これで安心して駐輪できる! 自転車盗難防止の方法と対策を解説

通勤や通学、買い物など、自転車を日常の足として使っている人は多いでしょう。しかし、自転車は盗難件数が多い乗り物です。自転車を盗まれると、精神的なショックを受けるだけでなく、日常生活に支障をきたすことになってしまいます。本記事では、自転車盗難にあわないための基本的な対策を解説します。

自転車盗難の件数

治安が良いとされている日本ですが、意外にも自転車の盗難件数は多く、警察庁の「令和4年1~12月犯罪統計【確定値】」によると、2022年の認知件数は12万8,883件にのぼっています。検挙件数は8,936件であることから、残念ながら犯人が捕まった件数が多いとはいえません。

自転車の盗難が多い理由として、自転車は持ち運びがしやすいうえに、鍵が簡単に壊しやすいことなどがあげられます。高価な自転車を狙った、転売目的による計画的な犯行もありますが、多くの場合は手っ取り早い移動手段として盗んで、使ったあとはそのまま乗り捨てられてしまいます。

出典:政府統計 令和4年1~12月犯罪統計【確定値】P10

自転車盗難が発生しやすい場所・状況・種類とは

自転車は盗まれてしまうと、警察に届けたとしても戻ってくる可能性は極めて低いのが現状です。そのため、自分自身で盗まれないための対策を講じておく必要があります。まずは、自転車盗難が発生しやすい場所や状況、盗まれやすい自転車の種類について確認しておきましょう。

盗難発生場所は家の近く
自転車の盗難発生場所はさまざまですが、最も多いのが住宅で約5割を占めています。住宅の中では4階建て以上の共同住宅が最も多く、次いでその他の住宅(3階建て以下の共同住宅など)、その次が戸建て住宅になります。

出典:警視庁 犯罪発生情報(年計)

住宅で盗難されるケースが多い理由として、駅付近やスーパー、コンビニなどの駐輪場に駐輪する場合は必ず施錠するものの、住宅の敷地内では油断してしまい、無施錠になることが考えられます。

また、4階建て以上の共同住宅の多くは、人の目が届きにくい1階に駐車場があり、これが盗難されやすい原因になっています。

施錠していない
警視庁の令和4年版「東京の犯罪」によると、盗難被害にあった自転車の約6割が施錠していなかったということです。わずかな時間であっても、自転車から離れる際は必ず施錠することを心がけましょう。

参照:東京の犯罪(令和4年版) 警視庁 (tokyo.lg.jp)

狙われやすい車種
一般的な自転車は、施錠がしてあれば、ある程度の盗難防止効果が期待できます。ただし、高価なロードバイクやクロスバイクなどの場合は、転売目的で計画的に盗難されることもあるので注意が必要です。特に、人気が高いブランドは高値で転売できるため、狙われやすくなります。

自転車盗難を防止する方法

自転車の盗難対策にはさまざまなものがあります。大事な自転車を盗難から守るために、事前にできることはやっておきましょう。盗難防止の基本的な方法を紹介します。

盗難されにくい場所に保管する

自転車を盗難されにくい場所に置くこと

自転車を駐輪する際は、人通りがあって人目に付きやすい駐輪場や、監視カメラが設置されている場所を選びましょう。夜間であれば、照明があって明るい場所や、人が近づくとセンサーが感知して点灯する場所などに停めることで、盗難リスクを減らせます。

自宅で保管する際も注意が必要です。特に共同住宅の駐輪場の場合は、外部からは容易に侵入できない構造になっているか、防犯カメラが設置されているか、管理人が常駐しているかなどを確認しましょう。

これらの条件に当てはまらない場合は、駐輪場には停めずに家の中で保管することをおすすめします。

頑丈な鍵を使用する

有料の駐輪場でも施錠を

盗難対策で、最も重要なのが施錠を怠らないことです。ただし、施錠していても盗まれる場合もあるため、破壊されたり外されたりしにくい強固で信頼のおける鍵を使用するようにしましょう。

警視庁のサイトで自転車盗難防止装置として紹介されているのが「シリンダー式馬蹄錠」「U字ロック」「ジョイントワイヤー錠」です。このほか、自転車用の鍵としては「チェーンロック」「ブレードロック」などもあります。

鍵は種類によって防犯性能が異なるため、2種類以上かけるのがおすすめです。複数の鍵は、解錠するにも壊すにも時間がかかるので、盗難防止に効果的です。

なお、有料の駐輪場であっても盗難リスクはあります。自転車がロックされる有料駐車場であれば、鍵をかけなくても安全と考えがちですが、輪止に盗難防止の効果はありません。有料駐輪場に駐輪する際も必ず施錠しましょう。

地面に固定された場所にロックする
自宅以外の屋外で自転車を固定する際は、鉄柵や柱など地面にしっかり固定された場所にロックする、いわゆる「地球ロック」を心がけましょう。ロックする際はフレームとホイールの両方をロックするようにするとよいでしょう。

なお、ガードレールなどの公共物や、私有地のフェンスなど私有物へのロックは違法になるため注意しましょう。

防犯登録を行う

防犯登録をしたらシールを貼る

自転車の防犯登録は、盗難予防と被害回復のために必ず行いましょう。自転車防犯登録は、法律で定められた義務でもあります。(1994年6月20日施行「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」第12条第3項「自転車等の利用者の責務」)

サイクルショップなどで購入した場合は店頭で防犯登録ができますが、ネット購入や個人売買の場合は防犯登録されていないため、登録手続きをする必要があります。

防犯登録は「自転車防犯登録所」の看板がある登録所(自転車店・スーパー・ホームセンターなど)で手続きができます。手続きには、自転車本体、公的機関発行の身分証明書(運転免許証・健康保険証など)、防犯登録料が必要です。防犯登録料は地域によって異なり、たとえば東京都は660円、大阪府は600円となっています。

防犯グッズを利用する
自転車用の防犯グッズを利用すると、盗難の抑止力になったり、盗難時の早期解決につながったりするのでおすすめです。

自宅の駐輪場所に監視カメラや人感センサーライトを設置すると、防犯効果が高まります。このほか、車体の傾きや振動、鍵を外そうとする動きを感知して大きな音が出る防犯ブザーなどもメジャーな防犯グッズです。

盗難にあってしまった場合に、自転車の位置を特定するためのGPSトラッカーもあります。GPSは付けているだけでも盗難抑止効果が期待できます。

高価な車種や人気ブランドの自転車は、屋内に保管するのが一番ですが、屋外に置かざるを得ない場合は、車種やブランドを隠すために自転車カバーをかけておくとよいでしょう。

まとめ

自転車盗難は、自転車に乗る人なら誰もが巻き込まれる可能性のある犯罪です。いったん盗まれてしまうと、戻ってくる可能性は低いため、効果的な盗難対策を講じるようにしましょう。対策としては頑強な鍵の二重ロックや、防犯グッズの利用、駐輪場所に注意することが効果的です。できる限りの対策を講じて楽しい自転車ライフを送りましょう。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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