岐阜は住みやすさ、働きやすさで日本トップレベル! 大都市圏からのアクセスも良好で移住にピッタリ

働き方や生活における価値観の変化の影響で、若年層を中心に地方移住のトレンドが続いています。移住先として全国各地の名前が上がるなか、岐阜県も最近高い注目を集めている地方です。

今回は、岐阜県にスポットを当て、その魅力や移住支援策、注意点などを紹介します。

岐阜県の基本情報

まずは、岐阜県がどんなところなのか、基本情報から見ていきましょう。

人口
岐阜県の推計人口は、2022年10月時点で194万5,350人、世帯数は78万7,813世帯(※1)です。都道府県人口ランキングでは17位にランクインしています。

全国的に見ると比較的人口に恵まれた地域ですが、2015年の国勢調査時と2020年国勢調査時の人口を比べると、5万3,000人以上減少しています(※2)。岐阜県に限った問題ではありませんが、出生率の低下による少子高齢化が進んでいることがわかります。

※1出典:都道府県 人口・面積・人口密度ランキング

※2出典:岐阜県の人口減少の現状

県土
岐阜県の面積は、2022年7月で1万621.29平方キロメートル。日本の都道府県では第7位と大きい部類で、中東にあるレバノン共和国(10,452平方キロメートル)とほぼ同じ面積です。県土の約8割は森林地帯で、高知県に次いで森林の割合の高い県としても知られています。

また、北部の飛騨地方には穂高岳や槍ヶ岳、御嶽山などの名峰がそびえる一方、南西部の西濃地域周辺には木曽三川を跨ぐ濃尾平野が広がっていることから、岐阜県特有の地形をあらわす「飛山濃水」という言葉が生まれました。

出典:国土地理院 令和4年全国都道府県市区町村別面積調(7月1日時点)

(参考)統計からみた岐阜県の特徴やじまん

気候
太平洋側、日本海側の中間に位置する岐阜県は、エリアによって気候が分かれています。

たとえば、平野部である美濃地方は、平均気温が比較的高く温暖ですが、夏は雨が多く、顕著な高温となることもあります。一方、飛騨地方は山間部のため一年を通じて気温が低く、冬にはまとまった積雪があるエリアです。

日照時間も地域によって大きく差があります。飛騨地方の高山市では1638.3時間であるのに対し、美濃地方の岐阜市では年間2108.6時間です。

岐阜県では、豊かな自然と変化に富む気候を活かして、多彩な農業が営まれています。

岐阜県の地域区分
岐阜県は、以下の5つの地域に分けられます。

・岐阜地域
・西濃地域
・中濃地域
・東濃地域
・飛騨地域

それぞれの特徴を見ていきましょう。

岐阜地域

商業施設・公共施設が立ち並ぶ岐阜市中心街

県庁所在地の岐阜市や、各務原市、山県市などを擁する岐阜地域は、商業施設が数多く立ち並ぶ、活気あふれるエリアです。名古屋まで車で約45分~1時間強、電車で40分前後と交通アクセスにも優れ、交通の要衝としても知られています。平野部が一望できる金華山(岐阜城)は、夜景スポットとしても人気です。

西濃地域

関ケ原は「天下分け目の戦い」の地

県西部の西濃地域は、大垣市や海津市を中心にIT関連産業が盛んな地域として知られています。徳川家康と石田三成の「天下分け目の戦い」として有名な関ヶ原の戦いは、西濃地域の関ヶ原町で行われました。

関ヶ原は雪がよく降る地域としても知られており、冬には東海道新幹線の遅延の原因として報じられることも多々あります。しかし、積雪は局所的で、エリア全体が豪雪地帯というわけではありません。

中濃地域
関市や美濃市、美濃加茂市などがある中濃地域は、ものづくりを中心とした産業が盛んです。

古くから伝わる本美濃紙はユネスコ無形文化遺産に登録されており、高級障子紙や文化財の補修用紙に使用されています。

また、関市は長い伝統を誇る刃物の町であり、かみそりやハサミ、カッターなどでおなじみの有名メーカー創業の地です。ほかにも大手自動車メーカーや生産量は日本一の郡上市の食品サンプルなど、エリア各地で多種多様な産業が栄えています。

東濃地域
岐阜県南東部に位置し、瑞浪市や多治見市など5つの市からなる東濃地域は、1,300年以上の歴史を持つ美濃焼に代表される陶磁器産業が盛んなエリアです。

中山道大湫宿や細久手宿など、歴史ある自然スポットも多く、ゆったりとリラックスできる地域として人気を得ています。近年では幹線交通網の整備も進み、交通アクセスの利便性が向上しました。

飛騨地域
高山市、飛騨市などがある飛騨地域は、豊かな自然が魅力のエリアです。

日本の原風景ともいえる、合掌造りの家々が並ぶ白川郷や下呂温泉など、世界に名が知られる観光地も多くあります。飛騨山脈や白山連峰に囲まれ、レジャースポットとしても人気です。

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岐阜県へ移住する魅力

エリアごとに気候や地形、産業などに特徴がある岐阜県。移住先としては、どのような点が魅力なのでしょうか。

3大都市圏からのアクセスが良い
まず挙げられるのは、大都市圏との行き来に便利な点です。岐阜県は日本列島のほぼ中央にあるため、関東・関西どちらへのアクセスも良好で す。

名古屋からは電車で20分前後、大阪へは新幹線で約1時間、東京へは約2時間で出られます。都市部へのアクセスに加え、比較的住居費が安いのも魅力的なポイントです。

雇用環境が安定している
雇用環境が比較的安定している点も、岐阜県のメリットです。2022年10月時点での求人倍率は1.79倍で、これは国内で4番目に高い数字です。特に製造業やサービス業、観光業が盛んで、人手が足りない分野も多く、求人が増えている業種も少なくありません。

就職先の豊富さに加え、全国トップレベルの失業率の低さも、大きな魅力といえるでしょう。

出典:10月の県内の有効求人倍率 1.79倍 前月と同じ倍率|NHK 岐阜県のニュース

豊かな自然と伝統文化

古来の伝統が感じられる白川郷合掌造り

岐阜県は自然に恵まれ、日本が誇る伝統文化や歴史的建造物がたくさん残っています。

穂高連峰のような高山から、金華山や池田山といったハイキングスポットの山々、揖斐川、長良川などの清流が点在しており、スキーや釣りなどのレジャーが楽しめます。

また「白川郷合掌造り集落」をはじめとする、日本古来の伝統が感じられる観光地・行楽地も数多いため、近隣に住めば伝統文化が身近に感じられるでしょう。

岐阜県の移住支援

日本では、住民を増やすために移住支援を積極的に行っている自治体も少なくありません。岐阜県の移住支援には、どのようなものがあるのでしょうか。

移住支援金
岐阜県は、主に東京からの移住に対し支援を行っています。

移住支援金の支給は東京23区に在住しているか、東京圏に住み23区内に通勤している人が対象です。単身者は60万円、2人以上の世帯での移住なら100万円の移住支援が受けられます。

なお、この条件以外で県外から移住を希望する場合でも、単身者は30万円、2人以上の世帯なら50万円が支給されます。市区町村ごとに条件が異なるため、詳しくは岐阜県の移住支援ページをチェックしてみましょう。

出典:ふふふぎふ 移住支援

林業への就業支援
岐阜県では、県を代表する産業の1つである林業を志す移住者に対して「岐阜県林業就業移住支援事業」を行っています。こちらも単身者へ60万円、2人以上の世帯では100万円が支給されます。

申請には、林業に3年以上携わる意思があること、岐阜県に5年以上居住する意思があること、前項で紹介した「岐阜県東京圏からの移住支援事業」を受けていないことなど、いくつかの条件があります。興味がある人は、岐阜県サイトをチェックしてみましょう。

出典:岐阜県 岐阜県に林業就業で移住される方へ

まとめ

岐阜県には、豊かな自然と伝統文化の残る風景、多彩な産業に加え、便利な交通網など移住のメリットがたくさんあります。さらに、安定的な雇用が期待できる点や、物価の安さなども暮らしやすいポイントです。

地方移住を考えている人は、岐阜県をぜひ候補地に入れてみてくださいね。

(最終更新日:2024.04.19)
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