部屋を換気する方法とその効果とは? よくある質問もまとめました

朝起きたときや、部屋のにおいが気になるときは、窓を開けて勘気をする人が多いでしょう。実は換気は、家で過ごす人にとって重要な効果があることをご存知でしょうか。この記事では、換気のメリットや効果的な換気方法を解説します。換気にまつわる疑問にも答えていくので、参考にしてみてください。

換気の効果

家の換気をすると、具体的にはどのような効果が得られるのでしょうか。換気のメリットについて、次から解説します。

結露やカビの予防
窓を閉め切っている状態では、家の湿度は上がりがちです。生活をしていると、人間の呼気や料理の湯気、風呂や洗濯物など、さまざまな要因で湿気が生じ、空気を入れかえないとたまっていきます。

高い湿度は不快感を生むだけでなく、結露やカビの原因にもなります。床や壁にカビが深く根を張ると、家を傷めてしまうこともあるので注意が必要です。室内に外気を入れることで、水蒸気やカビの栄養源となるほこりを追い出せるので、換気は結露やカビ予防に有効だといえるでしょう。

リフレッシュ効果
家は人やペットの体臭、ゴミやほこり・カビのにおい、洗濯物のにおいなど、さまざまな生活臭が発生する場所です。ホットプレートでの焼肉など、強いにおいの出る料理を作ったあとも、よりにおいが残りやすくなります。

窓を閉め切ったままにしていれば、空気が淀んでにおいがこもり、「家がくさい」と感じてしまうこともあるでしょう。定期的な換気でこれらのにおいを外に追い出すことができれば、室内がすっきりした空気に入れかわり、リフレッシュ効果が期待できます。

上手に部屋を換気する方法

ただ窓を開けるだけでなく、コツをおさえて換気をすると、効率的に部屋の空気をリフレッシュできます。ここからは、換気のコツを3つ見ていきましょう。

24時間換気システムは止めない
24時間換気システムは、建材の化学物質などが引き起こすシックハウス症候群の予防を主な目的としています。気密性の高い住宅が増えたことから、建築法の改正後、新築の建物には原則として設置が義務付けられるようになりました。

家に24時間換気システムがある場合は、在宅中・留守に関係なく稼働させましょう。換気口はふさがず、フィルターがある場合は定期的に清掃するようにしてください。

換気扇を常時利用する
台所や洗面所、トイレなどの換気扇があるならば、24時間つけっぱなしにしておくのがおすすめです。いずれもにおいや湿気がこもりやすい場所なので、カビや悪臭に対して、よりはっきりと効果を感じられるでしょう。

特に台所の換気扇はサイズが大きく居間に近い場合が多いため、換気の効果も高くなります。設備によって差はあるものの、ほかの電化製品と比べて電気代は1日あたり1円~10円と安く済むのもメリットです。

窓は複数開ける・一つしかないときは扇風機を利用
窓から換気するときは、2ヶ所以上開けておくと、部屋の中に風の通り道ができて、効率的に空気が入れかわります。対角線上にある窓を同時に開けると、より効果的です。

反対に、近い場所にある窓は複数開けたとしても、換気の効果が薄れてしまうこともあるので注意しましょう。なお、窓が一つしかない場合は、ドアや戸を開けたうえで、扇風機を窓に向けて置くのがおすすめです。部屋の空気が窓から出ていきやすくなります。

換気に関するよくある疑問

換気にはさまざまなメリットがありますが、季節や部屋の使用状況によっては、「換気をしてもいいの?」と悩むこともあるでしょう。ここからは、換気に関するよくある疑問に答えていきます。

雨のときはどうする?
換気は部屋のにおいや湿気を追い出すために行いますが、雨の日は屋外も湿度が高い状況です。そんなときに窓を開けて換気すれば、逆に部屋の湿度が上がってしまうのでは?と思う人もいるでしょう。

しかし、雨でも換気は必要です。雨の日は室外の湿度も上がります。しかし、室内の湿度はさらに上がることもあるため、窓を定期的に開けて外の空気を入れて部屋の空気をリフレッシュしましょう。カビは空気の循環が悪い場所に発生するため、雨の日でもカビ予防には換気が効果的です。

記事内で紹介した効率的な換気方法を実践して、素早く室内の空気を入れ替えましょう。雨が吹き込みやすいときは、ドアを開けて換気するのもおすすめです。

エアコンを付けているとき換気はいらない?
エアコンは室内の空気を取り込み、冷却・加熱して排出し、室温を調節する仕組みです。一般的なエアコンには換気の機能がないため、部屋の空気をきれいに保つためには換気が欠かせません。1、2時間に一度を目安に、定期的に窓を開けましょう。

一般的にエアコンの消費電力が多くなるのは電源を入れた直後、設定温度と室温に差があるときです。そのため、短時間の短期であればエアコンはつけたままにしてもよいでしょう。なお、外出から帰ってエアコンをつける前にもいったん換気をしておくと、室温や湿度が少し下がるため、エアコンにかかる電気代の節約につながります。

寒いときは換気しなくてもいい?
寒い季節は「暖かい室内の空気を逃がしたくない」と、換気に消極的になるかもしれません。しかし、結露・カビの発生やウイルス感染を防ぐためには、換気が重要です。

室温を下げ過ぎないようにするには、対角線上にある窓を2ヶ所以上開けて、すばやく換気を行いましょう。このとき、部屋の下部にある窓と上部にある窓を少しずつ開けると、暖かい空気が逃げにくくなり、より効率的です。

さらに、人のいない部屋に外の空気を入れて温め、そのうえで人のいる部屋と空気を入れかえる二段階方式の換気も、寒い時期にはおすすめです。

まとめ

換気は部屋の空気をきれいにして、カビやダニの繁殖を抑えたり、結露を予防したりとさまざまな効果があります。夏や冬、花粉や梅雨の時期でも、これらの効果を考えると換気は欠かせません。

また、対角線上の窓を2ヶ所以上開けるなど、効率よく空気を入れかえる方法を、ぜひ実践してみてください。

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