世界的なエネルギー価格高騰の影響などを受け、電気料金が上がり続けています。「どこまで上がるのか」と不安になってしまいますが、今後の電気料金はどのような見通しとなっているのでしょうか。また、家計への影響を抑えるためには何をすれば良いのでしょうか。
現在の電気料金をチェック。今後はどのように推移する?
現在、電気代はどの程度値上げしているのでしょうか。東京電力の平均モデルで見ると、2021年9月は7,098円でしたが、2022年9月には9,126円までと、1年間で2,028円、3割近くも値上げしています。10月、11月は据え置きの9,126円ですが、これは、燃料費調整制度の上限価格に到達しているため、これ以上電気代を上げることができないからです。ただし、今後は上限金額そのものが引き上げとなる可能性もあります。
岸田首相は、ロシアのウクライナ侵攻が長期化し、エネルギー価格が高騰している背景から「電気代が来年の春以降、さらに2割から3割程度上がる可能性がある」と語っています。同時に「国民の負担を軽減する施策を講じる」と述べていますが、現時点で具体的な話は見えていません。
秋から冬にかけて、電気代を節約するには何をすればいい?
冬が近づくにつれてエアコンの使用が増え、電気の消費量も増えがちです。電気代の上昇を少しでも抑えるために、何をすれば良いのでしょうか。
エアコンのフィルターを掃除する
フィルターにホコリが溜まっていると目詰まりし、空気が通りにくくなってしまいます。その結果、消費電力が増加し、余分な電気代がかかります。ダイキンによると、フィルターを一年間掃除しないと、電気代が約25%もアップするとのこと。2週間に1回のフィルター掃除を心がけましょう。
窓から入る冷気を遮断する
外気に晒されて冷たくなった窓ガラスや窓から入ってくる冷気は、エアコンを付けても部屋がなかなか暖まらない原因となります。厚手のカーテンを設置し、窓をしっかりと覆うことで冷気の侵入を防ぎ、部屋の断熱性能を高めましょう。
暖房の設定温度を下げる
設定温度を上げるほどに部屋は暖かくなりますが、その分だけ電気代がかかります。設定温度を上げ過ぎないように気を付けましょう。
経済産業省資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」によると、冬の暖房時の室温は20℃が目安。21℃から20℃に1度下げれば、ひと冬で約1,430円の電気代節約になります。
今後、電気料金が上がってしまうことは避けることはできませんが、日々の工夫で家計に与える影響を最小限に抑えることができます。エアコン効率を高め、この局面を乗り切りたいですね。