「やっておけばよかった」と後悔する前に。新社会人が知っておきたいお金の使い方は？

新年度に入り、数多くの新社会人が新たに働き始めました。慣れない仕事に苦労しながらも、初任給を楽しみにしている人が多いのではないでしょうか。初任給の使い道はさまざまですが、どのようなことにお金を使った人が多く、どのように使えばより有意義なのでしょうか。

取り組んでよかったのは「貯蓄」、取り組めばよかったと思うのは「投資」

株式会社マネーフォワードが、新社会人時期のお金のアクションに関するアンケート調査を実施。新社会人として生活を始めた当時を振り返り「取り組んでおいてよかった」と感じるお金のアクションを調査したところ「貯蓄する」が32.0%で最多となる結果に。以下、「自分の収支状況を知る」が22.5%、「投資を行う」が10.7%と続きました。

「貯蓄する」と回答した理由としては、その後の投資や資産形成を視野に入れている人やライフイベントに備えたい人が多く、「自分の収支状況を知る」と回答した理由に関しても、投資の計画に必要という声が。家計管理が節約につながるという声もありました。「投資を行う」と回答した人は、お金の増やし方を早くから知ることの大切さを感じているようです。

新社会人として生活を始めた当時は行っていなかったものの「取り組めばよかった」と感じているお金のアクションについても聞くと「投資を行う」が最多で27.2%、差がなく「投資について学ぶ」が24.3%、「税金や各種控除等の社会制度の仕組みを知る」が15.4%でした。
「投資を行う」と回答した人からは「積立投資期間が長くなることで、よりメリットを享受できた可能性がある」という意見が多く、「投資について学ぶ」と回答した人からも「早くから始めるために学ぶことは大切」「投資を学ぶことを通じて、社会の仕組みなど幅広い内容を理解できる」という声が。「税金や各種控除等の社会制度の仕組みを知る」と回答した人からは「給与明細や源泉徴収票の内容をきちんと理解するために必要な知識」「年金や給付金を知ると将来の金銭的計画が立てやすくなる」といった声が挙がりました。

具体的にどのような投資を行っておけばよかったと感じているのかについては、「つみたてNISA、NISA制度の活用」が41.3%、「投資信託」が26.1%、「株式投資（個別）」が23.9%でTOP3でした。仕事もプライベートも、これからの人生を充実させるために。収支状況を把握していない人は見直すとともに、資産形成に向けた知識の習得や投資の検討を始めてみてはいかがでしょうか。