子ども部屋はいつから用意すべき?子ども部屋のメリットや年代別注意点とは

子どもが未就学児などの小さいうちはリビングで過ごす時間が多く、子ども部屋の必要性はあまり感じられないかもしれません。しかし、子どもが大きくなれば自分の部屋を欲しがることもあり、いつから子ども部屋を用意しようか迷う人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、子ども部屋を用意する時期のほか、子ども部屋の必要性や注意点などを紹介します。

子ども部屋はいつから用意する?

「子ども部屋をいつから用意するべきか」は、その家の部屋数や広さ、子どもの性格などによって異なるでしょう。ノムコムが子育て中の親を対象に行った調査によると、将来子ども部屋を用意しようと思っている人の割合は77.1%で、多くの家庭が子ども部屋の必要性を感じていることがわかります。

また、子ども部屋を用意する適齢期は「小学1年生」と回答した人が一番多く39.2%、次いで「中学生」が18.4%、その次が小学生高学年になる「小学4年生」で14.6%でした。

※参考:ノムコムwith Kidsアンケート「子ども部屋についてのアンケート結果発表」

子ども部屋は必要?

2010年後半頃、子ども部屋があってもあえてリビングで勉強をする、リビング学習が流行しました。リビング学習に適した方法などが雑誌やニュースなどで特集され、話題になったからか、「子ども部屋は必要ないのではないか」という言説も現れました。

しかし、リビングで子どもが勉強したとしても子ども部屋が不要とまではいえません。自分1人になれる空間を欲しがる子もいますし、兄弟や親子で喧嘩をしたあとにクールダウンできる場所はあったほうがよいとされています。

各家庭の方針により違いはありますが、子ども部屋はまったく必要ないものではありません。先程紹介した調査でも、子ども部屋を用意したデメリットは、「特になし」が58.6で1位となっており、子ども部屋があってよかったと考える家庭は多いようです。

※参考:ノムコムwith Kidsアンケート「子ども部屋についてのアンケート結果発表」

子ども部屋を用意するメリット

子ども部屋を用意すると、「子どもが喜ぶ」以外にもさまざまなメリットがあります。子ども部屋をいつから用意しようか迷うときには、次に紹介する子ども部屋のメリットを参考にして、決めてみてはどうでしょうか。

子どもの自立を促す
子ども部屋を用意し、その管理を子ども自身に任せた場合、自分で掃除しないと部屋はどんどん荒れていきます。自分の部屋で快適に過ごすためにはどうすればよいのかを子ども自身が考えるようになれば、子どもの自立を促せるでしょう。

また、子ども部屋があることにより、親と子どもが物理的に距離をとれるようになり、何でも親に頼る状態から卒業できる効果も期待できます。

友人と遊べるスペースになる
子どもが小さいうちはリビングなど大人の目が届く場所で遊ぶことが一般的ですが、年齢が上がると子どもたちだけで遊びたがるようになります。そういったときに子ども部屋があると、子どもたちだけで楽しい時間を過ごせるようになるでしょう。

ただ、子どもにとって肉体的、精神的に危険なものは持ち込まない、遊ぶ時間は守る、といったルールは必要になります。

勉強に集中できる
年齢が低いうちは、親の目の届くところで勉強するリビング勉強も重要ですが、中高生くらいになると1人で集中して勉強する場所が必要になることもあります。静かな場所のほうが集中でき、勉強をしやすくなる子どももいます。

ただ、漫画やゲームなどを持ち込むと、勉強をしなくなってしまう可能性があるため、その点には注意が必要です。

子どもの荷物を置ける
保育園児や幼稚園児くらいだと、子どもの荷物はさほど多くない、という家庭が多いでしょう。しかし、小学校に入学すると、ランドセル、教科書、鍵盤ハーモニカ、道具箱など、子どもの荷物は増えます。これらをすべてリビングに収納しようとすると、リビングが雑然とした印象になるかもしれません。

しかし、子ども部屋があれば、子どもの部屋に子どもの荷物をまとめられ、家を片づけやすくなります。

子どもにプライベート空間を用意できる
子どもとはいえ、1人の時間は必要です。子ども部屋があれば、子どもは好きなときに誰からも見られない場所で過ごせるようになります。プライバシー空間を必要とする年齢は、子どもの成長度合いを見て決めるものですが、いつかは1人になれる場所を用意してあげたほうがよいでしょう。

また親としても、子どもが子ども部屋にいるときは自分の時間をとりやすくなるというメリットもあります。

子ども部屋をつくるときの注意点

子ども部屋をつくると、親としては子どもの様子を把握しにくくなり不安に思うこともあるでしょう。そこで、子ども部屋を用意するときの注意点を、子どもの年齢別に説明します。

未就園児
未就園児は、まだ目を離せるような年齢ではありません。そのため、子ども部屋をつくったとしても、子どもを1人にはさせず、親も一緒に過ごすようにしましょう。

寝かせるときだけ子どもを1人にするような場合は、ベビーモニターを設置するなどして、子どもの急変にすぐに気がつけるようにしてください。

幼稚園児
3歳以上の幼稚園児になると1人で遊べる時間も増え、0~2歳の乳幼児期に比べ、目を離せる時間も長くなります。子ども自身が自分でお片づけをできるようになってくるため、この時期に子ども部屋があるならば、「遊んだおもちゃは元に戻す」といったルールをつくってみましょう。

自分で部屋を管理するようになれば、子どもの自立心向上につながります。ただし、子ども自身がすべて管理することはまだ難しく、ある程度親の助けは必要です。

小学校低学年
小学校低学年になるとさらにできることも増えてくるため、部屋の管理を徐々に子どもに任せるようにしてもよいでしょう。この頃になると、スマートフォンやタブレット、ゲーム機などで遊びたがる子も多く、目を離すと長時間電子機器を触ってしまうおそれがあります。勉強に関しても、完全に子ども任せにはできない子も多いでしょう。

そこで、部屋にスマートフォンやゲームを持ち込まない、勉強はリビングでする、といったルール設定が必要です。

小学校高学年
小学校高学年になってもまだ自分を律することは難しく、スマホやタブレット、ゲーム機などの使用にはルールが必要です。部屋に持ち込まない、持ち込むときは使用時間を厳守するなど、各家庭でルールを決めましょう。

また、家に呼んだ友達と子ども部屋で遊ぶことはよいのですが、知らない子が入り浸るような状況になると問題です。誰が家にいるのか確認し、子どもたちが長時間部屋にこもらないようにしたほうがよいでしょう。

中学生以降
中学生以降では、子ども部屋に関するルールはそこまで厳密にせず、ある程度子どもに任せることになります。子どもが1人で安心して過ごせる時間も必要ですし、突然ノックもせずに入室するようなことは避けましょう。

また、中高生くらいのときは勉強をしっかりすることが大切な時期です。勉強時間だけ部屋からスマートフォンやタブレットを出しておくなど、勉強に集中しやすい環境を整えるようにしてもよいでしょう。

まとめ

「子ども部屋をいつから用意すべきか」は、各家庭の事情によって異なります。家庭によっては子ども部屋を用意しないままの場合もあるでしょう。アンケートでは、小学校1年生から子ども部屋を用意する、といった意見が多くありました。

もし子ども部屋をつくるとしても、子どもの年齢が低いうちは親が部分的に介入するほうがよいでしょう。すべて子ども任せにせず、子どもの状況を考慮して、子ども部屋の使用に関するルールを親子で決めていきましょう。

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