旅行中や帰省先では、スマートフォンで誰かと連絡をとったり、旅行情報の検索やダウンロードをしたり、地図の確認など、あらゆる場面でインターネットに接続する人が多いでしょう。デジタル化が進んで暮らしが便利になった一方で、不正アクセスなどのサイバー犯罪も増加しています。特に、ゴールデンウィーク期間中は気が緩みがち。事前のセキュリティ対策により、サイバー攻撃から身を守ることが大切です。
フリーWi-Fiを使用するなら注意したいこと
旅先でもメールチェックをしたり、情報収集をしたりするために、スマートフォンやパソコン、タブレットを使用する人は多いでしょう。公共の場所やカフェなどでフリーWi-Fiを使用する機会も増えますが、通信内容が暗号化されないフリーWi-Fiは無防備な状態です。悪意のある人が通信を傍受したり、個人情報を盗んだり、偽サイトへの誘導などでウイルス感染させたりといった被害を受ける恐れがあります。
フリーWi-Fiは、暗号化されているタイプのサービスを使用しましょう。ネットワーク名の横に鍵マークが表示され、暗号化キーの入力が必要なタイプであればリスクを軽減できます。ただし、暗号化キーが店頭に貼りだしてあるなど公になっている場合は注意が必要です。
・ブラウザはHTTPS化されたサイト(URLがhttpsで始まるサイト)を使用する
・Wi-Fiの自動接続設定をオフにする
・VPNを使用してフリーWi-Fi利用時の通信を暗号化する
・個人情報の入力は極力避ける
・メールアドレスやPW入力でログインした際とはその都度ログアウトする
・スマートフォンやパソコンにロックをかける
上記の対策により、サイバー攻撃を受けるリスクを軽減できます。また、フリーWi-Fiを使用せず、テザリングやモバイルWi-Fiルーターを使用することも自衛に繋がります。
家を長期間不在にする際の注意点は?
郵便物は個人情報の宝庫!
不在時に郵便物を盗まれてしまうと、情報漏洩につながります。郵便受けは鍵がかかるタイプや家の外から取り出せないタイプを使用し、不要になった郵便物はその都度シュレッダーにかけましょう。また、郵便受けに新聞や郵便物が溜まっている状態は、空き巣犯に留守を知らせているようなものです。長期間家を空ける場合は、郵便局に不在届を提出し、帰宅後にまとめて配達してもらうようにしましょう。新聞を取っている場合は、販売店に配達を一時止めてもらいます。
SNSでの情報公開は慎重に
旅先で見た美しい景色やおいしい食事など、SNSに投稿して拡散したくなりますが、自分が今どこで、何をしているのかリアルタイムで投稿してしまうと、留守であることを不特定多数の人に周知してしまいます。できれば、旅の思い出は自宅に戻ってからの投稿を心がけ、どうしても現地で投稿したい場合は、公開する情報に十分注意しましょう。
GW中に限らず、「大切なデータは定期的にバックアップを行う」「OSなど主要なソフトウェアはこまめにアップデートする」「使用しないサイバー機器は電源をOFFにしておく」といった対応も、サイバー対策につながります。