ジ アウトレット湘南平塚も開業間近! 移住先として人気が高まる平塚、その住み心地は?

江戸時代の浮世絵師、歌川広重の東海道五十三次にも描かれた、東海道のかつての宿場町・平塚。東京からJR東海道線に乗って約1時間、豊かな自然と温暖な気候で、ファミリーからシニアまで幅広い層から移住先として注目されているこの街に、2023年春、湘南最大級のショッピングモール「ジ アウトレット湘南平塚」がオープン予定! 今、平塚に熱い視線が注がれています。今回は、ジ アウトレット湘南平塚のオープンを間近に控える平塚の魅力と住宅事情を紹介します。

富士山が近くに見える自然あふれる住環境 江戸時代から宿場町として発展した街

平塚駅(筆者撮影)
平塚駅(筆者撮影)

平塚市は、海岸線から扇状に西北に広がった地形をしています。丹沢・大山山麓が背後にあり、西方には富士・箱根連山を遠望できる景観の良い場所です。

平塚市の道路網
平塚市の道路網(出典:平塚市地域公共交通網形成計画

相模川の東側が茅ヶ崎市、金目川の西側が大磯町と隣接し、内陸部は厚木市や秦野市、伊勢原市などに隣接しています。67.88平方キロメートルの広大な面積を誇る平塚市ですが、鉄道駅は平塚駅のみ。内陸部や海岸方面へは、平塚駅や小田急小田原線の本厚木駅、伊勢原駅などからバス利用、もしくは車などでの移動になります。

平塚八幡宮の鳥居
平塚八幡宮の鳥居(画像素材:PIXTA)

江戸時代、東海道の宿場町だった平塚は、八王子道、中原往還などの脇街道が通ることで交通の要衝として栄えました。市の中心部にある平塚八幡宮は、徳川家康が江戸に入府した際に社殿を復興。1928年に建てられた現在の社殿のもと、今も毎月祭礼や行事が行われています。1887年に鉄道が開通すると、平塚駅を中心に街はさらに発展。1932年4月1日には、横浜、横須賀、川崎に次ぐ神奈川県下で4番目に市となり、商工都市として成長しました。

戦後は、都市施設や市街地の整備が進み、商工業の成長とともに住宅街も形成。相模川沿いや内陸部には、今も多くのメーカーの工場が稼働しています。

平塚市の2020年国勢調査における昼夜人口比率は97.8%。これは、茅ヶ崎市77.6%、藤沢市92.3%などほかの湘南エリアと比べ高い数値になっています。平塚市内の地元企業に通勤している人の割合が多いからでしょう。

2023年1月1日時点の平塚市の人口は25万7,649人、世帯数は11万4,942世帯。30年前の1993年1月1日時点の人口は25万606人ですから、ほぼ横ばいで推移しています。世帯数は核家族化の流れもあり、30年前の8万5,853世帯から大きく増えています。

【平塚市のデータ】
総面積…67.88平方キロメートル
人口…25万7,649人(2023年1月1日時点)
世帯数…11万4,942世帯(2023年1月1日時点)

海・山・川に囲まれた豊かな自然 平塚海岸や総合公園など憩いの場が豊富

平成30年度平塚市市民意識調査によれば、「今後における平塚市への居住意向」について53.2%の人が「住み続ける」、33.3%の人が「たぶん住み続ける」としており、高い定住意向を示しています。その理由としては、「温暖な気候で、海、山、川に囲まれ、自然環境が良い」が55.6%で最も高く、湘南エリア特有の温暖さと海に加え山も間近にある立地環境が評価されています。平塚海岸など湘南の海に近く、市内の各所から富士山が見え、相模川や金目川など豊かな自然に恵まれているのは、平塚市ならではの魅力です。

さらに、「住宅の事情で」が31.2%、「地域に愛着がある」が29.5%と続き、「買い物がしやすい」が19.6%となっています。平塚市はバス網が発達しているとはいえ、広い市内に鉄道駅が1駅だけなので、買い物などの利便性は地域ごとに差があるのは課題と言えるでしょう。

高麗山公園
平塚市の高麗山公園 (画像素材:PIXTA)

高麗山公園から平塚市内を見晴らすと、海・山・川に囲まれた自然豊かな景色を一望できます。平塚海岸には、湘南ベルマーレひらつかビーチパークがあり、ビーチバレーなどのスポーツを楽しむこともできます。

平塚海岸
平塚海岸(筆者撮影)

ほかにも、レジャーやスポーツのできる施設が平塚市内には豊富にあります。なかでもスポーツやレクリエーションの場として市民に親しまれている平塚市総合公園には、子どもがのびのびと遊べる平塚のはらっぱ、わんぱく広場、動物と無料でふれあえるふれあい動物園など多彩な施設がそろっています。こうした市内のレジャースポットへは、車やバスでアクセスが可能です。

わんぱく広場
平塚市総合公園内のわんぱく広場(筆者撮影)
ふれあい動物園
平塚市総合公園内のふれあい動物園(筆者撮影)
平塚市総合公園
平塚市総合公園内の平塚のはらっぱ(筆者撮影)

駐車場も用意されていて、車でのお出掛けにも便利。さらに、バッティングパレス相石スタジアムひらつか(平塚球場)、レモンガススタジアム平塚(平塚競技場)、トッケイセキュリティ平塚総合体育館(平塚総合体育館)では、プロ野球イースタンリーグの公式戦、サッカーのJリーグやバスケットボールのBリーグなど、プロの試合なども行われています。自分の住む街でこうしたスポーツ観戦ができるのも、平塚市に住むメリットでしょう。

平塚市総合公園
平塚市総合公園内案内図(出典:平塚市ホームページ

平塚海岸沿いにある湘南海岸公園は、潮風を感じながら自然とふれあえるスポット。海水浴も可能で、夏期に利用できる公営のプールもあります。平塚駅からは循環バスも出ているので、アクセスも便利です。海と浜辺が目の前に広がる景観はとても開放的で、地元の憩いの場となっています。

湘南海岸公園
湘南海岸公園(筆者撮影)

ビーチからの箱根連山や富士山の景色は、まさに圧巻。湘南エリアの中でも西部に位置する平塚ならではの眺望です。ビーチ沿いには、スエットスーツを着たサーファーの姿も。海辺のビーチでさまざまなスポーツを楽しめるのも平塚の魅力です。

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商業利便性も高い平塚「ジ アウトレット湘南平塚」が2023年春オープン!

平塚駅前の歩道
平塚駅前の歩道(筆者撮影)

駅を中心に街が発展してきた平塚は、商業利便性の高さも魅力です。駅直結の「ラスカ平塚」には、ファッションや生活雑貨、食料品などの店舗やレストラン、カフェも充実。湘南スターモール商店街や紅谷パールロード商店街なども、駅中心に広がっています。

2021年には、オーケーなどのスーパーや飲食店が入る「アクロスプラザ平塚見附」も開業しました。駅周辺は歩道が整備され、高齢者やベビーカーを押す子ども連れにも歩きやすい平たんな道が続いています。街なかで安心して徒歩で買い物に行けるのも、平塚で暮らす魅力でしょう。

三井ショッピングパーク ららぽーと湘南平塚
三井ショッピングパーク ららぽーと湘南平塚(筆者撮影)

さらに、映画館や専門店が入る商業施設「OSC湘南シティ」が駅の南側にあるほか、2016年には平塚駅北口徒歩約12分の場所に「三井ショッピングパーク ららぽーと湘南平塚」が開業。日産車体湘南工場第1地区の跡地約18.2ヘクタールを活用した大規模複合開発事業によって、マンションや戸建てなどの住宅の新設、済生会湘南平塚病院の移転とともに開発されました。

再開発街区
再開発街区の街並み(筆者撮影)

出店数は240を超え、食料や日用品のほか、書籍や雑貨、洋服などさまざまな買い物ができます。国道1号・129号などの主要幹線道路に近接し、約3,500台分の駐車場も用意。週末は、家族連れでにぎわっています。

平塚市役所
平塚市役所(筆者撮影)

2018年1月には、平塚市役所の新庁舎がグランドオープンしました。国の庁舎と一体で整備し、庁舎棟は免震構造の8階建て。レストランやコンビニも設けられています。これまで分散していた行政機能が集約され、周辺には平塚市中央図書館などもあり、公益施設がまとまって配置されているのも暮らしやすそうです。

済生会湘南平塚病院
済生会湘南平塚病院(筆者撮影)

市内には医療施設も充実しています。クリニックなどの診療所が点在するほか、地域包括ケア病棟を有する済生会湘南平塚病院、平塚市民病院や平塚共済病院など総合病院も複数立地しています。子どもから高齢者まで安心して暮らせる街と言えるのではないでしょうか。

ジ・アウトレット湘南平塚
ジ アウトレット湘南平塚完成予想図(イオンモール株式会社 プレスリリースより)

そして今もっとも、注目したいのは2023年春オープン予定の「ジ アウトレット湘南平塚」。「ジ アウトレット」はイオンモールによる「地域創生型商業施設」で、関東では初出店。湘南最大級の大型ショッピングモールとして話題を呼んでいます。

立地は、平塚市が北部の核として開発を進めているツインシティ大神地区。68.8ヘクタールの広大な面積で、東海道新幹線新駅を誘致している相模川を挟んで向かいにある寒川町倉見地区と新たな道路橋で結び、一体となった環境共生都市の形成を進めている場所です。

注目ポイントは、13万平方メートルを超える広大な敷地面積。湘南ベルマーレとコラボし、湘南ベルマーレ監修のフットサルコートやクラブハウス、大画面でライブビューイングが楽しめるイベントスペースなどが設置予定。休日に家族で訪れたい場所のひとつになりそうです。

ららぽーとや駅ビルなどすでに商業施設が充実している平塚に、新たな大型ショッピングモールが誕生することで、これからますます平塚の人気が高まるかもしれません。

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新築マンション・新築戸建ての選択肢も多い平塚市 海側か内陸部で異なる価格帯

平塚駅周辺エリアの高層マンション
平塚駅周辺エリアの高層マンション(筆者撮影)

平塚市の住宅事情は、新築マンションも新築戸建ても供給が活発で住まいの選択肢が豊富にあります。2023年1月時点で、平塚市内の新築マンション分譲棟数は8物件。3LDKタイプなら3,000万円台から、2LDK タイプなら2,000万円台から検討可能です。中古マンションのストックも豊富で、駅近の3LDKでも2,000万円台から検討可能。徒歩10分圏で探すなら、3LDKタイプで2,000万円を切る物件が見つかる場合もあります。新築マンションのラインアップがそろった今なら、新築を中心に探してみるのも良いでしょう。

また、戸建ての供給も多く、内陸部のバス利用エリアなら3,000万円未満の新築戸建ての分譲も。駅徒歩圏に住まいをこだわらなければ、予算を抑えた戸建ても選択肢のひとつとしておすすめです。

平塚の海側の住宅街
平塚駅の海側エリアの住宅街(筆者撮影)

平塚では、平塚駅南口側の海側エリアか、駅北口の内陸部側かによって、街の雰囲気も随分変わります。海が近く閑静な住宅街が広がる駅南口の海側エリアは、戸建てもマンションも人気が高く、駅北口側よりも販売価格が高くなる傾向が見られます。商業系用途地域が多くを占める平塚駅北口側と比べ、住居系用途地域が多く落ち着いた住環境であることも人気の要因です。

なぎさプロムナード沿いの街並み
なぎさプロムナードから見た平塚の街並み(筆者撮影)

再開発で整備された「三井ショッピングパーク ららぽーと湘南平塚」周辺の戸建てやマンションは、市役所などの公益施設も近く生活環境が充実しています。生活利便性を求めるなら、こうした商業施設周辺の住宅も狙い目です。

値頃感ある価格でマンションライフや戸建ての暮らしがかなえられる平塚ですが、海に面した地域も多く地震発生時の津波リスクへの備えは必要です。平塚市では、津波ハザードマップをホームページなどで公開しています。物件を検討する際は、よく確認しましょう。

国道134号線と防風林
国道134号線と防風林(筆者撮影)

平塚市は25万人を超える人口を有しながら、鉄道駅は平塚駅のみです。そのぶん、街が駅を中心にコンパクトにまとまっているとも言えます。海、山などの自然や、開放的な公園などが身近にありながら、公共施設や商業施設も充実した街はなかなか出合えません。マンションにしても戸建てにしても、平塚は選択肢が豊富です。

ららぽーと湘南平塚などの商業施設もそろっているうえ、2023年春にジ アウトレット湘南平塚、2024年には旧JT平塚工場跡地に(仮称)スーパービバホーム湘南平塚のオープンが予定されるなど、街のさらなる発展が期待できそうです。家族とのオフタイムを充実させたい人に、平塚での住まい探しをおすすめします。

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(最終更新日:2024.04.19)
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