デザイナーズマンションとは? メリット・デメリットと選ぶポイントを徹底解説

マンション探しでは立地や機能、築年数などさまざまな条件がありますが、おしゃれな内装や、個性的な見た目の物件が気になる人もいるのではないでしょうか。

このようなタイプはデザイナーズマンションと呼ばれ、洗練された住環境や、他にはないハイクオリティなデザインの住まいを求める層から高い人気を得ています。

しかし、デザイナーズマンションにもデメリットがあるので注意が必要です。この記事ではデザイナーズマンションの基本情報やメリット・デメリット、おすすめの探し方について解説します。

デザイナーズマンションとは

デザイナーズマンションとは、一般的に独自のコンセプトに基づいたデザインや、ありきたりではないレイアウトのマンションを指します。厳密な定義はありませんが、多くは建築家やデザイナーが趣向を凝らして作り上げたものです。

たとえば、コンクリート打ちっぱなしの壁面や個性的な外観、開放感あふれる共有部分などは、デザイナーズマンションのよくあるデザインといえるでしょう。

コンセプトも幅広く、生活感のない洗練された空間から、木のぬくもりが感じられる別荘風の内装、住みやすさをとことん追求したものまでさまざまです。

デザイナーズマンションのメリット

おしゃれなイメージのデザイナーズマンションですが、メリットはそれだけではありません。デザイナーズマンションに住む具体的なメリットについて解説します。

見た目がハイセンスでおしゃれ
デザイナーズマンションのメリットとしてまず挙げられるのは、その見た目です。センスのよい外観やおしゃれな内装は、デザイナーズマンションの一番と特徴といえます。

ハイセンスな見た目のマンションを手に入れると、QOLが向上し、日々の暮らしがより楽しく充実したものになるでしょう。また、友人や仕事仲間を家に招待する機会が増えるかもしれません。自慢の住まいを持つことで、自身のステイタスが実感できる人も多いでしょう。

こだわりのインテリアが映える室内
デザイナーズマンションは、内装もおしゃれで見栄えするものが多くあります。そのため、こだわりのインテリアがよく映え、内装合わせて家具や電化製品を選んだり、レイアウトを工夫したりとこだわりを発揮できるようになるでしょう。インテリアが趣味である人はデザイナーズマンションを存分に楽しめます。

遮音性・耐火性に優れている物件が多い
デザイナーズマンションは、コンクリート打ちっぱなしなど、遮音性や耐火性に優れたものが多いのも特徴です。デザイナーズマンションの開放的な間取りが、災害時の避難に役立つ場合もあるでしょう。火事のときも被害が大きくなりにくく、外を走る車の音や隣人の生活音などが聞こえにくいのは、集合住宅において大きなポイントです。

似た志向の住人が多い
デザイナーズマンションの住人は、ライフスタイルや住まいへの考え方などが似ている傾向にあります。

デザイン性の高いマンションを求める人は、おしゃれでインテリアに趣向を凝らすことも少なくありません。住まいへのこだわりから、住環境を快適に保つ努力や手間を惜しまない人も多いでしょう。

そのため、ゴミの出し方や共有部分の使用状況など、集合住宅にありがちなトラブルが少なくなることも期待できます。

デザイナーズマンションのデメリット

さまざまなメリットがあるデザイナーズマンションですが、デメリットもあります。移り住んだ後に後悔しないよう、あらかじめデザイナーズマンションのデメリットをおさえておくことも大切です。

価格は高め
マンションの価格や家賃相場はその土地や築年数などの条件によって変わるものですが、デザイナーズマンションを希望する場合は、相場よりも高めの価格を想定しておきましょう。

デザイナーズマンションは基本的にデザイナーや建築家がデザインを手がけているため、建築費やおしゃれに見せるための外装・内装コストはかかりがちです。そのため、通常のマンションよりも価格は高めな物件が多くなります。

独特のデザインに飽きが来ることも
デザイナーズマンションは、ほかにはない独特なデザインが魅力の一つですが、特徴的な見た目であることがゆえに、長く住むうちに飽きてしまう可能性もあります。

シンプルなデザインの家であれば、インテリアをがらっと変えることで印象を大きく変えられます。飽きやすい性格の人は、デザイナーズマンションではないほうが長く住みやすいかもしれません。

機能性は二の次の物件もある
外見や内装デザインがおしゃれなデザイナーズマンションですが、必ずしも住みやすいとは限りません。

部屋の境界があいまいで開放的な間取りは、同居者との住みわけが難しかったり、家具の配置が難しかったりする恐れがあります。また、ガラス張りのお風呂などのおしゃれな設備は、実際住んでみると使いづらいと感じる人もいるようです。

前章で遮音性・耐火性に優れていると紹介したコンクリート打ちっぱなしの内装も、室温の寒暖差が大きかったり、結露が起きやすかったりするデメリットがあります。

デザイナーズマンションを探すときのポイント

デザイナーズマンションを探す際には、押さえておきたいポイントがあります。入居後に「思っていた生活と違うな…」と思わないために、次から解説するポイントを参考にしてみてくださいね。

生活動線をチェックする
デザイナーズマンションの内見の際にチェックしておきたいのが、生活動線です。

生活導線とは、その家の住人がキッチンやリビング、トイレなどよく使うスペースへの移動経路を線であらわしたものです。この生活動線が複雑なほど、人はストレスや住みにくさを感じてしまいます。内見では実際に住むことをイメージして、生活動線や自身や家族のライフスタイルとの相性を考えてみましょう。

自分に合っているかどうかを確認する
デザイナーズマンションが自分に合っているかどうかもよく考えましょう。

デザイナーズマンションの定義は明確ではなく、無機質さをテーマにしたデザインから、暮らしやすさに重きを置いたものまでさまざまです。選ぶ際には、マンションのコンセプトや住みやすさ、価格などが、自分の生活と合うものかどうかを注意深く検討する必要があります。

おしゃれな外観のデザイナーズマンションに住むステイタスは、憧れるものでしょう。しかし、生活の拠点となる場所がライフスタイルと合わなければ本末転倒です。

予算の上限はしっかり決める
予算の上限をあらかじめ設定しておくことも大切です。前述のとおり、デザイナーズマンションはデザインや装飾的な外装・内装の費用がかかるため、価格や家賃が高い傾向にあります。

予算を超えた物件に決めてしまうと、コストの負担が大きく、住み続けられなくなるリスクもあるため注意が必要です。上限をきちんと決めておくことで、金銭的なリスクを避けられます。

まとめ

デザイナーズマンションは独自のコンセプトに基づいた個性的な間取りや、おしゃれな外観が特徴です。

おしゃれでこだわりのインテリアが映えたり、デザインだけでなく機能性に優れていたりとメリットが多い一方、価格の高さや生活動線が必ずしもよいわけではないなどのデメリットもあります。

デザイナーズマンションを選ぶ際には、デザインだけでなく、実際に住むことをイメージした多角的な視点を持つことがおすすめです。

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