アウトドアリビングとは、自宅の庭などにテラスやウッドデッキを設置して外空間でくつろげるスペースのことです。アウトドアリビングを設置すれば、家の外でもリビングにいるように過ごせます。今回は、アウトドアリビングとは何か、作り方や快適にするコツ、注意点などを解説していきます。
アウトドアリビングとは何か
アウトドアリビングとは、屋外のスペースをリビングのようにくつろげるようにした空間のことです。リビングに接するように設置されることが多く、自宅で気軽にアウトドアを楽しめます。壁やフェンスなどで目隠しをすれば、プライベートな空間として利用することも可能です。
アウトドアリビングには、椅子やテーブルを置いて食事をしたり、ソファやハンモックを置いてくつろいだりして、さまざまな使い方ができるという魅力があります。
玄関ポーチにつながるように屋根を延長し、テラスの上部を覆うカバードポーチを取り入れたアウトドアリビングも人気です。屋根があることで雨が降っても外に出られますし、暑くても日陰ができるので快適に使えます。
アウトドアリビングの作り方
ここではアウトドアリビングの作り方として、テラスやウッドデッキ、庭に東屋を設置する方法の順に紹介した後、2階にアウトドアリビングを作る方法を解説するので参考にしてください。
テラスやウッドデッキを設置する
アウトドアリビングは屋内リビングの延長線上にテラスやウッドデッキを設置して作ることもできます。リビングから出る際の段差をなくしたり、窓を大きくしたりすると利用しやすいでしょう。
リビングから出入りしやすいため、食事を楽しんだり、子どもを遊ばせたりできます。家具や荷物の出し入れをしやすいという点もメリットです。
庭に東屋を設置する
庭にスペースがある場合は、東屋を設置してアウトドアリビングにすることも可能です。屋根によって日差しを防げますし、急な雨にも慌てずに対応できます。
また、東屋は休憩スペースのほか、ティータイムや食事の場としても活用できます。屋内から少し離れた場所に設置するため、バーベキューをしても部屋に煙やにおいがこもりません。外まわり空間として庭全体の印象を変えられるというメリットもあります。
2階にアウトドアリビングを作る
2階にリビングがある場合は、広いバルコニーを設置してアウトドアリビングを作ることも可能です。外から見えづらいためプライバシーを守りやすく、庭の代わりにもできるというメリットがあります。
床をデッキ敷にして気軽に出られるようにすれば、外空間をリビングのように使えますし、リビング自体に解放感も生まれます。
バルコニーの面積を確保できる場合は、2階にアウトドアリビングを作ることも検討してみてください。
アウトドアリビングを快適にするコツ
アウトドアリビングを快適にするには、屋根、屋外用家具、照明を設置するのがおすすめです。
屋根を設置する
雨や直射日光を避けるために屋根を設置するのがおすすめです。椅子やテーブル、ソファなどの家具が汚れにくくなるというメリットもあります。
広い屋根の設置が難しい場合は、オーニングテントという選択肢もあります。オーニングテントとは、屋根や壁の一部を支点とし、ひさしのように生地を出し入れできるタイプのテントのことです。必要な場合に広げ、不要な場合は巻き取れるため、屋根の代わりとして利用できます。
屋外用家具を置く
アウトドアリビングをより快適にするためには、ソファやロッキングベンチなどの屋外用家具を置くのもおすすめです。ポリエチレン・アルミニウム・木製などさまざまな素材から、家の外観に合ったものを選べます。
ハンモックを設置して自分だけのくつろぎスペースを確保する方法もあります。通常は屋根や柱につけますが、屋根がないアウトドアリビングの場合は、自立型のハンモックを選ぶとよいでしょう。
照明をつける
アウトドアリビングの用途は昼に限りません。照明をつけることで、夕方から夜の時間帯もリビングとして活用できます。
壁つけのウォールライトや、床埋込のグランドライト・デッキライトの場合は、計画段階から配線などを組み込む必要があります。スタンドライトやハンキングライトは電源を用意することで後からの設置も可能です。
照明によってアウトドアリビングの雰囲気は変わるため、器具のデザイン面を含め、計画段階から検討してみてください。
アウトドアリビングを設置する際の注意点
アウトドアリビングを設置する際の注意点として、メンテナンス、プライバシーの確保、虫対策の3つがあるので、それぞれ解説します。
メンテナンス
アウトドアリビングは屋外にあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
樹脂木材のような人工木材は手入れが楽ですが、ウッドデッキの場合は年に1回程度、塗料の塗りなおしが必要になるでしょう。雨風やシロアリ対策のため、防腐・防虫のメンテナンスも欠かせません。防水・排水対策も重要です。
メンテナンスの頻度は素材にもよるので、設置する際に検討しておくことが大切です。
プライバシーの確保
道路に面した場所にアウトドアリビングを設置すると、人の目線が気になる可能性があります。その場合は植栽やブロック、目隠しフェンス、ベランダルーバー、塀、木材、石垣、などで目隠しをしましょう。
近隣に高い建物がある場合は、前述した東屋の設置が効果的です。住宅が密集していない郊外であっても、リラックスできる空間を確保するには、一定のプライバシー対策が必要になるかもしれません。
虫対策
アウトドアリビングで過ごす際は虫対策が必要です。前述したシロアリ以外にも、夏場はハエや蚊などが集まりやすいため、虫よけスプレーや蚊取り線香などの使用を検討してください。
なかにはデザイン性に優れた蚊取り線香置きもありますし、ランタン式の虫よけは照明としても使用できます。アウトドアリビングの装飾品の一つとして、虫よけを選んでみてもよいでしょう。
まとめ
アウトドアリビングは気軽にくつろげる屋外空間として活用できます。テラスやウッドデッキ、東屋、広いバルコニーを設置することで、アウトドアリビングを作れます。
椅子やテーブル、ソファ、ハンモックなどを設置して、より快適に過ごせるスペースを構築するとよいでしょう。