大学受験を終えて、新年度からはいよいよ大学入学! 遠方の大学などに通う学生は、初めての一人暮らしに期待と不安を抱いているかもしれません。親としては、学費と別に毎月の仕送りを予定している家庭が多いと思いますが、仕送りの金額をいくらにすべきか、悩ましいところではないでしょうか。
仕送り額の平均額は7~8万円前後か
全国大学生活協同組合連合会が発表した「第57回学生生活実態調査(P4)」によると、一人暮らしの大学生が1ヶ月あたりにもらっている仕送り額は、平均7万1,880円。日本政策金融公庫が発表した「令和3年度 教育費負担の実態調査結果(P10)」では、自宅外通学者に対する仕送り額は年間で95.8万円のため、1ヶ月あたり7万9,833万円の計算に。日本学生支援機構の「令和2年度 学生生活調査(P8) 」では、昼間部に通う大学生の場合、仕送り額は年間で114万4,700円のため、1ヶ月あたり9万5,391万円の計算です。日本学生支援機構の仕送り額は学費も含まれていることを考慮すると、仕送りの平均額は概ね7~8万円前後と見ていいでしょう。
仕送り額は必要な生活費の6割弱。生活はギリギリ?
全国大学生活協同組合連合会の調査結果で収入の内訳を見ると、1ヶ月あたりの生活費として得ている収入は合計で12万5,280円。そのうち仕送りが7万1,880円と約57%を占め、残りを奨学金(2万380円)、アルバイト(2万9,130円)、定職収入・その他(3,900円)でまかなっています。1ヶ月あたりの支出は12万5,040円で、ほぼ同額です。
日本学生支援機構の調査結果を見ても、仕送りが占める割合は59.4%で6割弱。残りを奨学金やアルバイトなどで補填しています。大学生活が忙しくなればなるほど、生活は厳しくなりそうです。
仕送りに必要な金額は、一人暮らしをするエリアの家賃や物価、学生生活の忙しさによっても変わってきます。親にとって、学費にプラスしての支出は大きな負担ですが、学業に集中できるように、実際の生活に合わせて過不足のない仕送りができると良いですね。