日常的に旅行を楽しんでいる人であれば「旅行に行く予定が台風で飛行機が欠航になり行けなくなった」「どしゃぶりで予定していた観光ができなかった」といった経験が一度はあるのではないでしょうか。天候不順で予定通りに楽しむことができないときに助かる保険があることを知っていますか?
お天気保険とは?
お天気保険とは、レジャーや旅行をする際に加入できる「少額短期保険(ミニ保険)」の一種で、一定時間雨が降り続いた場合、旅行代金の一部もしくは全額が戻ってくる保険です。雨で思うように旅行が楽しめなくてもある程度の旅行代金が返金されるため、別日に予定していたレジャーを楽しむ、雨天でも楽しめる飲食店などで贅沢をするといった資金に充てることができます。
例えば、ジャパン少額短期保険株式会社のお天気保険の場合、旅行先で3時間・6時間・10時間、連続して雨が降った場合、旅行代金が還元されます。10時間のプランは海外旅行でも利用が可能です。旅行者はこうした保険会社と契約をしている旅行会社で申し込みをする形となります。ゴルフ場や結婚式場などで申し込めるケースもあります。
お天気保険で降雨を判定する基準は?
雨が降ったことは、どのように判定しているのでしょうか。HISのお天気あんしんプランによると、滞在地付近の気象庁アメダスで、予め指定された時間全てで1時間あたり0.5ミリ以上の雨・雪・みぞれ・あられが降り続くと返金の対象になります。保険料は、旅行代金が全額返金されるプランの場合は旅行代金の5%、その他の定額プランは500円~1,500円です。
お天気保険を利用する注意点
お天気保険は、雨が降り続いた場合に適用されます。雨が降っても一定時間降り続かなければ、旅行代金は返金されません。
また、お天気保険は基本的に、直前の申し込みができません。前述のHISの場合、旅行開始日の4日前までの申し込みとしています。また、保険料の安いプランは返金される金額も小さいため、リスクと保険料の兼ね合いを検討する必要があります。
旅行中に雨が降り続いたとしても、すぐに返金される訳ではないことにも注意が必要です。例えば、HISでは判定に最長約2ヶ月かかるとしています。
お天気保険に加入していれば、旅先で電気が崩れても、旅行代金の一部、もしくは全額が返金されます。台風や大雨のリスクが高い時期に旅行を計画するのはリスクがありますが、休みを取れる日がそこしかないという人は多いでしょう。お天気保険の加入を検討することで、リスクの少ない旅行を計画できるのではないでしょうか。