「楽しみながら生活を豊かに」をコンセプトのウェブマガジン『REISM STYLE』より、生活の中のさりげないワンシーンやアイテムを通して自己表現できる、とっておきの楽しみ方をご紹介いたします。
杉並区の「荻窪」は、東京メトロ丸ノ内線の始発駅。JR中央線と総武線も利用でき、都心と郊外のどちらにもアクセスしやすい立地にある。乗換なしで東京駅や銀座駅、新宿駅など主要駅にアクセスできるうえ、始発駅なので確実に座れるということも大きなメリットだ。かつては「西の鎌倉、東の荻窪」と称される別荘地だったという荻窪。いまも住宅地を中心とする街並みが残り、多くの文化人に愛された余韻が感じられる。文化の香りあふれる荻窪で、身も心も豊かな暮らしを始めよう。
都心に近いながらも、アットホームな雰囲気が魅力。
荻窪の駅前には「ルミネ荻窪」と「荻窪タウンセブン」という2つのショッピングモールがあり、食料品からファッション、雑貨、本や文具まで、なんでも揃えられる。大型の商業施設がありながら、長い歴史を持つ商店街が賑わっていることも特長。居酒屋などの飲食店が充実した「荻窪銀座商店街」や、新しくおしゃれな店舗が増えつつある「荻窪教会通り商店街」「荻窪すずらん通り商店街」など、歩くだけでわくわくするような街並みが広がっている。
駅の北口にはバスのロータリーやタクシー乗り場があり、電車以外で移動する際にも便利。このように駅前が栄えているものの、全体的に治安が良く落ち着いた雰囲気であることが荻窪の魅力だ。駅から離れるにつれて住宅が多くなり、広めの公園など自然豊かなスポットも点在している。都心へのアクセスの良さと住みやすさの両方を重視するなら、荻窪の街がぴったり。
言わずと知れた、ラーメン・カレーの激戦区。
荻窪にはおいしい飲食店がひしめきあっており、ラーメンやカレーの激戦区として知られている。教会通り商店街にある「ねいろ屋」は、瀬戸内産の食材にこだわったラーメン店。添加物や化学調味料は使用されておらず、素材のうまみを存分に味わえる。こちらでは絶品のかき氷もいただけるので、合わせて注文するのがおすすめ。ほかにも、1983年創業のカレー店「トマト」や、”荻窪ラーメン御三家”と呼ばれる「春木屋」「丸信」「丸福」など、行列必至の有名店がずらり。荻窪で暮らすなら、一度は訪れてみたい。
たまには大きなお風呂に浸かりたいな、という時に頼れるのが「なごみの湯」。荻窪駅の西口からすぐの場所にあり、帰宅前にふらっと立ち寄りやすいのも嬉しいポイント。天然温泉のほか、サウナや岩盤浴、ヒーリングスパも充実している癒やしのスポットだ。北口にある「吟遊詩人」は、地元民に愛されるベーカリー。シンプルなバゲット、惣菜パン、マフィンやスコーンなど、幅広い種類のパンが揃っており、食事にもおやつにも最適。
文化の発信地という歴史が、このエリアの豊かさの根源。
「大田黒公園」は、回遊式庭園を有する広々とした公園。のんびりオフの日を過ごしたくなるような、静かで穏やかな空気をまとっている。例年11月末から12月初旬には紅葉のライトアップが行われており、夜の庭園の散策を楽しめる。
大田黒公園の近くには「杉並区立中央図書館」がある。2020年のリニューアルオープンに伴い、より利用しやすく、より本に親しみやすい空間へと生まれ変わった。こちらの図書館の外観は、世界的な建築家である黒川紀章氏が手掛けたもの。建築好きの方は併せてチェックしてみては。古くから良質な音響で知られる「杉並公会堂」では、クラシック音楽のコンサートなど多くの公演が開催されている。学校行事にも使用されるなど、荻窪の住民にとって身近な存在だ。歴史に、文化に、自然に。荻窪を知れば知るほど、「豊か」という言葉が似合う街だと気付かされる。
※この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleの記事を一部編集、転載しています。