「トイレが壊れた」「鍵をなくしてしまった」「害虫を駆除して欲しい」など日々の生活でトラブルが発生したとき、インターネットで業者を探して依頼する人が多いのではないでしょうか。しかし、悪質な業者を選んでしまうと、高額請求などの被害に遭ってしまうことも。トラブルを回避するために、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
悪質な業者によるトラブルが急増している?
国民生活センターの調べによると、水回りのトラブルや鍵の修理・交換、害虫・害獣等の駆除といった「暮らしのレスキューサービス」を利用後、トラブルの相談が寄せられた件数は、2016年度の2,437件から年々増加の一途を辿り、2020年度は5,882件と倍以上に増加しています。なかでも、インターネット上の広告をきっかけとしたトラブルが増加していることも明らかになりました。
トラブルに巻き込まれないために。悪質な業者を見分けるポイント
悪質な業者とかかわらないようにするには、どのようなことに注意をすれば良いのでしょうか。悪質な業者を見極めるために、依頼前には「インターネット上の広告の金額表示をうのみにしない」「地元の工務店や自治体の管工事組合など信頼のおける事業者を探す」「実際に水漏れなどのトラブルが起こったときを想定し、初期対応を調べておく」といった配慮が必要です。
一旦依頼を決めても、契約を急かされたり、次々と高額な作業を提案されたりした場合には無理に契約をせず、依頼を断る勇気を持ちましょう。
業者とトラブルになってしまったら、消費生活センターに相談を
十分に調べた上で業者を選んだつもりでも、思いもかけないトラブルが発生することはあります。料金や作業内容に納得できない場合はまず、その場で支払いに応じないことが大切です。そして、最寄りの市町村や都道府県の消費生活センターを、消費者ホットライン「188(いやや!)」番で確認。すぐに相談するようにしましょう。