近年、世界的にキャッシュレス化が進み、日本でも政府が国を挙げてキャッシュレス決済を推奨しています。新型コロナウイルス感染症の拡大を機に、非接触・非対面で買い物ができるキャッシュレス決済はますます注目を集めるようになりました。実際のところ、日本でキャッシュレス決済はどの程度普及しているのでしょうか。
キャッシュレス決済の利用が、初の3割越えに
2022年6月に経済産業省が発表した2021年のキャッシュレス決済比率によると、2021年のキャッシュレス決済比率は32.5%。2010年の13.2%から年々上昇を続け、初めての3割越えを果たしました。
順調にキャッシュレス決済の利用が増えているように感じますが、支払い手段別に見てみると、「クレジットカード」が27.7%とほとんどを占めています。対して、銀行口座から即時に引き落としとなる「デビットカード」が0.92%、あらかじめ入金しておいたカードをリーダーにタッチして支払う「電子マネー」が2.0%、スマートフォンを活用し、QRコードやバーコードを読み取り決済する「コード決済」が1.8%でした。キャッシュレス決済の利用はほとんどがクレジットカードによるもので、それ以外の支払い手段は増加傾向にあるものの、普及にはまだ時間がかかりそうです。
キャッシュレス決済は多様化が進み、前もってチャージが必要な電子マネーや、即時払いのデビットカードとコード決済、後払いのクレジットカードと、特徴あるさまざまな決済サービスが登場しています。購入する商品やサービスに合わせて使い分け、日々の買い物を便利にしたいものですね。