なぜ三重県は移住者に人気? 三重県の魅力や各種支援を紹介します

新型コロナウイルス感染症の影響によりテレワークを導入する企業が増加しました。完全テレワークの企業もあり、オフィスのそばに住む必要がなくなった人もいるのではないでしょうか。そういった背景から都心から離れた場所に移住を検討する人もいます。

そのような移住先の一つとして三重県が注目されています。この記事では三重県に移住したいと考えている人に向けて、三重県の特徴や気候、行っている移住支援について解説します。

三重県の県外移住者が過去最多に

三重県の移住者人気は高まっており、2020年まで5年連続で前年度の移住者数を上回っています。2021年には過去最多である541人にまで増えている状況です。これは、三重県が行っている移住促進のためのさまざまな支援や施策が功を奏しているからだといわれています。

移住先として人気なのは伊賀市や名張市がある伊賀地域で、次いで熊野市や尾鷲市などの東紀州地域、津市や松阪市などの中南勢地域となっています。2022年5月時点では、移住希望者向けの講座を開催するなど、移住者獲得のためにさらなる施策をしていくそうです。

※参考:NHK「支援策を利用して三重県に移住した人過去最多に」
    三重県「令和2年度の県外からの移住者数が514人となり、5年連続で前年を上回りました」

三重県の基本情報

移住者人気が年々高まっている三重県は、どのような所なのでしょうか。三重県の魅力と気候について解説します。

三重県の魅力
三重県は海に面しており、砂浜での海水浴が楽しめるうえに、伊勢海老をはじめとした魚介が豊富に採れる地域です。さらに松阪牛などのブランド牛、美しい水からつくられる日本酒など、三重県特有のグルメをたくさん味わえます。

三重県は海だけではなく、山脈、高原、盆地とさまざまな地形があるのも特徴です。自然の中でのアクティビティを存分に楽しめるでしょう。

また、全国的に有名な伊勢神宮、世界遺産に登録されている熊野古道といった観光地もあることから、観光客からの人気が高い場所です。三重県に移住すれば、おいしいグルメ、自然の中でのアクティビティ、歴史深い観光名所などを、気軽に楽しめるようになります。

三重県の気候
三重県は平野部、盆地部、山地部など多種多様な地形があります。そのため、平均気温や気候は地域によって異なります。

伊勢平野は南北に細長いため場所によって差がありますが、年間を通して温暖で平均気温は15度前後です。積雪はあまりみられませんが、冬季には北西の季節風が吹き抜けます。

沿岸部は県内で最も温暖です。ただし、年間降水量は多く、尾鷲、大台ヶ原山あたりは全国的にみても雨が多い地として知られています。

一方、盆地は雨が少なく冬季の寒さが厳しい地域で、1月の平均気温はわずか3度です。また山麓部は積雪があります。北部山麓では1mを超える大雪になることもあり、雪対策は必須です。

三重県が行っている移住支援

前述しましたが、三重県は県内への移住者を増やすために、積極的に移住支援を行っています。そのなかから代表的なものを紹介します。

移住支援金
※2023年1月現在の情報です

東京23区の在住者、もしくは東京圏から東京23区に通勤している人が三重県に移住し就業すると支援金をもらえます。細かい対象者の条件などは移住先の市町によって異なるため、詳細は移住先市町の担当窓口に問い合わせてみましょう。

支援金額は基本的に単身者60万円、2人以上の世帯100万円、子育て世帯は18歳未満の世帯員1人につき30万円が加算されます。

この支援金は就業や住民票の異動から3ヶ月以上、移住後1年後以内に移住先市町に申請しなければなりません。また、5年以上の居住が必要なため、支援金申請日から5年以内に転出するときは、支援金の全部または一部を返還します。

支援金に関する詳細はこちらを参照してください。

各種就労支援
三重県では県内で仕事をみつけられるように、さまざまな就労支援を行っています。

たとえば、県内の求人情報を紹介するサイトとして「みえ」の仕事マッチングサイトがあります。雇用期間が限定される派遣やパート・アルバイトではなく、無期雇用求人に特化していて、三重県内で長く暮らしたい人にもおすすめです。2023年2月時点では、296件の求人件数があります。

そのほか、東京有楽町にある「ええとこやんか三重 移住相談センター」では就職相談アドバイザーに三重県での仕事について相談できます。三重県のUIターン就職に関するイベントや交流会も開催されているため、移住に関してほかの人に相談してみたい人は利用してみてはどうでしょうか。

各種体験・イベント
三重県では移住希望者に三重県のことを知ってもらうために、それぞれの市町が移住体験ツアーを行うことがあります。

たとえば松阪市では、県内で働くデザインチームによる日帰りツアーを開催しました。有名な観光地やよく知られるグルメ以外の、ディープな三重県を知ることができる点が魅力的です。このような街案内のような体験ツアーや伝統工芸の体験など、三重県を直接知ることができるイベントが随時行われています。

また、東京日本橋にある「三重テラス」でも交流会やセミナーなどが開催されています。首都圏在住で三重県まで行くのが難しい人はこちらを利用するとよいでしょう。

ええとこやんか三重 移住相談センター
東京都有楽町にある「ええとこやんか三重 移住相談センター」は、移住や就職の相談だけではなく、三重の暮らし全般について個別で相談できる施設です。三重県に移住したいけれどなじめるのだろうか、子育て環境は整っているのか、といった相談ができます。

そのほか、セミナーや座談会も行っているため、「三重県のことを知りたい」という人は参加してみてください。

三重県民が受けられる子育て支援

子育て世帯の移住希望者にとって、三重県がどのような子育て支援を行っているのか気になるのではないでしょうか。そこで、国ではなく三重県が独自に行っている子育て支援を紹介します。

子育て家庭応援クーポン
三重県在住の18歳未満の子どもがいる世帯と妊娠中の方がいる世帯は、「三重県子育て家庭応援クーポン」を取得できます。このクーポンを県内協賛のスーパーや飲食店などで提示すると、割引やサービスなどの特典を受けられます。

ただし、このクーポンはスマートフォン・パソコンまたは往復はがきによる申し込みが必要です。自動的に配布されるわけではないため、注意してください。

※参考:三重県「子育て応援クーポンとは(取得方法、使えるお店の情報)」

子ども医療費助成
三重県内には、子どもの医療費を無料とする市町が多くあります。対象年齢や所得制限の有無などはそれぞれの市町によって異なるため、確認が必要です。三重県の市町の一部について、どのような子ども医療費助成を行っているのか下の表にまとめました。

(※1)4月1日に満18歳となる方は前月末日まで (※2)15歳に達した最初の3月31日まで、4月1日生まれの人は前月末日まで

まとめ

三重県は自然豊かで数多くの名産品がある所です。支援金や相談所、セミナー、体験会などの移住支援もたくさん行っており、移住者人気も高まっています。子育て家庭応援クーポンや医療費助成などの子育て支援もあるため、子育て世帯にもおすすめです。

三重県への移住に興味がある場合は、東京にも移住相談窓口があります。首都圏にお住まいの人はこちらを利用してみてはどうでしょうか。

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