経済産業省が2018年に策定した「キャッシュレス・ビジョン」。以来、キャッシュレス化を普及させるべく、国を挙げて取り組みを進めてきました。同省は、キャッシュレス決済比率を「2025年までに4割程度にする」という目標を掲げていますが、キャッシュレス決済は今、どの程度進んでいるのでしょうか。
2022年のキャッシュレス決済比率は36.0%
経済産業省は、キャッシュレス決済比率を定期的に公表しています。キャッシュレス決済比率は、クレジットカード・デビットカード・電子マネー・QRコード決済それぞれの支払額を足したキャッシュレス決済額を、民間最終消費支出で割って算出しています。日本のキャッシュレス決済の普及状況は、どのように推移しているのでしょうか。
キャッシュレス決済比率は年々増加していて、2022年のキャッシュレス決済比率は36.0%でした。2021年の32.5%と比較して、3.5ポイント増加しています。
キャッシュレス決済比率の内訳を見ると、「クレジットカード」が30.4%、「デビットカード」が1.0%、「電子マネー」が2.0%、「コード決済」が2.6%と、キャッシュレス決済の大部分がクレジットカードによるものであることが分かります。
経済産業省が目指すキャッシュレス決済比率まだ4割に満たないものの、普及率は着々と増加しており、この勢いが続けば、2025年までに目標の4割を超えることができそうです。今後の動向を見守るとともに、キャッシュレス時代を迎えるにあたって今後はどのような決済手段を使用すべきか、改めて考えてみてはいかがでしょうか。
(最終更新日:2023.05.18)