毎年、節分の日には豆をまく習慣があります。恒例行事としている家庭も多いと思いますが、なぜ、豆をまく習慣ができたのでしょうか。また、豆をまいた後、部屋中に散らばった豆を掃除するのは大変ですが、ラクに掃除をする方法はあるのでしょうか。
なぜ、節分に豆をまくの?
節分の日には、「鬼は外、福は内」という掛け声とともに豆をまき、年齢の数だけ豆を食べます。なぜ、節分に豆をまくようになったのでしょうか。
これは、米と同じエネルギー源で霊力を持つとされる豆をまくことで病や災いを祓い、その後にまいた豆を食べることで力を得ることができると考えられたことに由来します。中国の古い鬼追いの行事「追儺(ついな)」と合わさり庶民に広まった結果、豆をまいて邪気を祓い、その豆を食べて1年間の幸せを祈る行事となったのだそうです。
ちなみに、節分の日は概ね2月3日ですが、年によって2月2日や2月4日となることもあります。記憶に新しいところでは、2021年の節分は2月2日でした。これは、節分が「季節を分ける」という意味から来ていて、季節が変わる立春の前日に定められているから。立春の日が変われば、自動的に節分の日も変わるということです。
参考元:
農林水産省「『節分』の日に豆をまくのはなぜですか?また、豆まきに使う大豆の栄養についても教えてください。」
国立天文台「節分の日が動き出す」
豆をまいた後は掃除が大変! ラクに片づける方法は?
豆をまくのは一瞬ですが「部屋中に散らばった豆を片づけるのが大変」と感じている人が多いのではないでしょうか。そこで、片づけをラクにする方法を紹介します。
小袋ごと豆をまく
最近は、小袋に分けて包装された豆を小袋ごとまけば、片づけも簡単です。大袋を購入した場合は、小分けでラップなどに包んでまいても良いでしょう。
初めから 小袋に分けて包装 してある節分豆を買ってこれば、まったく汚れず簡単ですね。また、殻付きの落花生を、殻のまままく地方もあります。
ビニールシートなどを敷いてまく
「小袋に入ったまま豆をまくのは味気ない」と感じるのであれば、事前に豆をまく部屋にビニールシートなどを敷いておきましょう。片づけがしやすくなるだけでなく、まいた後の豆を食べる際に衛生的です。広範囲に敷くのは大変ですから、豆をまく部屋を小さめの一部屋に限定すると、より片づけがラクになります。
豆の回収はゲーム感覚で
子どもがいる家庭であれば、豆の回収は掃除ではなく「豆拾い競争」などゲームとして捉え、みんなで行いましょう。家族で協力しながら、楽しんで片づけができます。
掃除機を使用する場合一工夫を
掃除機で豆を吸い込んで掃除をしている家庭が多いと思いますが、掃除機の吸い込み口にガーゼを巻き、ゴムで止めてから吸い取ると豆をラクに回収できます。
豆まきは多くの子どもにとって盛り上がるイベントですが、大人は片づけが少しおっくうに感じてしまうかもしれません。ちょっとした工夫で掃除の手間を省きながら、豆まきを楽しんでくださいね。