を象徴する施設のひとつとして、2021年11月にオープンした出島メッセ長崎もあります。こちらは交流人口の拡大を目的とした、新たなMICE(会議:Meeting、報奨・研修旅行:Incentive Travel、国際会議:Convention、展示会:Exhibition)拠点です。

最先端の技術や情報に触れられる出島メッセ長崎

世界とつながる現代の出島
2021年11月にオープンした出島メッセ長崎ですが、すでに国際的な会議や最新技術の発表の場として国内外から年間61万人の訪問客を迎えています。日本の中心東京から大きく離れた地にある長崎にいながら、最先端の技術を体験したり、情報に触れたりできる、まさに世界とつながれる現代の出島なわけです。

コンベンションホールイメージパース

eスポーツなどイベントも開催
出島メッセ長崎は国内外に最新技術を発信する場として、大容量の高速通信回線が導入されています。そうした高速通信回線、そして建物の遮音性の高さを生かして、これまでにゲームのスポーツ大会(eスポーツ)や音楽ライブ、マイクパフォーマンスなどさまざまな魅力あるイベントが開催されているのも特徴です。

地元の魅力を再発見できる場でもある
長くその土地で生活していると、意外と地元の魅力というものは気が付きにくいものです。その点、出島メッセ長崎はかつて日本を世界とつないでいた出島のように、世界の最先端技術や情報が集まる場であると同時に、長崎の美味しいものを集めた物産展や体験活動が開催されるなど地元の魅力を再発見できる場でもあります。

展示ホールイメージパース

長崎にはぜひ立ち寄りたい街ブラスポットが多数

現在、長崎市では長崎スタジアムシティやJR長崎駅など県内外から人が集まる施設が次々と建てられているわけですが、それに加えて長崎のまちなかに焦点を当てて、歴史と文化を感じながら街ブラできる環境づくりも進められています。

風情漂う町家のまちなみ中島川・寺町周辺
長崎には新大工、中島川/寺町/丸山、浜町/銅座、舘内/新地、東山手/南山手の大きく5つのエリアがあります。中でも、中島川・寺町周辺は「和のたたずまいと賑わいの粋なまち」をコンセプトに風情ある町家などを活かしたリノベーションや、新たな町家ショップが次々と仲間入りしており、ただ散歩するだけでも楽しい空間です。

東古川通りの古い町屋の様子

市場を中心とした普段着のまち

地元の人が普段使いしている新大工の商店街
また、例えば新大工は言わずとしれた市場や商店街のエリアです。学校や病院、電停(路面電車の停留所)など生活に必要な施設が近いという立地からも地元民に人気で、普段から活気があります。その一方で、周囲には紫陽花で有名な桜馬場天満宮やシーボルト記念館、上野彦馬の写真館跡など趣あるスポットも点在していて街ブラにもおすすめです。

ここまで長崎スタジアムシティを中心に、長崎の再開発に関わる施設やスポットについてご紹介してきました。この度の再開発は、かつて日本を世界とつなげる玄関口であった長崎を、市をあげて復活させようとしているように感じました。

2024年9月に長崎スタジアムシティも完成し、これからスポーツでも国内外から多くの来訪者があることを考えると今後、長崎の存在感はますます高まることでしょう。

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