男女共同参画局「男女共同参画白書 令和4年版 」によると、共働き世帯は年々増加の傾向にあり、64歳以下の専業主婦世帯は23.1%まで減少しています。働きながら家のこともしなければならない家庭が多いなか、気になるのが家事の役割分担です。夫婦のどちらが、どの程度の家事を担っている家庭が多いのでしょうか。
4人中3人の女性が7割以上の家事を負担。現状の満足度は?
株式会社ベクトルが、10~60代の女性を対象として「家事についてのアンケート調査」を実施。まずは自分が担当している家事について聞いたところ、回答者500名のうち「料理」が461名、「部屋の掃除」が447名、「洗濯」が440名と、9割近くの女性が担当している結果に。「食器洗い」や「トイレ掃除」も8割以上の女性が担当していることが分かりました。
続いて家事分担の割合を問うと、「すべて自分が担当」が11%、「9割以上~10割未満」が33%で、「7割以上~9割未満」が31%で、75%の女性が家事の7割以上を担っているという結果に。一方「すべて相手が担当」という人は0名で、女性が中心となって家事をしている様子がうかがえます。
現状の家事分担で満足しているかという質問には、12%が「大変満足」、42%が「満足」と、半数を超える女性が満足しているという結果に。満足している回答者の実情は、家事は気づいた方が行うやり方で上手くいっている人や、役割分担を決めている人、自分のやり方で家事をこなしたい人などさまざま。一方、不満がある人は、家事負担が多いことよりも「やってもらって当たり前」いう態度や、気が向いたときにしか家事をしない様子に思うところがあるようです。
どちらがどの家事を負担するか決めること以上に、大切なのは感謝の気持ち。家事をしてもらったら「助かったよ」「ありがとう」など労いの言葉をかけ、お互いに気持ちを伝え合える関係でいたいものですね。