2022年に入って以来、食料品の値上げが止まりません。収入は増えていないのに出費ばかり嵩み、家計に影響を及ぼし始めている家庭も多いのではないでしょうか。食材費の高騰に負けずに家計をやりくりするために、何かできることはないのでしょうか?
弁当を手作りすれば、昼食代を年間約9万円も節約できる計算に
ニチレイフーズが2018年に「お弁当事情に関する調査」を実施。お弁当を作っている人が一食あたりにかける費用を調べたところ、全国平均で231.5円でした。新生銀行「2017年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員の弁当を持参した場合を除く昼食代は、平均590円。平日に毎日弁当を持参する場合と買って食べる場合を比較すると、年間で9万3,210円も差が付く計算なります。弁当を手づくりすることが、日々の節約につながりそうです。
最も節約志向な県は三重県で、1食あたり192.5円!
都道府県別で弁当1食あたりにかけている費用を比較してみると、最もやりくり上手なのは「三重県」192.5円という結果に。続いて第2位が「福島県」で199.6円、第3位が「長野県」で202.8円でした。
一方、平均金額を上回り、弁当に最もお金をかけているのは「東京都」で257.5円、次いで「岩手県」が256.9円、「神奈川県」が256.7円でした。最も弁当作りにおお金をかけている東京都でも257.5円と、買って食べる平均額の590円と比べれば半分以下の金額であることが分かりました。
ちなみに東京都は、デリバリーやランチ営業の店、弁当の移動販売など昼食の選択肢が多いからか、平日ほぼ毎日弁当を作る人の割合が17.8%と47都道府県で最も少なく、弁当作りに消極的な様子が伺えます。
出勤前に弁当の準備をすることが負担だと感じる人も多いと思いますが、弁当を作ることは金銭的なメリットだけでなく、外食よりも塩分を抑えやすいなど健康面でもプラスに働く可能性があります。もし「家計が苦しい」と感じているのであれば、弁当作りを始めてみてはいかがでしょうか。