クレジットカードや交通系IC、電子マネー、QRコード決済など、キャッシュレス決済の普及が進み、現金を持っていなくても買い物をしたり、食事をしたり、乗り物に乗ったりできるようになりました。それにともない、持ち歩く財布はどのように変化しているのでしょうか。
キャッシュレス派の約半数が、財布に入れる現金の額が減少
日本ファイナンシャルアカデミーが、20〜40代の男女を対象として「キャッシュレスと財布に関する意識調査」を実施。現金支払いとキャッシュレス支払いのどちらが多いか問うと、キャッシュレス派が半数を超える結果に。
「キャッシュレス支払いの方が多い」「キャッシュレス支払いのみ」と回答した人に対し、キャッシュレス化にともない財布に入れる現金が減ったか聞くと、49%の人が「減った」と回答。キャッシュレス払いが増えるにつれ、現金をあまり持ち歩かなくなっていることが分かりました。
財布を持たない人は、キャッシュレス派の約1割
キャッシュレス化にともない、今までほどたくさんの現金を持ち歩く必要がなくなりましたが、それにともない、財布の形は変わったのでしょうか。質問をしたところ、キャッシュレス派の約4割が「変わった」と回答しました。
現在、主に使用している財布のタイプは、「長財布」が43%、「二つ折り・三つ折りなどのミニ財布」が54%と人気を二分する結果に。そして「財布を使わずカードケースなどを使用」が6%、「財布を持たない完全なウォレットレス」が5%と、キャッシュレス派のうち1割を超える人が財布を持ち歩いていないことが明らかになりました。
財布を持ち歩かない理由は「使わない」「紛失防止」
マイナビニュースが実施した「持ち歩いている財布の種類と、財布選びのポイントに関する調査」によると、財布を持ち歩かない人はその理由について、キャッシュレス決済ができれば事足りるという意見が多数を占めました。
・「携帯で足りるから」(53歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「電子マネーで事足りるので」(44歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「スマホ決済で十分」(42歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「現金もカードも使わないから」(35歳男性/その他/その他・専業主婦等)
また、盗難・紛失のリスクをなくしたいという声も目立ちました。
・「財布を持つということからリスクが生じるから」(46歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/営業関連)
・「盗られると、警察に言えばいいのだが、犯人がそのお金を使い支払い能力がない場合は、泣き寝入りしないといけないため」(33歳男性/教育/専門職関連)
財布いらずの生活をしている人は今のところ少数派ですが、キャッシュレス化が今後ますます進めば、財布を持ち歩かない人が増えていくでしょう。「財布にお金があるだけ使ってしまう」など浪費傾向の人は「財布を持たない」という選択も視野に入れてみてはいかがでしょうか。