雑草だらけの庭をなんとかしたい! 雑草に悩まないためにするべき対策とは

緑豊かな庭は家を美しく彩ってくれるものですが、お手入れを怠ると雑草が繁殖して、かえって見た目を損ねてしまいます。雑草は生命力が強く繁殖スピードも早いため、「気がつけば庭が雑草だらけだった」ということもあります。

庭を雑草から守るためには、どんな対策が有効なのでしょうか。今回は、すでに生えてしまった雑草の駆除方法や、雑草が生えにくい庭づくりについて紹介します。

まずは草刈りを行う

雑草が生い茂ってしまったら、まず草刈り・除草が必要です。草刈りの代表的な方法をいくつか解説します。

手作業で草刈り
除草の基本は手作業での草刈りです。雑草の範囲が狭い場合は、手で草を引き抜いたり、手鎌を使用したりして対処できます。

手作業で草刈りをする場合には、いくつかそろえておきたい道具があります。

まずは鋸鎌(ノコギリ鎌)と呼ばれる小さな鎌です。切り口にノコギリのような刻みがついており、草が刈り取りやすくなっています。

ねじり鎌は刃がコテのように平らで、雑草を根元から除去するときに便利です。また、しゃがんで作業するのが体力的に辛い場合は、柄の長い立ち鎌を使いましょう。

ほかにも抜いた雑草をかき集めるレーキ(熊手)やスコップ、剪定バサミなどがあると便利です。刃物を扱う際は、手などをケガしないように注意しましょう。

なお作業の際はダニや蚊、蜂などに刺されにくいように、長袖長ズボンに軍手、帽子などの着用がおすすめです。

刈払い機などで草刈り

手強い雑草には刈払い機を使用

草刈りの範囲が広い場合は、手作業では手間や時間がかかりすぎてしまうため、刈払い機の使用がおすすめです。

一般的な刈払い機は、長い柄の先端に円形の刃がついていて、エンジンや電気モーターで刃を回転させて雑草を刈ります。柄にハンドルがついている製品も多く、刃を当てる場所をしっかりとコントロールできるのが特徴です。

刈払い機は、使用方法を誤ると大きなケガをすることもあります。使用時にはヘルメットやフェイスシールド、長袖長ズボンの作業服、作業靴、すね当てなどの保護具を着用して身を守りましょう。

なお、さらに広い範囲の雑草除去には自走式草刈機(手押し式草刈機)もおすすめです。

除草剤を散布する
雑草を除去する代表的な方法の一つに、植物を枯らす除草剤があります。除草剤は、一般家庭から農業まで幅広く利用される薬剤です。

除草剤には使用した範囲の植物すべてに効果のある非選択的除草剤と、特定の植物にのみ効果のある選択的除草剤があります。さらに、土の上に出ている枝葉を枯らす茎葉処理型と、土壌に作用し雑草の根から枯らす土壌処理型にも分かれているので、用途・目的に合う除草剤を選びましょう。

また、除草剤は使用環境や使用時期、使用方法などを誤ると、育てている木や花まで枯れてしまったり、周辺住民の迷惑になったりする恐れもあります。使用前にはこれらの点をしっかりとチェックしておくことが重要です。

専門会社に依頼する
ここまで紹介した手作業、刈払機、除草剤などの雑草対策は、手間や時間を必要とします。雑草駆除に割く時間や体力がない人は、専門会社に依頼しましょう。

一般的な専門会社の相場は、手作業の場合なら10平方メートル(約6畳)あたり1,000~5,000円ほどです。

また、実際の作業費に加えて除草剤代金や刈り終えた雑草の回収費用、交通費、駐車費用などが別途かかる場合もあります。事前にオプションを調べたり、複数の会社から見積もりを取ったりなどして、予算を正確に把握しておきましょう。

出典:生活110番 草むしりは業者に依頼してOK!メリット・料金相場・費用を抑えるコツ

雑草が生えないための対策

雑草が生えてしまったらいったんは草刈りするしかありませんが、あらかじめ対策をしておくことも大切です。雑草の繁殖を防ぐ方法にはどんなものがあるのでしょうか。

防草シートを敷く

防草シートを敷くと雑草対策になる

雑草対策の比較的簡単な方法として挙げられるのが、防草シートです。防草シートはポリエステルやポリプロピレンでできており、土壌を覆って日光をさえぎることで、雑草の生育を阻みます。

狭い空間でも使用できるため、部分的に雑草を予防したい場合にも便利です。経年劣化はありますが、比較的安価で設置も簡単です。

砂利を撒く
砂利は除草シートと同じく、土壌への日光をさえぎるため雑草が生えにくくなります。踏むと音が出て防犯対策になったり、水はけがよくなったりする点もメリットです。

ただし、砂利の隙間から日光が差し込むと、その部分から雑草が生えてしまうこともあります。前項で紹介した防草シートと組み合わせて使えば、雑草の予防効果がより強くなるでしょう。

固まる土を敷く
庭仕事の舗装材としてよく使用されるのが固まる土(固まる砂)です。

固まる土はセメントと真砂土などを混ぜ合わせたもので、水をかければしっかりと固まります。土壌を覆うので雑草予防に効果があり、土よりも強度が高く、コンクリートに比べて土の風合いが出る点などもメリットです。

ただし、敷いてから5~10年はもちますが、経年劣化で割れやはがれなどが見られるようになるので注意しましょう。

コンクリートを敷く
道路などの公共スペースや一般住宅の駐車場で多く見られるコンクリートですが、雑草の繁殖を防ぎたい場所に敷くのも有効な手段です。ほかの舗装材よりも強度が高く、耐久性にも優れています。

コンクリートを敷くには技術や知識が必要なので、外構工事会社への依頼がおすすめです。

ただし、コンクリートを敷くと、その場所の印象が無機質に感じられてしまうこともあります。家や庭との景観のバランスを考慮しつつ検討してみましょう。

石やタイルを敷く
天然石やタイルを庭に敷くのも雑草の抑制に効果的です。

自然な風合いの天然石を敷き詰めることで、雑草の繁殖が抑えられるだけでなく、見た目がおしゃれになります。天然石をあらかじめ敷き詰めた防草マットなら、より手軽です。

タイルは陶磁器やコンクリート、大理石などさまざまな素材があります。シンプルなデザインから、趣向を凝らしたものまでたくさんあるので、DIYやおしゃれなガーデニングに挑戦したい人はチェックしてみましょう。

芝を植える

天然芝の庭はペットを遊ばせるのに最適

庭に芝(天然芝)を植えるのも、雑草対策の一つです。土に芝の根がしっかりと張ることで、雑草が繁殖する余地を少なくできます。

芝のグリーンが、庭の見た目を美しく彩るのもメリットです。また、芝生は柔らかくクッションになるため、ペットや子どもが庭で遊ぶときには、砂利やコンクリートなどに比べてケガのリスクが低くなります。

ただし、完全に雑草を防げるわけではありません。芝自体が植物であり成長するので、定期的なお手入れが必要です。

まとめ

生えてしまった雑草への対策には、手で刈り取る方法や、刈払い機などの機械を使う方法、専門会社に依頼する方法があります。

この記事では雑草を予防する方法もたくさん紹介しましたが、それぞれにメリット・デメリットがあります。手間やコスト、仕上がりの好みなどをふまえて、最も適した対策を選んでみてください。

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