「令和3年版厚生労働白書」によると、共働きの家庭は年々増加の一途を辿っています。夫も妻も収入を得ている場合、夫婦のお金の管理は、主に誰が行っているのでしょうか。
お金の管理は「妻」が41%、「2人で」が35%
フタリノ株式会社が、「夫婦のお金事情に関するアンケート」を実施。夫婦のどちらがお金を管理しているのか聞いたところ、「妻がお金を管理する」と回答した夫婦が最多で41%、次いで「ふたりで一緒に管理する」が35%、「夫がお金を管理する」はわずか11%という結果となりました。ちなみに、2012年に国際比較調査グループISPPが実施した調査によると、妻がお金を管理する家庭が55.7%を占めていました。夫婦で一緒にお金を管理する家庭が、徐々に増えてきていると考えられます。
夫婦でお金を管理している人の6割以上が、一部は別々に管理
夫婦がともにお金を管理する家庭が増えていますが、すべての資産を可視化して管理しているケースはそのうちの37%にとどまり、63%の夫婦は一緒に管理をしながらも別々に管理する部分を残していることがわかりました。
夫婦が一緒にお金を管理している家庭では、具体的にどのような管理方法を取っているのでしょうか。自由回答では、さまざまな声が挙がりました。
全部を一緒に管理している家庭
・二人の給与を妻が預かって家計簿を手書き。夫がエクセルに入力し総資産を管理。
・給料が入ったら一旦全ておろして、現金を分配する
・各々給料が振り込まれる→必要経費の引き落とし→残高明細を見せる→ふたりの貯金口座へお金を移動
・マネーフォワードの共同アカウントを作り、互いの口座とカードを紐付けることで状況を把握
・家族カードを使用して、家計の出費は全て一つの口座から引き落とし
一部を一緒に管理している家庭の例
・給与が入ったら、毎月決まった額を共同口座に振り込み。そこから生活費と家族の貯金を賄うスタイル。
・毎月生活費として引き落とされる金額を折半して振り込んでいる
・ふたりの生活費・貯金は完全折半で、決めた額を口座に入金。余ったお金は個人の自由
・貯金は共同口座へ。生活費は夫が管理しており、使ったらその都度立替精算
・子どもの貯金は共同。生活費は項目ごとに担当を決めて支払い、口頭で都度報告
家庭の数だけ家計の管理方法がありますが、共働き世帯の増加にともない、家計の管理方法は変化しつつあるようです。
お金のことは話しづらいからとうやむやにしていると、教育費やマイホーム資金、老後に向けた蓄えが十分にできないかもしれません。これを機に、夫婦でどのようにお金を管理するのがベストか話し合ってみてはいかがでしょうか。