ゲストハウスの費用はいくら? ゲストハウス利用が向いている人の特徴とは

ホテルや旅館とは異なる魅力を持つ宿泊施設として、全国各地でゲストハウスが増えています。一般的なホテルに比べて安価に宿泊できるゲストハウスは、外国人観光客や学生旅行客など幅広い層に人気です。

この記事では、ゲストハウスの魅力や特徴、どんな人が向いているのかといった点について詳しく解説していきます。

ゲストハウスとは

まず、ゲストハウスとはどのようなものなのか見ていきましょう。ゲストハウスとは、ホテルや旅館と同じように宿泊施設の形態の一つです。簡易宿所、B&B(ベッド・アンド・ブレックファースト)、ホステルなどと呼ばれることもあります。

通常のホテルや旅館では宿泊スペースが個室で分かれており、宿泊客のプライベート性が確保されています。一方、ゲストハウスは共用空間や複数人でシェアする宿泊スペースを特徴としており、宿のオーナーや他の宿泊客とコミュニケーションを取りやすい作りになっているのがポイントです。

そのため、他の宿泊客や地元の人と交流したいと考えるバックパッカーをはじめとした外国人観光客を中心に人気となっています。

ゲストハウスの特徴

最近人気が高まっているゲストハウスですが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。続いては、ゲストハウスの4つの特徴を紹介していきます。

料金が安い
ゲストハウスの1つ目の特徴は、一般的なホテルや旅館に比べて宿泊料金が安いという点です。立地する地域やゲストハウスの種類によって料金体系は異なるものの、1泊あたり2,000〜4,000円程度と低く抑えられているケースが多くなっています。

一般にゲストハウスは、サービスを最低限に抑えることによりホテル・旅館よりも安い価格設定を実現しています。

簡易的な朝食を提供する宿もありますが、だいたいは素泊まりが基本。宿泊客が自由に使える共用キッチンが設けられている場合もあり、地元で調達した食材を使って自炊したり、ほかの宿泊客と一緒に料理を楽しみながら交流したりするというのも楽しみ方の一つです。

交流できる共有スペースがある
ゲストハウスの2つ目の特徴が、宿のオーナーや他の宿泊客と交流できる共有スペースが設けられているという点です。通常のホテルや旅館が宿泊客のプライベート性を重視しているのと比べると逆の発想であり、ゲストハウス最大の特徴といえるでしょう。

たいていはリビングなどが宿泊客の共有スペースとなっていて、宿泊期間中は宿泊客同士で自由にコミュニケーションを楽しめます。外国人観光客からも人気が高いので、さまざまなバックグラウンド・国籍の人と交流できるというのがゲストハウスの醍醐味です。

最近はカフェやバーを併設したゲストハウスも増えており、宿泊客だけでなく地元の一般客とも交流を楽しめるようになってきています。

相部屋であることが多い

2段ベッドなどで相部屋のことが多い

ゲストハウスは宿泊料金が比較的安いと紹介しましたが、理由の一つとして相部屋(ドミトリー)になっていることが多いという点が挙げられます。個室を設けているゲストハウスもありますが、基本的にドミトリータイプのほうが手頃な料金設定です。

ドミトリーは2段ベッドや布団を敷き詰めた雑魚寝スタイルになっているケースが多く、他の宿泊客と部屋をシェアします。また、パジャマや浴衣は用意されていないのが一般的で、自分で寝巻きを準備する必要があります。

トイレやシャワーなどは共用が多い

通常のホテルでは各部屋に付属しているトイレやシャワーといった水回り設備も、ゲストハウスではたいてい共用になっています。夜の入浴や朝の洗面などは混み合うこともあり、時間に余裕を持って行動する必要があります。

また、歯ブラシやタオルといったアメニティ類は別途有料で販売している場合が多くなっています。シャンプー・コンディショナー・石けんなども備え付けられていないゲストハウスもあるため、事前に確認するのがおすすめです。

シェアハウスとの違い

シェアハウスは賃貸住宅の一つ

ゲストハウスの4つの特徴を紹介してきましたが、共用スペースで交流できるなど共通点の多い施設としてシェアハウスが挙げられます。ゲストハウスとシェアハウスは施設の形態によって呼び分けるのが一般的です。

先ほども紹介したとおり、ゲストハウスはホテルや旅館と同じ宿泊施設の一形態です。利用する人は短期滞在を目的とした宿泊客であり、旅館業法に基づいて運営されます。

対するシェアハウスは、マンションやアパートなどと同じ賃貸住宅の一形態。入居するのはそこで生活することを目的とした住人であり、借地借家法に従って運営されます。

ゲストハウスに向いている人

ホテルや旅館にはない特徴を持つゲストハウスは、どのような人に向いているのでしょうか。

なるべく旅行の費用を抑えたい人
宿泊料金の安さはゲストハウスの大きな魅力です。宿泊料金をなるべく低く抑えたいという人には、ゲストハウスは向いているといえるでしょう。

ただ、ゲストハウスは宿泊料金が安い分、ドミトリーでプライベート性があまり確保されていなかったり、食事やアメニティの提供がなかったりなど、サービスは最低限に留まります。快適な宿泊環境や豪華な雰囲気を求めるのであれば、少し高い費用を支払ってでもホテルや旅館に泊まるのがおすすめです。

人とのつながりや交流を求めている人

異文化交流を楽しめるのもゲストハウスの魅力

ゲストハウスは宿泊客同士の交流スペースが設けられている点が大きな特徴です。旅行中にさまざまな人と交流したい、他人とのコミュニケーションが苦ではなくむしろ楽しみであるというような人は、ゲストハウスに泊まるのが向いているといえます。

ゲストハウスは外国人観光客の利用も多いため、異文化交流を通じて外国人の友人ができるケースもあります。特に外国人とのコミュニケーションを楽しみたいという人は、まさにゲストハウス向きです。

反対に、宿泊先では一人もしくは気心の知れた仲間とゆったり過ごしたいのであれば、ゲストハウス以外に泊まるほうがいいでしょう。

ありきたりな旅行ではもの足りない人
ガイドブックで紹介されている有名な観光スポットを巡るような、ありきたりな旅行では物足りないという人にも、ゲストハウスはおすすめです。

ゲストハウスでは、他の宿泊客やオーナーと気軽に交流できます。カフェやバーが併設されていれば地元の人とも交流できる可能性があり、旅に詳しい人や地元民でしか知り得ない地域の隠れた魅力に出会えるかもしれません。

ゲストハウスで教えてもらった地元のディープスポットを訪れれば、刺激的な旅行になるだけでなく、そこで新たな出会いが生まれることもあるでしょう。

まとめ

ゲストハウスはホテルや旅館に比べて宿泊料金が安いだけでなく、利用の仕方によっては魅力の多い宿泊施設です。旅行先での出会いやコミュニケーションを通じて、通常のものとは一味違った旅行を体験できるかもしれません。

旅行を楽しむ方法の一つとして、ゲストハウスを活用してみるのもいいのではないでしょうか。

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