自宅の庭をおしゃれにするにはお金がかかるため、諦めている人もいるかもしれません。しかし、DIYで庭づくりをすれば業者に依頼する必要がなく、低予算で済ませられます。自分たちの手で作業すると、愛着もさらに湧くでしょう。
そこで今回は、お金をかけない庭づくりのコツを紹介します。自宅の庭を素敵にするために、ぜひ参考にしてください。
庭づくりを業者へ依頼した場合の費用は?
庭づくりを業者へ依頼すると、どの程度の費用がかかるのでしょうか。ここでは、庭づくりを業者へ依頼した際の費用について、相場を説明します。
費用の相場
庭づくりを業者へ依頼する場合、具体的な工事の内容によって費用は大きく変わります。一般的に、庭づくりを業者へ依頼したときにかかる費用は、数万円から100万円程度です。
剪定のみなら、費用の目安は50万円以下となります。造園工事を行う場合、小規模なら50万~100万円程度、大規模なら100万円以上の費用がかかるでしょう。また、庭づくりとともに外構工事も行えば、100万~300万円程度かかります。
工事費を安くするコツ
業者に庭づくりを依頼する際の工事費を安くするには、あらかじめ目的を定めたうえで依頼内容を絞り込むことが大切です。そのうえで複数の業者から見積もりを取り、費用や内容を比べてみるとよりよいでしょう。
また、大掛かりな工事のみを業者へ依頼し、簡単な作業はDIYするのも一つの方法です。たとえば、外構工事やウッドデッキの設置などを業者に任せ、それ以外の細かい部分は自分たちで行うのがおすすめです。
お金をかけずにおしゃれな庭にするコツ
お金をかけずにおしゃれな庭を目指すなら、さまざまなことを考えなければなりません。事前に庭づくりの指針を決めておけば、低予算でも素敵な庭を完成させられます。ここでは、お金をかけずにおしゃれな庭を作るコツを紹介します。
優先順位を決める
庭づくりを始める前に、どこにお金をかけるのかを考えましょう。すべてにお金をかけると高額になるため、優先順位を決めることが大切です。
たとえば、使用頻度が高い部分や人目につきやすい部分を優先すると、満足度が高くなります。特に、玄関まわりは使用頻度が高いうえに人目につきやすいため、お金をかける人が多いでしょう。門構えがおしゃれだと周囲からの印象がよくなるだけでなく、自分たちも楽しめます。
設計から考える
庭をどのように設計するかは、目的によって大きく変化します。そのため、目的を明らかにしたうえで設計を考えましょう。たとえば、「子どもと遊びたい」「景観を楽しみたい」「くつろぎたい」など、庭に求めるものは家庭によってさまざまです。
また、設計においては、デザインのテーマも決めておいたほうがよいでしょう。具体的には、和風や和モダン、英国風、リゾート風、北欧風、フレンチモダン、ナチュラル、ドライガーデンなど、さまざまなテイストがあります。
メンテナンスしやすい庭にする
あまり凝った庭をつくると、維持するためのメンテナンスにもお金がかかります。お金をかけない庭づくりをするうえでは、手入れに手間がかからないようにすることも大切です。あらかじめ意識しておけば、メンテナンスの費用も安く抑えられます。
たとえば、防草シートを敷くと雑草が生えにくくなります。自分で剪定しやすい植物や環境に適した植物を植えるのもおすすめです。
必要に応じて業者へ依頼する
なるべくお金をかけたくないとしても、必要な部分は業者への依頼を検討しましょう。庭づくりにはDIYが向いていない部分もあり、無理に自分たちで対応するとかえって見栄えが悪くなったり、想定以上に材料費がかかったりする可能性もあります。危険だったり高い技術が必要だったりする作業は、最初からプロの業者に任せたほうが無難です。
DIYで失敗して改めて業者へ依頼するとなれば、はじめから依頼するよりも高くついてしまう恐れがあるため注意しましょう。
お金をかけない庭づくりの方法
お金をかけない庭づくりをするには、具体的にどうすればよいのでしょうか。低予算でおしゃれな庭を作る方法は、さまざまあります。ここでは、お金をかけない庭づくりの方法について解説します。
グランドカバー
グランドカバーとは、地面を覆うように広がって生える植物のことです。たとえば、芝生には天然芝と人工芝があり、それぞれ異なる特徴があります。天然芝は費用を安く抑えて施工できますが、メンテナンスに費用や労力がかかります。一方、人工芝は初期費用が高めではあるものの、基本的にメンテナンスが必要ないため維持費はかかりません。
芝生以外のグランドカバーに適した植物を植えるのもおすすめです。たとえば、クラピアやアイビー、ワイヤープランツ、アジュガ、ペニーロイヤルミントなどがあります。
玄関アプローチ
玄関アプローチはDIYでつくれます。飛び石やレンガを使えば、材料費はあまりかかりません。施工も簡単なので、失敗しにくいでしょう。DIYの初心者でも十分対応できます。
色や種類を変えるだけで印象を変えられるので、デザインも容易です。なお、玄関アプローチの周辺に化粧砂利を敷けば、雑草が生えにくくなる効果も期待できます。
花壇
花壇も、庭づくりでDIYしやすい場所の一つです。レンガや土留めなどを使えば、低予算で庭に花壇を設置できます。特にレンガは、ホームセンターのセールで安く販売されることも少なくありません。レンガは水はけに優れており、植物を育てる環境として最適です。庭にレンガがあるだけでおしゃれな雰囲気になるため、ぜひ取り入れてみてください。また、庭に季節の花が咲いていると、より華やかな印象になるでしょう。
植物
庭に植物を植えるなら、種から育てたり、もらってきた植物を活用したりすると費用を抑えられます。植物は、園芸店やホームセンターでさまざまな種類を取り扱っています。庭のイメージや自分たちの好みも考慮して、素敵な植物を選びましょう。
また、植物は、100円ショップや通販サイトでより安く購入することも可能です。店舗やサイトによって取り扱っている種類が異なるため、いろいろなところで探してみてください。
まとめ
お金をかけない庭づくりをしたいなら、DIYで対応できる作業は自分たちで行いましょう。ただし、決して無理をせず、高い技術が必要な作業はプロの業者へ依頼したほうが安心です。
庭のデザインを考える際は、施工にかかる費用だけでなく、メンテナンスの費用も考慮なければなりません。お金をかけなくても工夫次第でおしゃれな庭をつくれるので、自分たちのイメージに合わせて楽しみながら庭づくりをしてください。