食品に潜むダニ! コナダニの特徴と予防対策を解説

本番を迎えて高温多湿になると、食品の保存に気をつけなければなりません。その理由の一つに、ダニの繁殖があります。ダニは食品にも発生するので、その被害に遭わないよう注意が必要です。

今回は、食品に発生するダニの種類や健康被害、そしてダニの発生を防ぐ方法について解説します。

食品にいるダニの種類

ケナガコナダニ

食品に発生するダニは主にコナダニといわれるもので、主に梅雨時や秋口に増殖します。高温多湿を好み、繁殖力が旺盛であるものの、人を刺すことはありません。

ただ、大発生するとコナダニを餌とするツメダニの増殖につながり、そのツメダニによって刺される被害が出る点に注意しなければなりません。

コナダニの中でも代表的なものが「ケナガコナダニ」といわれるもので、体長は0.3mm~0.4mmと目に見えない大きさで、食品以外には畳でも繁殖します。

コナダニは低温でも繁殖するため、発生を予防するには湿度を下げるなどの対策が必要です。

ダニが繁殖しやすい食品

それでは、どのような食品にダニが繁殖しやすいのでしょうか。ここでは、ダニが繁殖しやすい食品を紹介します。

小麦粉
コナダニは名前のとおり粉末食品に発生します。最も一般的なのは小麦粉です。ただ、コナダニは粉末食品以外にも煮干しやかつお節、魚粉や干しシイタケ、スナック菓子などあらゆる食品に発生します。

関連記事:【初秋に注意】小麦粉にもダニが発生⁉ コナダニの習性と対処法

お好み焼き粉
お好み焼き粉には出汁の成分であるアミノ酸やでんぷん、たんぱく質が含まれているため、小麦粉よりも栄養価が高く、コナダニに好まれる傾向があります。

パンケーキミックス

パンケーキミックスもダニが繁殖しやすい食品

パンケーキミックスも、砂糖などが入っており、小麦粉に比べて栄養価が高いことからコナダニが好む代表的な食材です。

ダニが混入したパンケーキを食べてアレルギー反応が起こることを「パンケーキシンドローム」もしくは「経口ダニアナフィラキシー」といいます。

ダニが混入した食品を食べることで起こるアレルギー症状は重篤な場合もあり、小さい子どもがいるなどパンケーキを作る頻度が高い家庭では、常にダニの発生に気をつける必要があります。

ダニの健康被害

では、実際にダニが混入した食品を食べるとどのような健康被害があるでしょうか。ここでは、ダニの健康被害について、アレルギー症状を引き起こす可能性と合わせて解説します。

アレルギー症状を引き起こす可能性
アレルギー症状を引き起こすアレルゲンとなるのは、チリダニといわれるものです。

チリダニはホコリや、人のフケ、アカなどを餌とし、じゅうたんやカーペット、布団などの寝具に生息する性質があります。基本的にチリダニは人の血を吸うことは無く、刺されることもありませんが、誤って口から摂取(誤食)することでアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

誤食によって発生する症状には、呼吸困難やじんましんのほか、喘息や顔面の紅潮、血圧の低下やむくみなどがあり、ひどい場合は命の危険性もあるといわれています。

このようなアレルギー症状は、生きているダニそのものだけでなく、ダニの死骸やフンによっても生じます。家の中にアレルギー体質の人がいる場合は、カーペットや寝具などのほか、食品に発生するダニにも日頃から注意を払うことが大切です。

出典:奈良県医師会 粉製品とダニが!?アレルギーに要注意!

大発生するとツメダニの増殖を招く
コナダニが人を刺すことはありませんが、コナダニを餌とするツメダニが増殖すると、ダニに刺される被害が生じる可能性があります。

ツメダニは梅雨時や秋口に発生し、人を刺して体液を吸うことから、刺咬症を引き起こす原因になります。

ツメダニの代表的なものに「ヒトツメダニ」があり、体長は0.3mm~1.0mmとコナダニよりも一回り大きい点が特徴です。

ダニを繁殖させない食品の保管方法

ダニの被害を発生させないためにも、食品の保管方法を徹底する必要があります。

ダニを繁殖させない食品の保管方法には、以下のものがあります。

開封後は密閉する
一番の方法は、開封したらすぐに使い切ってしまうことです。使い切れない場合は、必ず密閉するように心がけましょう。具体的には密閉容器に入れ替えたり、パッキン付きのものを購入したりする方法が考えられます。

また、密閉容器に入れ替えたら、シリカゲルなどの乾燥材も合わせて入れておきましょう。湿気を除けば、コナダニの増殖を防げます。

密閉容器に移す方法には、ほかの食品のにおいが移りにくいというメリットもあります。

冷蔵庫に保存する

開封した粉ものは冷蔵庫で保管するのも手

密閉したら、できるだけ冷蔵庫に保管することも大切です。冷蔵庫の温度では死滅はしないものの、ダニの活動を抑える効果が期待できます。

ここで注意したいのは、一度冷蔵庫での保存方法にしたら常温保存には戻さないことです。冷たいものを常温の場所に置くと、温度差によって結露が発生し、湿気を好むダニが増殖する原因になるからです。

長期保存する場合は冷凍庫に
長期保存を行うなら、冷蔵庫ではなく冷凍庫で保存することをおすすめします。冷凍状態では、もちろんダニは繁殖できません。粉ものの品質も保つことができます。

粉ものは凍らせても固まらないので、使用時に粉がダマになってしまう心配もありません。

まとめ

ダニは食品に発生するものがあり、ダニが増殖した粉を使った料理を食べると、人によっては重篤なアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

特に小麦粉やお好み焼き粉、パンケーキミックスなどには気をつけるようにしましょう。ダニの増殖を防ぐには、しっかりと密閉すること、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存することが効果的です。

密閉しないまま長期間保存しているなど不安がある場合は、賞味期限内であっても思い切って破棄することも考えてください。正しい保存方法で、ダニによるアレルギーから身を守るようにしましょう。

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